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金星の和名(4)三本足…鼎と八咫烏の謎


金星の和名(4)
三本足…鼎と八咫烏の謎

今回は難問なので、皆さん一緒に謎解きして下さい。
金輪星 かなわほし
羽白星の別名を金輪星という。日の中に三つ足の烏が紅唇火をはき、以て世界を照らすと信じており、これを象徴して日暦を掌る天子の祭器としました。
どうですか?
「太陽の中に三つ足の烏がいて赤い口から火を吐いて世界を照らす」って
八咫烏の事ですよね。
それを象徴したものが「太陽暦をつかさどる天子の祭祀用の器」だというのです。
天子といえば中国です。中国の器で三つ足と言えば鼎(かなえ)です。
すると、殷の鼎は八咫烏と同じように世界を照らすという天子の象徴?

鼎―かなえーかなわー金輪と変化して、金星を金輪星と呼んだ氏族がいたとなります。
これを氏は金星と書かずに羽白星と書いています。
氏は何を言いたい?

ここで思い出す絵があります。高句麗壁画です。
c0222861_12301310.jpg

写真は中国にある高句麗壁画「集安5塊墳4号墳」の壁画に描かれた八咫烏です。
円は太陽です。太陽の中の黒い烏とは黒点の事です。黒点は飛鳥とも呼びます。


c0222861_12303612.jpg
これは同じ壁画の「燧(ひうち)の神」です。右手に火を持っています。
ヘアースタイルから女神だと思っています。その顔は兵馬俑で見かける顔に近いですね。

近東では火の加減を未婚の女性が扱う事になっていたそうです。
オリンピックの採火の儀式で神殿の女官が行っているのもその名残です。


c0222861_12305662.jpg
これは鍛冶の神。
右手に金づちを持って鉄の道具を作っています。
髪を頭頂でまとめるのは男性のヘアースタイルです。
この古墳の被葬者は「八咫烏と鍛冶の神々」を信奉している氏族だと分かります。
被葬者は6世紀に生きた人です。

それで思い出すのが日本にも八咫烏が神武天皇の時代に出て来る事です。
神武天皇は紀元前の人ですから、八咫烏は日本の方が古い事になります。
その謎については「高句麗壁画(1)」で考察してみましたが、
簡単に書いてみます。

中国の北部に「一目国」という冶金の民がいるので、
その一部が日本にまでやってきて、
残りは地元に留まって高句麗を建国したのではないか。
そうすれば日本の方が古い理由が説明できるのではないかと仮説を立てました。
高句麗壁画(1)
http://lunabura.exblog.jp/15054896/


そして「金輪星」の話に戻りますが、八咫烏に加えて新たに鼎の話が出て来ました。

c0222861_12313312.jpg
鼎は殷の時代のもので、
煮炊き用から権力者の器に昇格しています。

こうして鼎も八咫烏も三本足ですが、
私にはそのつながりが分からないのです。



いったい何だ?と思いながら本を探すと別の部分からこんな文も出てきました。
太陽の黒点、即ちサイゲリヤに移住したケルト民族の三つ趾の烏は、正しく28日の周期で現れることを知っていた。殷人は28日を一ヶ月、一年を13ヶ月と定めた。
殷人は太陽黒点の周期を知っていて、1年を13ヶ月で計算していた!
(マヤンカレンダーと同じですね!)
氏の文が理解しにくいのは、何度か書きましたが、
途中で失明されたために口述筆記になっているためです。
ですから誤植もあって、とまどう所も出て来ます。

この文を読むと三つ足の烏(八咫烏)はケルト民族の象徴となります。
太陽の黒点を指していて、
殷人はその28日周期を観測して暦にしていたという事です。
ケルトと殷人とどうつながるのだろうか?

金星暦と太陽黒点と八咫烏と鼎
ケルト、エトルリヤ、殷の天子、羽白。金工たち。

新たなピースがいくつも出て来たのですが、皆さん、これをどう嵌め込みますか?

新年そうそう、気になる謎が生まれました。
何かアイデアがあれば教えてくださいませ。

さて、金星には他にもたくさん呼び方があるのですが、
また別の機会に学ぶことにして、そろそろ神社の伝承に戻る事にします。

高句麗壁画(1)
http://lunabura.exblog.jp/15054896/





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by lunabura | 2015-05-03 08:32 | <星の和名・天文> | Trackback | Comments(12)
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Commented by ldc_nikki at 2012-01-03 18:12
るなさん、こんにちは。早速、興味深い記事をありがとうございます。
今日のお話も、とても意味があるものだと思います。
まだ断片的にしか答えが出ていませんが、なんだか、これが繋がればすごいことがわかりそうな気がします。
 まず、八咫烏は太陽の神使ですが、これは、日本の神、アマテラスを、日本の象徴とするために、あらわれた烏なので、三足烏とは、少しだけ意味が違うものだということを、頭にいれたおかれたほうがいいと思います。
古事記にも、日本書紀にも、八咫烏が三本足とはどこにも書かれていません。ただ、太陽の神使は烏であり、それに相対する鳥は、鷺です。
また、太陽と月で考えると、兎になります。
八咫烏は、「八」に意味があり、「八」の力をもつ、偉大な烏ということになります。

次に、「鼎」 ですが、 これは、現在も、中国でも、鍋のことを、「鼎」とよんでいるそうなのですが、 
「なべ」 とは、子宮のことではないでしょうか。
鍋は、火(日)と水が一つになる場所。

鍋の中では、新たな命が誕生する場所、命が再生する場所、まるで、あの落ち水の、太陽と月が一つになる姿と同じなのではないでしょうか。

Commented by ldc_nikki at 2012-01-03 18:12
そして、三本の足は、「三位一体」 をあらわしています。

烏も、鍋も、同じように。。。。

三位一体は、三人の女神の姿でもあるといいます。それは、宗像三女神にも繋がりますね。

鼎はもともとは肉、魚、穀物を煮炊きする土器として出現したが、同時に宗廟において祖先神を祀る際にいけにえの肉を煮るために用いられいました。

いえにえの肉をこの、太陽(火)と月(水)が一つになる場所で、 煮ることで、再生、復活を願っていたのではないでしょうか。

ケルト民族は、日本の縄文時代の民族と似ています。
同じように、後にやってきた民族に滅ぼされ、ばらばらになっていった民族です。
ケルト民族の中には、東へ移動したものたちがいたのではないかと、私は思っています。 

Commented by ldc_nikki at 2012-01-03 22:33
るなさん、たびたびごめんなさい。
一つ、思いついたことがあります。 三足烏も、鼎も、三位一体という意味もあると同時に、 その形 「三角形」 に意味があるのではないかと思います。

三足烏は、三位一体の意味の方が強く、鼎は、三角形の意味が強い。

これらは、一つの部族だけでなく、世界中で、形を変えながら存在していたのではないかと思います。

三つ趾の烏は、ケルトだけでなく、太陽の神使として、多くの国で信仰されていました。 三つ趾の烏が太陽の周期を知っているのは、太陽の使いだからではないでしょうか。
鼎の足が三つあることは、三角形に意味があり、三角形は、子宮への入り口。 子宮への入り口とは、神の世界、母神のもとへと行く入り口が、三角形だったのではないでしょうか。



三角形は、 
Commented by lunabura at 2012-01-03 23:44
愛姫さん、深い観点でのコメントありがとうございます。
なるほど、八咫烏=三足烏という所から見直しが必要なのですね。
ケルトについては、スコットランドのハイランド地方のウィスキー工場で、設立当初のスコットランドの人たちの集合写真を見て、日本の明治時代の人とそっくりで驚いた経験があります。
福岡の宝珠山ではオガム文字が彫られたのを見ました。
力石が各地にあるのも、ケルトの風習と見ています。
そんなこんなで、こんがらがっています。
でも、これを手がかりに深く考えることが今は大切ですね。
いろいろと大切なヒントをありがとうございます。(^-^)
Commented by 山田 at 2014-01-24 20:07 x
金輪星というと、北極星を言うことがありますよね
星曼荼羅における中央の本尊、一字金輪如来がすなわち北極星を示すことから
平安期に星供の儀式が日本で広まってからの呼称でしょうが
Commented by lunabura at 2014-01-24 23:36
山田さん、こんばんは。
そうなんですか。
時代と共に、星々にはいろんな呼称がついていくんですね。
教えていただいてありがとうございます。
Commented by ハコガメ at 2014-01-26 13:16 x
不知火書房さんからメール便で届きました。^_^
ガイドブックとして手軽に読みやすい印象です。
早速読みますね。
Commented by lunabura at 2014-01-26 22:02
もう届いたのですか?
速いですね。
楽しんでいただけたら幸いです。 ^ ^
Commented by ヤタガラスの別名 at 2016-09-17 18:33 x
三島湟咋耳命の娘が三輪山のタタラヒメ母娘ですから、燧の娘、女神を思わせますね。
Commented by lunabura at 2016-09-18 22:30
ヤタガラスの別名さん、コメントありがとうございます。
Commented by みしまる湟耳 at 2016-09-21 12:34 x
金輪も三脚で、ヤタガラス縁の下鴨神社上流とも縁深いですね。
Commented by lunabura at 2016-09-21 21:40
賀茂氏。そうですね。
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