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筑紫舞(4)


筑紫舞(4)
ちくしまい


筑紫宮神楽(ちくしみやかぐら)
神無月の舞

<解説>
神無月とは十月、初冬の曲であり、古今和歌集に記された和歌に拠って舞われる。
筑紫舞としては唯一「肩抜き舞」であり、秘舞とされる。
曲は雅楽の陪臚(ばいろ)にも通じ、勺拍子・鼓・銅拍子で歌われ、笛と十三弦琴が主旋律を奏でる。
九州地方にて舞われていたとされる筑紫舞であるが、今日までも伝承される笛とジャンガラ(銅拍子)で
奏される筑前神楽に見える曲風で再興させたものである。


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大幣を掲げて登場。御衣が恭しく捧げられている。


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紫の御衣は身分が高い人のものであることを示している。


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御衣の主(あるじ)は故人となったことが暗示される。


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御衣は扇に替わった。
(高貴な宮処であったことがしのばれた)



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肩抜きとなって大幣で祓いの舞が舞われる。


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筑紫舞の特色である、パペットのような手振り。能よりも高い位置に手が保たれる。
(これは筑紫舞の他の舞でも基本所作となっていたことに気付かれただろうか)


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パペットの身振りと振り出された足。(ルソン足が撮れたかな)



<歌詞>
一、竜田川 錦織りかく 神無月 時雨の雨を 経緯(たてぬき)にして

二、白雪の 所もわかず 降りしけば 厳にも 咲く花とこそ見れ

三、みよしのの 山の白雪 踏み分けて 入りにし人の おとづれもせぬ

四、昨日といひ 今日と暮らして あすか川 流れて早き 月日なりけり


古今和歌集の歌詞と舞の暗示するものが違っている。
この舞は明らかに天子の身分の人が亡くなったのを悼む舞だ。

それが秘舞として受け継がれた。
時代を生き抜くために、季節の歌を隠れ蓑にしていたのではないだろうか。
そう思われてならない舞だった。
音曲は江戸時代ものだという。
宮司は、さらに古式の形に復元し、後の世に伝えるのが自分の役目だと言われた。


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筑紫舞の特色として、跳躍がある。フィギュアで例えると、一回転ジャンプ。
フィギュアのような助走がないので、突然の跳躍に観衆が沸く。
気配なくジャンプするので、シャッターは遅れがち。
「神無月の舞」でも跳躍があったが、撮れなかったので前年の写真を。
五人一斉に飛ぶのは見応えあり。

「飛んだ!飛んだ!」と御婦人がはしゃいだ。
「去年はようけ飛んだぞ」
「いやあ、その前はもっと飛んだ」
そんな声が飛び交う。

浄見宮司は奇しくも筑紫舞を舞うようになる前に、
十年間、細男(せいのう)の舞を春日大社で舞われたという。
「細男の舞」こそ、「安曇磯良の舞」のこと。
安曇族である宮司が、多々ある舞の中で安曇磯良を舞われた不可思議。
そして、その「安曇磯良」の本を出そうとしている私が筑紫舞に出会った不可思議。

そして、私は「宮地嶽神社」の本を出す御縁をいただいた。
筑紫の君、磐井の後の葛子の時代。
九州王朝はどのようになったのか。
本で語ろうと思う。


「神謀」(かむはからい)という言葉があるのを宮司に教えていただいた。

<追記>
葛子の時代のお話は、次回、船原古墳でお話しますね!

船原古墳(5)
出土した馬具は宮地嶽古墳と同じもの?両古墳は同族?
http://lunabura.exblog.jp/20913640/


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by lunabura | 2013-11-04 20:09 | 宮地嶽神社と古墳・福津市 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2013-11-06 05:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2013-11-06 21:09
非公開さん、連絡ありがとうございました (^-^)
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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