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生立八幡神社・おいたつ・皇子が皇后の膝に手をかけて立ち上がった


生立八幡神社
おいたつ・はちまんじんじゃ
福岡県京都郡みやこ町犀川生立7
皇子が皇后の膝に手をかけて立ち上がった

位登八幡宮から生立八幡神社まで20キロとナビに出た。

車は東へ東へと山を越え、川を越えて行った。
古代の川越えは苦労しただろう。
下流は川幅が広いので、出来るだけ上流を歩いて渡った方が楽だ。
だから、古代の街道は思いがけないほど山の方にある。

ナビが途中で左に曲がれと指示するが、示された道路が狭くて
「まさかここで曲がる?」と思ううちに何度も曲がりそびれた。
山の中を走り続け、ついに開けた平野に出た。

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正面のこんもりとした杜の中に神社はありました。

神社の前の橋が赤かったので、すぐに分かりました。
こうして知らない町に行くと赤い橋が旅人の目印になっているのがよく分かります。
素直に嬉しいんだな、これが。

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平地に神社がありました。

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緑陰の中は別世界。

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拝殿が大きいです。ここはもう豊の国かな。

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拝殿前に立つと八咫鏡に自分の姿が映し出されました。
神道って奥が深い。

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拝殿を斜めから。瀟洒なつくりです。

この宮が神功皇后の皇子が初めて立った所です。
福岡県神社誌を見てみましょう。

古老の言い伝えである。
息長足姫命(おきながたらしひめー神功皇后)が筑紫の蚊田で誉田(ほむた)皇子を生んで、翌春大和国へ行く時、仲哀天皇の別の后の二皇子が反逆を企てていると聞いて、
「穴門は早戸の狭い門である。どんな密謀があるか分からない」
と言って、豊の国のこの地にやって来て船路で出立しようとした。

その時、皇子が誰から貰ったのか、転がして遊んでいた美しい石があって、その石を持って母君の膝に手をかけて初めてお立ちになった。

母君はとても喜んで「もう生い立ったよ。」と言った事から、ここを生立(おいたつ)と言うようになった。
後に、三柱をお祭りする。これが神社の起源である。
また霊石を置いた所が二子大神である。(祭神は応神天皇、神功皇后、比賣大神)

初めて立ったんですね!という事は一歳になった頃かな?
きれいな石で遊んでいた皇子が、母君に見せたかったのでしょうか、
膝に手をかけて、そのまま立ち上がったんですね。
何と嬉しい瞬間でしょうか。
片手に石を持って、しっかりと両足で大地に立った。

今から船に乗ろうという時です。
お供の者たちの嬉しいどよめきの事が聞こえそうです。
皇子は一歩踏み出そうとしたけど倒れ込みそうなのを、
両の手でしっかりと抱きあげる神功皇后。
「立てるようになったね。」
と、皇子を抱き締めました。

皇子は12月生まれだから、
この時は再び木枯らしが吹き、雪が降る季節がやって来ていました。

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これは目の前の川。
当時はもっと川幅が広かった事でしょう。真冬の冷たい風を受けながらの船旅です。

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境内の左手にある二児神社です。今でも石は残っているでしょうか。

神社の説明板にもう一つの伝承がありました。
この大楠はここ生立八幡宮の社叢中最大の樹木で、神社第一の「御神木」として長い歴史を誇ります。一説に樹齢約800年といい、町内でもトップクラスの長寿の古木です。それだけに、この木には次のような伝説や逸話が残されており、町を代表する巨樹・古木にふさわしい情報に満ちています。

その一つはこの木の由来に関するもので、当宮の祭神でもある神功皇后が三韓出兵から凱旋の途中この地に立ち寄り、軍船に貼りついて皇后軍を守った蜷貝(にながい)を自らこの楠に放し、木の守り神としたというものです。


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楠はこんなに大きくて、きらきらとしていました。
この軍船に貼りついていた蜷貝については、他の地方にも語り継がれています。
場所によって少しずつ話が変化します。何だか気になる貝です。
ここでは、こんな風に語られています。
以来、この木は神社第一の神木とされる一方、蜷貝(キセルガイ)は先の逸話と共に皇后自ら携えた霊験あらたかな貝として尊ばれ、とりわけ歯の痛みをとる「まじないの物実(ものざねー神さまの力が宿る事物)」として大切にされるようになりました。

へ~。歯の鎮痛剤なんだ。
昔は歯医者さんがいなかったから大変だったでしょうね。

地図 生立八幡神社






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by lunabura | 2011-08-22 11:11 | 神社(オ) | Trackback | Comments(0)
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