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ひもろぎ逍遥

星の和名 龍座のツバーン たぶら

星の和名 

龍座のツバーン
たぶら

「たぶら」とは和名類聚抄巻九筑前怡土郡の条に見ゆる託社(たこそ)とおなじく太一の神を祀る祠でもあった。『儺の国の星』p56
 
「たぶら」
これから思い浮かべる名前がありました。
あの田油津姫です。「たぶら」の姫。
その語源が星の名前から来ているとしたら…。

「たぶら」とは「太一の神」を祀る祠。

「太一」とは龍座のツバーンのことです。
中国の古代王朝が栄えた頃、北天の中心に輝いたのがツバーンです。
そこに連なる龍の形をした星々。
それが古代都市の計画にも組み込まれ、王のシンボルともなりました。

さらに西の方、エジプト王朝の時代にもツバーンは北天に輝きました。

田油津姫は「土蜘蛛」。
手足の長い種族だったんですね。

時の移ろいと共にツバーンは北天の中心から去り、
田油津姫の生きた時代には北極星は存在すらありませんでした。

そんな時代、田油津姫の父と母はかつて北天の神として祀られた
ツバーンの名「たぶら」を娘に付けたのかもしれませんね。

過去の輝きを求めてその名が付けられたとしたら、
神功皇后に滅ぼされて、まさに過去のものとなってしまう宿命を
背負った名なのかもしれません。


星の和名 龍座のツバーン たぶら_c0222861_2123028.jpg



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by lunabura | 2014-11-01 21:25 | <星の和名・天文> | Comments(0)

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