ひもろぎ逍遥

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百社・そして藤原紀香


百社完成!

ようやく神功皇后の伝承を伝える神社を百社、記事にしました。
いえ、既に少し超えてるんですがね。
まだまだ伝承の宮は他にも存在しますが、
ガイドブックに掲載する神社は100社に絞りました。

この百社を日本書紀に合わせて並べてみると、かなりの符合が見られます。
日本書紀はダイジェスト版という印象でした。
そして神社伝承にあって日本書紀にない部分、あるいは変更している所こそ、
編者の意図が読み取れる所です。

主に省略されていたのは戦いではない部分です。
特に北九州市へは下関市の豊浦宮時代から皇后は訪れていたけど記述がなく、
大分宮から北九州市へ戻って行った一年余りの旅路も省略されていました。

この北九州市や豊の国あたりが日本書紀に書かれていない件について、
書紀の編者に土地勘が無くて書かなかったのかなと始めは思っていたのですが、
今では天皇・皇后に随行した記録官が大分宮(解散地)で記録を止めたか、
あるいは書紀の編者が隋軍記の部分にしか興味がなくて他を省略したかと考えています。

私は神社の起源について、これまでは自然神を祀ったのだろうと思っていたのですが、
実際に歩いて見ると、福岡県では神功皇后の業績がよほど強烈だったのでしょう、
彼女が祀った所、休憩した所など、その足跡が多くの神社の由来となっていました。

どうやら、八幡信仰が広がる時期に皇后の足跡を伝える場所をきちんと祀るように
命ぜられた形跡があり(山口八幡宮)、それがこうして彼女のささやかな行動も
遺されるきっかけになったようです。

神功皇后伝承の魅力としては、日本書紀に出て来る熊鰐や大倉主、伊賀彦、五十迹手、
たちの伝承が地元に生き生きとして残っていた事です。もちろん竹内宿禰もですね。
末裔たちが神社を守り続けている所もあります。
運がよければ、そんな末裔の方々に会えて、1800年前の話を聞く事も出来ます。

神功皇后は実在していました。
実在していないという人は、実際にフィールドワークをすれば分かります。
不在論を立てた人は、机の前から飛び出して福岡の神社を歩いてみましょう!
きっとその伝承の厚みが真実への道に導いてくれるでしょう。
弥生時代の地形も各地に残っていて、そのまま歩ける所もたくさんあります。
きっと素敵な歴史巡礼になる事でしょう。

ガイドブックでは神功皇后が歩いた足跡を辿って歩けるように並べました。
特に羽白熊鷲や田油津姫を攻撃していくルートは圧巻です。
また玄海灘沿いにずらりと並ぶ神社は他国の敵から守る砦のようでもあり、
現在の国防などと重ね合わせてみる事ができます。

私は足跡を辿りながら、
誉田天皇と応神天皇は別人ではないかという思いがしだいに膨れて来ました。
(日本書紀では誉田天皇=応神天皇)
応神天皇を神功皇后の子供に捏造するために120年近い差を合体させて、
みんなが大変な長寿になっているのではないか。
そんな思いがずっと心を占めました。

北九州市で驚いたのは豊山宮を造営している事です。
仲哀天皇「豊浦宮」に対して、
神功皇后の「豊山宮」というように名前が対応しています。

船の修理にはかなりの時間を要したので滞在期間も長かったのでしょうが、
このエリアで神功皇后は活発に活動していました。
見知らぬ土地で縦横に動けたという事は
それを支えた物部氏などの存在があった事を見逃せません。

私の関心はそのような天皇家を支えた氏族たちの存在にあります。
これが後の時代の卑弥呼や磐井、斉明天皇たちにどうつながっていくのか。
筑紫の古代の歴史を地層のように捉えたいなと思っています。

福岡の歴史は魅力的ですね。
神功皇后の伝承のお蔭で、福岡県の隅々まで行く事が出来ました。
海や山。かつての古道。
観光ガイドブックでは決して知る事の出来ない福岡の魅力を沢山知りました。

早く本が出来て、みなさんの手元に届いたらと思ってますが、まだまだ先のようです。
本が出る時には、ブログでも本と対応して調べられるように一覧表にして
各神社の記事とリンクを張ります。

神功皇后の伝承はさらに大分県、佐賀県、長崎県と広がっています。
これほど北部九州を縦横に駆け巡った人物はいないかも知れませんね。
少なくとも私はまだ彼女ほど移動していない。

香椎宮から始まったこのブログですが、志式神社で冗談で言った
「神功皇后ブログでも書けそう」と言ったのが、現実になってしまいました。


ちなみに、神功皇后ってどんな顔をしていたのでしょうね。

私のイメージは藤原紀香さんでしたよ。
竹内宿禰は福山雅治。
仲哀天皇はオダギリジョー。
田油津姫は蒼井優。

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ちょっと意外かな。





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by lunabura | 2012-04-17 19:10 | <神功皇后伝承を追って> | Trackback | Comments(11)
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Commented by カメサクハハ at 2012-04-17 22:45 x
100社超え、おめでとうございます。
本、出版されたら、ぜひ読ませて頂きます。
神功皇后像、藤原紀香さん、ありかもと凛として美しい、しかも影で努力の人ぽいです。
Commented by lunabura at 2012-04-17 23:11
ありがとうございます。
藤原紀香さんが福岡で馬に乗って移動していたら、ずいぶんな騒ぎになりそうですよね。 (^-^)
神功皇后の当時の人気もその辺りにあるのかも…なんちゃって。
Commented by のら at 2012-04-17 23:34 x
おめでとうございます!!
本の発行が待ち遠しいです(>_<)
見かけによらずフィットワークの軽い所とか信念を持って行動してそうな所は藤原紀香=神功皇后っぽいですね。
あと、ルナさんの行かれた神社数や出会った人々を見れば実在しなかった説は無いも等しく感じます。
今度のGWは長い休みになりそうなので、此処でルナさんが紹介している神社を周って見たいなぁと思っています。
Commented by lunabura at 2012-04-18 08:25
ありがとうございます。(*^_^*)
桜の前に出版できたらと思ったのですが、まだいつになるのか分かりません。<(_ _)>
ちなみに、ガイドブックのラストは和布刈神社です。

タグ欄の所でエリア別に分類しているので、近場から廻っていただけたらいいな~と思っています。
新緑がきれいなので良い写真も撮れることでしょう。
新たな発見があったらまた教えて下さいね。
Commented by hurutakaimasaki at 2012-04-18 11:10 x
百社達成おめでとうございます。
何よりも「現地性」にこだわったルナさんの情熱には頭が下がります。
ガイドブック楽しみにしています。(ブログの写真・画像と合わせて読むと楽しみが倍増するかと・・・)
神功皇后は架空ではなく、実在した何人かの合成と考えています。長命の秘密もそこにあるかと。卑弥呼・壱予はもちろんですが、三韓征伐エピソードのモデルは初代高良玉垂命(女性で玉依媛とも)であろうと思います。高良宮は物部ですし、武内宿祢とも深い関係があり、かつ皇后縁の地が小郡や筑後まで広がっているのは、新羅との戦闘が繰り広げられた四世紀末に、戦乱を避け博多湾岸から筑後に拠点を移したという高良記の玉垂命の記事とよく合いますから。
熊鰐・熊鷲征伐は九州内がまだ統一前だった頃(卑弥呼のはるか以前)の橿日の宮を拠点とした九州の女王(書紀に「まへつきみ・前つ君」とある)の事績ではなかろうかと・・。
いずれにせよ書紀に記す神功皇后は、実在した筑紫の歴代女王の集大成であり、筑紫こそ古代日本の輝ける中心地であったと思っていますが、どうでしょうか?。
Commented by lunabura at 2012-04-18 16:24
そうですね。
日本書紀に描く神功皇后像は複数の女性が重ねられていると私も思います。
特に100歳で亡くなったとすると、卑弥呼の死と重なるので、日本書紀の編者は倭の女王=神功皇后としたかったのかなと思いました。
光さんからは那国の王が一度高良山に逃げ込んだという話をしてあったので、高木の神が追い出された件などと関連出来るかなとも考えています。
高良山の麓の高良下宮社を中心とした西の物部氏と赤司八幡を中心とした氏族など、まだまだ具体的に詰められそうな予感もします。
小郡市もハサコ宮と津古を中心に伝承が得られたらと願っています。
御勢大霊石神社のような駐屯地が作れたのですから。
筑後川や遠賀川の物部氏はもっと研究されてほしいですね。
古代にあっては文化の中心は筑紫で、東進していったものと考えます。
ちょうど英国と米国の関係
Commented by lunabura at 2012-04-18 16:26
と同様に。

玉垂宮神秘書も改めて読み直したいと思います。

いつも応援ありがとうございます。 (^-^)
Commented at 2012-04-18 22:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2012-04-18 23:01
ありがとうございます。
そうですね。
写真は撮る人の意識も含まれるから、実際の印象とは少しずれますよね。
美しい所を出来るだけ選んで載せています。
るな的にはもっと精神性を感じられる映像が撮れたらなあと想っています。
神社訪問にはお世話になりました。感謝です。 (^-^)
Commented by 喜び堂 at 2012-05-03 06:18 x
おめでとうございます。
神社が好きで、こちらのページをよく拝見させていただいております。すごい数を調べられていて感動しております。
ガイドブックは、どちらで購入できるのですか?
是非、1冊お願い致します。
Commented by lunabura at 2012-05-03 10:05
ありがとうございます。(*^_^*)
昨年の夏は毎週続けて神社を廻りましたが、今はそのストックの蔵出しでやり過ごしています。
一回に5社ぐらい廻るので、それほど外出はしてないつもりですが、
どこに行ったかはバレバレですね。
ガイドブックは不知火書房から出ますが、忙しそうで、まだまだ私の本は先になりそうです。
出版したらアマゾンでも書店でも買えると思います。
その時はよろしくお願いします。 (^。^)
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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