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浮嶽神社 筑紫富士と呼ばれる神奈備山・里人を守る女神たち


浮嶽神社
うきだけじんじゃ
福岡県糸島市二吉井久安寺
筑紫富士と呼ばれる神奈備山
里人を守る女神たち

長崎から202号線を通って、唐津の手前まで来ると、あれ、すごい!
ピラミッド型の山が!
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川の土手に出て、撮りました。
富士山のように綺麗な形です。手前の濃い部分は、別の山です。
台形の山の上にちょこんと三角形。見事なコラボ。神奈備山だ!
きっと何かあるに違いないと、地図を広げると「浮嶽神社」が中腹にある。
今日はそこに行ってみましょう。

唐津まで行くと、ますます山容は迫力を増して来ます。
そう、この山は「筑紫富士」と呼ばれていました。
まずは「まむし温泉」を目指して、そこから山に向かいました。
ところが、きれいな三角形は次第にぼやけて来て、山を見失いそう。
道はくねくねと集落の中をお邪魔します、という感じに。
そして、鳥居がありました。
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どっちが参道が分からずに、右手から入って行きました。
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いい風情のお宮です。


説明板がありました。
「久安寺(きゅうあんじ)跡。」
あとで調べると、聖武天皇の頼願でインドから来た僧侶(清賀男上人)が
ここに寺を建てたそうです。
立派なお寺になったのですが、豊臣秀吉が社領を没収して、
寺も焼き払ってしまい、そのあと再建が出来なくて、地名だけが残ったとか。
しかし、仏像が数体残っていて、重量文化財になっています。

と言う事で、浮嶽神社の本殿はもう一つの方だった?
最近は反対廻りばかり、やってます。(ぺこり)

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これが、拝殿です。いかにも氏神さまらしい風情で、歴史の重みを感じます。
この日は、御祭神が分からないまま、参拝しました。

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神殿です。
その裏手の境内の杜も何か謂われがありそうですが、
今日はこのくらいで、と神社を後にしました。
そして、一の鳥居を改めて見て、びっくり。
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扁額の上に…。一瞬、ナーガ(へび)?
よくよく見ると、亀でした。そうか、亀は神さまのお使いなんです。

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正面から見ると、左右には恵比寿さまと大黒さま
地元の人々が大切に祀り続けた神社でした。

御祭神
さて、帰ってから、御祭神を調べると、浮岳の山頂に上宮があって、
浮嶽大神が祀られていて、ここは中宮でした。
神社の創立は、神功皇后出兵の時、この山頂で戦勝祈願をして、
凱旋後に創建されたと言われています。
神功皇后はこの糸島にも沢山の伝承があります。滞在が長かったんですね。

この山そのものが御神体でした。海から帰って来る時に、目指す母なる山です。
後に、イザナミの命菊理姫が祀られるようになったようです。
この御祭神の組み合わせは、初めてですね。

イザナミの命は『古事記の神々』で訳しましたが、そのあらすじは
と共に日本の国土と自然の神々を生み、最期に火の神を生んで亡くなりました。夫がそ黄泉の国に追って行って、戻って来るように頼むのですが、イザナミの命は黄泉の国の食べ物を食べてしまったために、戻れません。

「それでも」と言われて、「黄泉の国の王に尋ねに行く間、見ないで下さい」と言ったのに、夫は死体を見てしまって、逃げ出します。

それを追って、黄泉比良坂に着くと、夫は岩で塞いで絶縁を言い渡します。
「いとしいあなた。そんな事をするなら、あなたの国の人々を一日に千人くびり殺します。」と言って、言い争いになります。その時、菊理姫がアドバイスをしたので、夫は納得します。
残念ながら、どんなアドバイスをしたのかが、書いてないんですよ。
しかも、菊理姫は日本書紀にしか出て来ません。

そんな二人の女神がここに祀られています。
イザナミの命は日本の国土と神々を生みだした女神。
菊理姫は、すべての命の母神さまとして、
また、物事をくくりつける結びの神として敬愛されています。
ここの御祭神は里人の人生のすべてを守って下さる神々でした。

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もと来た道を下り始めると、田んぼの向こうに島が見えました。
姫島です。前回の鹿家二丈パーキングから見えたあの島です。
まるで、浮岳を海の上に置いたように良く似た形をしています。
海の民にとっては、道しるべとなる、神の山と島です。

地図 浮嶽 浮嶽神社 姫島




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by lunabura | 2010-11-27 19:08 | 神社(ウ) | Trackback | Comments(4)
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Commented by jumgon at 2010-11-28 16:04
菊理姫は初耳です。
魏志倭人伝にでてくる、クナ国の「キクチヒコ」と関係あるかな~。
ちょっと日本書記をみて見ます。
扁額の上に亀がいるのは初めてみました。
Commented by lunabura at 2010-11-28 22:02
菊理姫は白山ひめ神社が本宮です。HPもありますよ。
亀はほんとに珍しいですね。
Commented by jumgon at 2010-11-29 18:23
日本の古代史どうなってるの?
越の国、筑紫、出雲、吉備、日向~。どこでも自由自在に行き来してたの?、、、、これは単なる独り言です。
Commented by lunabura at 2010-11-29 20:51
いえ、私もはじめはカルチャーショックを受けました。古代を誤解していた。今では、海人ネットワークがあったと思っています。その証拠があの「大王のひつぎ海を行く」だと思います。熊本のピンクの石をどうしても、棺にしたいという関西の大王の願いも、海を自由に行き来できたからこそ実現できた。そう思いませんか。
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