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響灘の遺跡めぐり


響灘の遺跡めぐり


今日は山口県下関市の響灘(ひびきなだ)の海岸線に点在する遺跡を巡ってきました。

1 綾羅木郷遺跡
あやらぎごう

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下関考古博物館とセットで見られます。
前方後円墳だったとは思いも寄らず、その美しいフォルムと環境にうっとり。
緩やかな丘のピークにありました。
前方部から見ると、正面の山のピークに中心線を合わせていて、
山からの気脈を引いているのが理解しやすい、お手本のような古墳。

この古墳の被葬者の集落らしきものは全く周辺から見つかっていないとのこと。



2蓋井島への渡船場

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その手前に三つ並ぶ小島があった。

蓋井島(ふたおいしま)には

「神功皇后は二つの井戸を敵に見つからないように蓋をしたと」いう話があるのですが、
永井功の収集した和布刈神社の社伝に
その島には「新羅の鬼が来て、本土襲撃を計っていたのを神功皇后が退治した」
という伝承があったらしく、島へ出港した湊の地形を確認に行きました。

和布刈神社の社伝には、ほかに
「皇后は筑紫を後にして、沖津嘉利島に向かった」という伝承もあり、
それが蓋井島だという話がネットにあったので、それも確認したかったけど、
やはり、文献史料がないと無理。
現場に行って、吉見の湊から六連島や北九州市の山々がよく見えて驚きました。

3 中ノ浜遺跡

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海にそそぐ河口付近のなだらかな微高地に立地。
昭和のお墓のすぐ裏なので、情報がないと分からない所。

そこの土器は下関考古博物館の特別展示でたまたま見る事ができた。
赤いベンガラで磨き込んで、模様が描かれ、コンパクトで美しい土器群だったなあ。


4 土井ヶ浜遺跡

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人類学ミュージアム

ずっと前から行きたかったところ。
この人たちがどこから来たのか一番知りたかった。
一人は山西省の頭がい骨とほぼ一致したそう。
頭蓋骨がみな海を向いているというのが現場を見てよく分かったけど、
はてさて、海の方=中国と限定できるのか気になる所。

一人は佐賀~長崎の頭がい骨のタイプだそう。
現在の研究がどこまで進んでいるのかを一番知りたかったけど、
それはどこで尋ねればいいのかな。

ここも集落は見つかっていないそうです。

ほぼ1時間半の行程の中で、タイミングよく休憩しながらの遺跡めぐり。
詳しい記事はずっと先になると思います。
今日は備忘用のメモです。


地図



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by lunabura | 2013-05-06 21:40 | 響灘の遺跡めぐり | Trackback | Comments(2)
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Commented by 愛読者 at 2013-05-09 10:52 x
綾羅木郷遺跡は韓国で発見されている北九州様式の前方後円墳とよく似ていますね。周りに出身と見られる集落がないことも・・。
『倭人伝』に「女王國の東、海を渡る千余里、また國あり、皆倭種なり」とあり、1里76m程度の短里なら80㌔程度。博多湾から東80㌔ならちょうど山口県西端部(響灘から周防灘)に当たります。
古い歴史を持つ出雲・石見と筑紫に挟まれた由緒ある倭人の国だったんでしょうね。
面白いことが見つかるかもしれませんね。

Commented by lunabura at 2013-05-09 20:50
そうなんですか。
短里なら下関あたりがターゲットになるんですか。
短里が江戸時代まで使用されていた事が「内野宿」で証明されたので、
短里説にちから強い情報を得たと思っています。

神功皇后の時代に居たのは穴門の直・践立なので、
仲哀天皇の豊浦宮建設に大いに貢献した人だと思っています。
凱旋後に住吉大社が出来ましたが、そこは海の近くだと現地で聞きました。
地図を見ると内陸部ですが、かなり海が入り込んでいたようです。
神功皇后の使用した湊の一つが吉見だそうなので、
綾羅木郷あたりはどのような関係だったのか興味深いですね。
各地の出土物を見ると、少数の集落があって、それぞれ民族?出自が違うような印象を受けました。
各地から流れ着いて、そのまま定住するのにとても魅力的な土地柄だなという印象です。

愛読者さんの説の続きを楽しみにしています。
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