2014年 11月 09日
測量体験 初!
縁とは不思議なもので、宮地嶽神社から相島に沈む夕陽を見た日、
隣の方に宮地嶽古墳の測量の企画を案内されました。
「伊能忠敬測量200年の会」主催で、古墳とその周囲を測量する企画です。
これはめったにない機会と、早速申し込みしました。
桜の葉はすっかり落ちて、秋から初冬へのあわい。
あの輝く春の日とは違う華やかさです。
正面は奥の宮不動神社。古墳の前の拝殿です。
左が古墳。
拝殿の左がすぐに古墳の入り口ですから、
本来の墳丘は拝殿の場所に及んでいたということが分かります。
封土がかなり失われているんですね。
今回は九州産業大学の学生さんが測量法を教えてくれるのです。
「平板測量」という手法です。
アリダードも初めて見ます。
水平に保つことから始めるのですが、私の頭の中は三角縁神獣鏡の使用法。
三角縁神獣鏡を見る時には必ず鏡面を見ましたが、どれもが凸面鏡なんですね。
そして、裏の窪みを見ます。
そこに水を貯めれば水準器になります。
ギザギザを北極星に合わせれば、方向バッチリじゃないかな。
そして紅白に塗られたポールを見て連想するのは
神武天皇のイラストには必ずついている杖。
もう一つのアイテムは巻尺。
巻尺は古代には紐を使うのでしょうが、長さがねえ。
せいぜい数十メートルが限度でしょうかねえ。
伊能忠敬は星を見て緯度を調べたとか。
九州歴史資料館で実物を見る機会があったのですが、
その大きさに圧倒されました。
このたびの測量会では、古墳の周囲をぐるりと七班に分かれて部分的に測量し、
出来あがった図を七枚、結合したのですが、驚くほど正確でした。
小学生と一緒でしたが、測量ポイントをしっかりと把握する少年がいて、
才能って小さい時から現れるんだなあと舌を巻きました。
私もいつもキルトの製図をしているので、線を引くのが楽しかったです。
会の皆さまありがとうございました。
もちろん、古墳に埋葬されている磐井の君の孫の勝村・勝頼神にもごあいさつ。
ここには葛子の君と磐井の君のよすがとなる物も納められたと
確信しています。
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