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船原古墳(2)現地説明会に行って来ました


船原古墳(2)
現地説明会

今日は現地説明会に行って来ました。
古墳へ向かう道は平地から緩やかに上って、山並みが近くなったような所、
周囲よりいくらか高台になった所に古墳群はありました。
今回の古墳は3号墳です。

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正面のブルーシートがかかったのが3号墳。
円墳と決定した訳ではなく、前方後円墳の可能性も残っているそうです。
3号墳の入口が正面よりやや左手に白く見えています。
(玄室の中は立つことができるそうです。)


その左下、端にあるネットの下が発見された馬具埋納坑です。
古墳の入り口に対して正面ではなく、左寄りに埋納されていました。



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埋納坑の全体です。縦5.2m。横0.8m。穴の深さは0.7m。
長いですね!
手前にある二つの半円が金銅装鞍です。
半円の右にカップのように見えるのが壺鐙(つぼあぶみ)です。




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90度廻り込みました。
壺鐙が二つ見えています。これは鉄製だそうです。

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さらに180度反対から。
鞍の右側に白く光るのが金銅装辻金具と引手。
光るのは金だから。

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これは鉄製品の塊。小さな鉄板が集中しています。
馬の鎧や甲の可能性が高く、掘り上げが期待されているものです。

c0222861_20593476.jpg

左の盛り上がった部分が鉄の輪あぶみ。 その上に白く丸く見えるのが鈴。
右にあるのは金メッキの辻金具類。

これらの下の方には漆の板があるそうです。

この埋納坑が貴重な理由として、
馬具が一式出ているという点。
金銅製が含まれている点。
古墳の外に埋納された点。
などが挙げられます。これだけでも、素晴らしいのですが、
何よりも、埋納された状態のまま出土したことが私にとってはイチバン!
だって、埋納した人の気持ちが伝わって来るんですもん。

これから全容が明らかになるのが楽しみです。

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振り返ると3号墳が迫っていました。
正面は右の白い土嚢の辺りですから、正中線からはずれています。

この埋納坑からさらに右手にもう一つの穴があって、
鉄の矢じりが出土しました。

c0222861_2103221.jpg

いえいえ、矢じりだけではありませんでした。
竹に矢じりが嵌め込まれて、桜らしき木の皮で巻いてありました。
とても丁寧な仕事です!

古墳の正面近くに矢があって、左に馬具が埋納されたなら、
右手には弓や鎧なんかが埋納されていてもよさそうだなあ。
と欲張ってしまうのでありました。


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これは平成8年に調査した時に、墳丘の所に置かれていたもの。
透かした器台がおしゃれですな。
器の大きさは18センチ程度。現代の食卓に使うサイズと同じです!


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見学を終えて50mほど歩くとこんな綺麗な川縁りに出ました。
向こうの山の左の方に小山田斎宮があって、歩いて7分でした。

この古墳は宮地嶽不動古墳より古いそうです。
古賀市からは他の所で金銅製の頭椎の太刀が出土していますが、
川筋が違うので、その人たちとは別の集団だそうです。
この古墳の被葬者が住んでいそうな集落遺跡は発見されていないそうです。


地図 福岡県古賀市谷山北地区遺跡群





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by lunabura | 2013-04-21 21:08 | 船原古墳・古賀市 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 筑後国造 at 2013-04-25 05:27 x
現地説明会へ行けませんでしたので、貴重なレポートをありがとうございます。
いつか、周囲の古墳や神社とともに散策したいと思っています。
遺物は何も残っていないでしょうけど・・・
Commented by lunabura at 2013-04-25 20:57
筑後国造さん、こんばんは。
現地説明会は初めてでした。
国宝になってしまったら、お召し上げだろうと思って頑張ってきました。
きっとクリーニングされたあと、もう一度現物を見るチャンスがあると思います。
直接質問が出来るのも、いいですね。
現在の県道の所にもう一つ古墳があったという話とかも聞けました。
散策には古賀市歴史資料館から、遺跡関係のよいマップが出ていました。
糟屋の屯倉候補地と組み合わせるのもいいし、
福津市の古墳群と組み合わせてもいいですね。
あ、国造さんは奴山は行ってますね。
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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