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高倉神社(1)日本書紀そのままの古社・神功皇后の船を止める男女の二神


高倉神社(1)
福岡県遠賀郡岡垣町高倉
日本書紀そのままに残る古社
神功皇后の船を止める男女の二神の宮

今回は日本書紀の記載のままの地にある高倉神社へ行きましょう。
この神社への道筋をどう案内したらいいのでしょうか。
北九州市と宗像市の間にある町で、三号線の海老津辺りから
海の方に向かいます。坂を上ったり下りたりしながら、案内板に従っていくと、
人家が途絶え、果樹園の山あいを走り、道は山に向かいます。
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何度か訪れるうちに、そうだ、周りの山の形を確認しておこうと
気をつけていると、おおっ、ここにも神奈備山が…。
神社とは関係あるのかな。ワクワクです。

大きな鳥居が右に出て来てそれをくぐるとブドウ畑。
なんとも、のどかな田園風景の中を走るのですが、
低山の間を縫って、古代の道がそのまま残るような趣に
心は古代へといざなわれます。そして、すぐに着きました。

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桜の木の下の駐車場に車を置いて鳥居をくぐると、楠の巨木たちが迎えてくれました。
この道をまっすぐ行くと、出口です。本殿は写真の右の方にあります。

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神門には、たくさんの御神灯が掲げられて、小粋な感じです。
石段の脇の樹々がどれも巨木で、苔むしていて、歴史の古さを感じさせられて、圧倒されます。

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すぐに拝殿に着きました。左右に布があり、正面にまた鳥居があります。
土台を見ると八角形のような印象です。

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拝殿の中です。
ここの御祭神は天照皇大神・大倉主命・莬夫羅媛(つぶらひめ)です。
夫婦の神で、仲哀天皇と神功皇后をここに招いた神です。
古代から現代まで場所を変えず、地元の人々の崇敬を集めています。
参拝を済ませて目に入ったのがこれ。

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珍しい神紋です。

さて、この神社の謂われを紐解きましょう。
まずは始まりから、境内の由緒書きを意訳します。
当社は日本書紀に書かれている、古い社で、第14代、仲哀天皇が8年春一月に筑紫に行幸された時、岡の縣主(あがたぬし)の祖である、熊鰐(くまわに)が周防サバ浦にお迎えに行きました。海路を案内して山鹿岬から廻って岡の浦に入ろうとした時、神異がありました。天皇は舵取りの倭国・莬田の人・伊賀彦命を祝(はふり)とされました。
神功皇后の摂政二年5月にここに神祠を建てて、神田千町を定めました。すなわち、大倉主命、莬夫羅媛(つぶらひめ)の二神の本宮です。

これは仲哀天皇が都・山口県からいよいよ九州に入った時の話です。
熊鰐と言う人が迎えに行って海路を案内して行く途中、
船が進まなくなったので、その理由を尋ねると、
熊鰐は「私の罪ではありません。この浦の口に男女の二神がいて、
その神の御心ではないかと思います。」と言います。
その神がこの社の祭神の大倉主と莬夫羅媛です。
そこで天皇が、大倭から連れて来ていたウダの人・伊賀彦
祝(はふり)として祀らせたら、船が再び進んだという話です。

この伊賀彦を祀る祠も残っています。
いろいろと境内を廻りながら、この二神がどうして船を留めたのか、
また伊賀彦がここに祀られているのか、ずっと考えていました。
(つづく)
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地図 高倉神社





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by lunabura | 2010-12-03 22:37 | 高倉神社・遠賀郡 | Trackback | Comments(4)
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Commented by じゅんじゅん at 2010-11-30 21:15 x
この日はお祭りだったのでしょうか?
八角形みたいな、拝殿は珍しいですね。
日本書記に「莬田の人・伊賀彦命」がでてくるのですね。
高倉神社を検索したら、伊賀にも高倉神社があってビックリしました。
Commented by lunabura at 2010-11-30 21:57
この日はお祭りと言う訳でもなく、普通の日曜日でした。七五三の参拝の人たちが来ていましたが。
八角形を見て、斉明天皇の牽牛子塚古墳を思い出してしまいました。が、関係ないでしょうね。きっと。
伊賀にもあるのですか。それは面白いですね。
Commented at 2017-06-01 09:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2017-06-01 22:33
コメントありがとうございます。
先日、お墓が祀られているのを確認しました。
八所宮の家系図が焼けてしまい、探している方があります。
ご縁が繋がるといいですね。
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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