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南十字星の和名/古代の呼び方


南十字星の和名
古代の呼び方


 「南十字星を古代の日本では何と呼んでいたのか、
真鍋大覚氏の本に記録がありますか?」という質問をいただいたので、
『儺の国の星・拾遺』からまとめてみました。
ずいぶん沢山の呼び方がありましたよ。その一部を紹介します。

まずは、星空を見てみましょう。
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どれが南十字星か分かりますか?

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これが南十字星です。日本でも南の島で見ることが出来ます。
しかし、少し斜めになっていますね。
古代の人たちも、この南十字星を見ながら日本に渡航したはずですが、
主軸が傾いて見える為に、十字架には見えず、少し傾いた船の帆に見立てたようです。

そんなイメージで、古代の呼び方を見てみてください。

風早星(かざはやほし)
上の写真のように、主軸が傾いて見える事から、船の帆が貿易風をいっぱいにはらんで、柱が斜めになった印象と重ねて風早星と呼んだ。風早の地名は筑前那珂隈本、太宰府など、南風が強く吹く所にある。

ほぶれ星・群(ぶれ)の星・鋒立ち星・葉室星(はむろのほし)
今でも奄美では上の三つ星を群星(ぶれのほし)と略称する。
平安貴族はほぶれはむろと呼び変えた。葉室とは竹の壁にヤシやシュロの葉を葺いて、床にゴザを敷いた南方の家屋の大和言葉。

八幡星(やんばるほし)・ヤハギの星
鎌倉時代には泉州の堺から中国南部の仙頭に向けて、南蛮通いの八幡船(やんばるふね)が往来していた。八幡船は洋風で、船が傾いて帆が片持ちになっていた。帆柱の最上の横桁を「ヤ」と呼んでいて、これがブレルことから、ヤハギの星とも言った。

波浮星(はぶのほし)
帆を羽布とも言った事から付いた名前で、南十字星の上の三ツ星を見立てたもの。
伊豆大島波浮、長門厚狭埴生、丹波船井埴生、筑前遠賀波浮、下総印旛埴生の地名に残る。

南十字星
高槻城主の高山右近(1552~1615)の頃だけ、南十字星として認識しているが、その後は再び歴史から消えてしまう。

日向星(かふりのほし・ひなたのほし)被布星(かふりのほし)
これは神代の頃の呼び方。
女人は髪の上に布をおき、これに荷を載せて運んだ。この習慣から付いた名前。
筑前怡土加布里(かふり)、三井小郡、摂津難波小郡、周防吉敷小郡など、南方の船人が寄せた所に地名として残る。

十市星(とおちのほし)・落方星(おちのほし)
「おち」とは坩堝(るつぼ)の事で。落方は、水平線の彼方に輝く事からついた名か?歳差を計算すると、466年には出羽飽海でも水平線上に見えていたことになる。

葉広星、南面里星(ゆつまのほし)、三重の星
「ゆつま」とは南方の意味で、南北に延びた川谷の南の端も「ゆつま」という。

登張星(とばりのほし)・烏幡星(とばたのほし)・南蛮星・南幡星(やんばるほし)
この名前は鳥部から来る名前。
鳥部(とべ)とは古代エジプト語で北回帰線の事。古都のテーベの名はこれが由来。
加賀河北津幡(つばた)、筑前遠賀鳥畑(とばた)、越後佐渡赤泊(あかとまり)、志摩牟婁尾鷲なども、南十字星のかなたから渡って来た鳥部の故郷である。

吐蕃(とばん)とはチベット民族の古称であるが、もともとエジプト民族であり、ツバーン星を北極星と仰いだ民族であった。紅海を渡ってインドを開拓して、やがて雲南四川に住みついた。

筑前志摩可也山にトビの村(日本書紀神武紀3年)を作り、のちに皇族の妃を出す鳥部がこれである。
鳥部氏については他にも記述があるので、いつかまとめてみたいと思います。

ツバーン星は龍座の星で、昔の北極星です。

エジプトで思い出したのですが、イギリスの大英博物館で、
古代エジプト人のミイラを見たのですが、彼らは大変小柄でした。
見学の時間が足りなかったので、両手を広げて寸法を確認しただけですが、
私の両手の幅よりずっと小さかったです。
(だいたい両手を広げた幅と身長は同じだと言います。)

ですから、古代のエジプト人は130センチとか140センチの印象でした。
ミイラ化して小さくなった可能性もあるのですが。
古代エジプト人と鳥部氏のルーツが同じだとしたら、
小柄な人たちだったのかもと思いました。(ミイラの平均身長とか、聞いたことがないよ…。)




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by lunabura | 2011-04-01 11:28 | <星の和名・天文> | Trackback | Comments(2)
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Commented by たっつん at 2011-04-02 05:27 x
和名っていいですね。
昔、野尻抱影さんの書かれたものなどを読んだのを思い出しました。プレアデス星団が六連星なんて今でも好きな呼び名の1つです。
高校時代は、天文部で南斗六星という部誌を出したり、呆丸巴宇人(ホウマルハウト)なんてペンネームで駄文を書いたりしてました。
Commented by lunabura at 2011-04-02 09:24
天文部だったんですか!いいですね!
野尻抱影さんの文庫本は今でも助けられています。
実は星の和名は人や氏族と同じものが沢山あって、どぎまぎしています。ちょっと日本の歴史観が変わりそうな世界です。
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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