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「足一騰」の謎 4 鬼の真実 八ツ橋は金の延べ板

宇佐・安心院トレッキング(28)

妻垣神社(足一騰宮)5
「足一騰」の謎 4
 鬼の真実 八ツ橋は金の延べ板
 

背振の御祭には必ず「おこしごめ」が店に出ます。これは昔の砂鉄精錬の生産品であります玉刃金を菓子に造形化した土産にほかなりません。

あたかも京都の銘菓で世に知られる八ツ橋が賀茂の神々の辛苦の結晶の黄金の延板を模した品にほかならないのと同じことであります。庶民には年寄りも子供も平等に楽しめるたべものが、お祭の象徴として歓迎されたからであります。

那珂川には昔から節分の豆撒きの行事はありませんでした。立春を祝うところは長門及び豊前豊後より東の方の地方であります。

鬼は蹈鞴の工人を象徴し神格化したものであります。そして豆は砂鉄がみごとに熔けて真金になった時の姿でありました。鬼は自らの仕事の出来栄えに我を忘れて、その見事さにみとれて仕事一途の一意専心の労をしばし忘れる本性をこの行事に托したものと解釈されます。

工人が自らの天職に没頭している時の姿は、佐嘉葉隠巻二には
  端的只今の一念より外はこれなく候。
と記されております。遠い加茂の神々の頃の物語が、この一節によく描写されております。

「そほり」とは「一目」の古い倭詞(わことば)でありました。
『儺の国の星』p69


背振山(せぶりさん)は福岡と佐賀の県境に聳える神山で、多くの名山を従えています。
この山の祭が京都に持ち込まれて葵祭となったのは天智天皇によるものだそうです。

「おこし米」は砂鉄から出来た鉄の粒。
「八ツ橋」は黄金の延べ板を造形化したものだということです。
どちらも、お宝がお菓子になったのですね。

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ウィキペディアでは「おこしごめ」は平安時代、「八ツ橋」は江戸時代からとなっていますが、
もっと古いルーツは筑紫や佐賀から見つかるかも知れません。

「豆」は砂鉄から出来た真金の象徴。
これを作ったのは「鬼」と呼ばれる加茂の工人たち。
豆まきが那珂川町(福岡県)には無かったという点、
また豆撒きが周防灘沿岸より東の行事だったというのも、謎解きの手掛かりになりそうです。

「一目」とは加茂の神々が坩堝の光を見る為に片目になること。
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北斗七星も漢字を当てると「一」と「目」にも見えます。
それを「ソホド」「ソホリ」と倭人は読んだといいます。
「足一騰」とも言いました。

赤鬼、青鬼は山に住んでいて、里に降りては悪さをしますが、
鉄や金を作る時の一心不乱の姿は「ものづくり」として真摯なものでした。

さあ、そんな「足一騰」の名を冠した「足一騰宮」に次回は戻りましょう。



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by lunabura | 2013-09-12 21:30 | (タ行)神社 | Trackback | Comments(4)
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Commented by トマコ at 2013-09-13 21:50 x
るなさんこんにちは♪
九州から北上した文化などなどって多いんですね!
八橋やおこしが、もしかしたらルーツが九州かもしれない・・・
この記事を読むまで、関西のものとしか思いませんでした^^
神社などに伝わる伝承をお聞きしていて、九州北部って
私が思っていたよりもずっとずっと、歴史的に深い場所で
それを知らない地元の人は、とっても多くて そもそも
奈良時代以前の歴史って、あまり奈良ってない様な気がします(^^ゞ
もったいないなぁ~っていつも思っています。
少しでも興味を持つ人が増えれば、良いな・・・
と、期待も込めて、私もつたない内容ですが記事にしています^^

一年ほど前に、薦神社にも寄っていました。
明日の14日と、16日にUPの二回連続で
薦神社と三女神社の記事に、リンクを貼らせて頂きました。
もしも内容などに不都合があれば、お知らせくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by lunabura at 2013-09-13 22:27
トマコさん、こんばんは (^-^)
私も毎日発見の連続で驚いているんですよ。
神社伝承に、これほど、いきいきとした古代が残されていたとは思ってもいませんでした。
九州の人たち、歴史に関して、もっと貪欲になってもよさそうですよね。
Commented by のら at 2013-09-15 10:10 x
るなさん、おはようございます。
おこし米って、天満宮で売られている雷おこしと同じモノですかね?
所変われば名前も変わりますね~。

節分自体が無いって言うのも驚きでした。

昨日TVで国東・宇佐の特集番組をやっていてタイムリー♪と観てました。
国東は神仏習合が始まった地とされているようで、石仏や磨崖仏も多く残されているそうですが、これらを観ると磐座・巨石の流れをくむ名残かもと妄想しました(>_<)

あと節分はあるみたいですが「鬼は外」ではなく、鬼=神なので「鬼は内」と言うそうですがコチラの説と符号しますよね。蹈鞴の民の末裔なら鬼はご先祖様ですしね。外に行けとは言えないです。
ん?そういえば鬼のミイラがあるのも宇佐でしたよね?
鬼や人魚のミイラの類は多種の動物の骨を継ぎ合わせて出来ているらしいですが宇佐のミイラも一部は継ぎ合わせなのだそうです。
でも調査結果、女性のミイラである事が判明されてるそうです。

鬼と貶められた上、外見もそれに見合うよう貶められてしまったとしたらこれ以上に哀しい事は無いですよね。祟りもするわ…。



Commented by lunabura at 2013-09-15 21:32
のらさん、こんばんは。
雷おこしって、名前も、そのものですね。
やはりルーツはこちらかも。
「鬼は内」って、タイムリーな情報ですね。
謎がどんどん解けて行って、面白いです。
宇佐のミイラは初耳ですが、確かに哀しい話ですね。
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