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私たちの元旦は何が基準?


私たちの元旦は何が基準?


とひ族の元旦は冬至。
一年の始まりが日の出か、日の入かは氏族によって違う。
かひ族の元旦は夏至。これもスタートの時間はそれぞれ異なってくる。

では、私たちの元旦はどうして決まったのか?
冬至から10日ほど経った中途半端な日なのです。

ネットを見ると、
キリストの誕生日から一週間ほど。
春分の日が3月21日になるように。
という説が見られました。

真鍋大覚は「満潮と干潮の間隔が正しく一日の半分になる日」だといます。
しかも、その「基準は地中海」の地。
その暦をよく守っていたのが、ありなれ川の国栖(くにす・くず)でした。

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 現行の太陽暦は基督(キリスト)(前四~後三〇)の誕生日の七日後、冬至の後十日をもって一月一日の元旦とする。この暦制は地中海民族の絶大なる賛意を受けて制定された。

即ち、満潮および干潮の一日二回の間隔が正しく一日の半分になる日であった。この日から間隔は増加して、五月十五日には十三時間半に達し、再び減少して十月一日に及び均等となる。そして十一月十五日に至り十一時間半と最も短くなり、この日を頂点として再び回復し一月一日の年始に立ち還るのである。

即ち、かつて筑紫に在り玄界灘と有明海を往来した舟人の国栖(くにす)は、地中海のこの太陽暦をよく遵守していた。

初夏の陽暦五月十五日には盛大な海の祭典を催してとり、初冬の陽暦十一月十五日には流済(よさ)水(み)と称する舟魂の祝事を行ひ、採れたばかりの橘を二つ、帆檣(ほばしら)に供えたのである。いつしか橘は顆(み)の数が枳殻(からたち)の七つから朱欒(ざぼん)の十四に進化した。
 この星が五月十五日に南中する時代は一二九五年前、即ち太宰府が正式に外国の暦書を出納(すいとう)した時代に相当する。
 夫木和歌集 巻九 詠み人しらず
  住江(すみのえ)の 国栖(こす)の常夏(とこなつ) 咲(さ)くも見(み)ず
  隠(かく)れてのみや 恋(こひ)わたりなん
『儺の国の星拾遺』p35 葦付星 蠍座 スコルピウス  アスシャウラ

国栖の人たちは自ら海に潜って、石を抱えて磯城(しき)という湊を造りました。
有明海の潮位差は5~7mに及ぶといいます。
その差を計算して、舟が泊められるような標高を選ばないと出来ないことです。

月の引力で日々潮位は変化し、また太陽の引力で複雑な潮位となる。
しかし、現在の一月一日と十月一日は時間的に一日を二等分する。

この前者が元旦に選ばれたわけです。
生活に無くてはならない情報だったんですね。

五月十五日や十一月十五日はそれぞれ海の祭典をした。
国栖の人たちは本来太陰暦の人たちで、星占いも得意で、倭人にも教えたそうです。
「くにす・くず」という名は葛生・玖珠とも書きました。

また、磯城が造れるということは水の監理が上手いということで、
唐門(からと)・鞍手(くらて)とも呼ばれました。

「くず」とは「星くず」と同じ、「星」という意味です。
赤いヒナゲシを愛し、少彦名が祖先だと噂され、河童とも呼ばれるようになりました。
塩作りの名人でもありました。

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さて、磐井君の子の名前は「葛子」。
「くず」を悪い意味に取る人もいますが、「星」という意味かもしれませんし、
「藤」という意味かもしれませんね。

真鍋の本から国栖をまとめていると、この氏族は誰でも自ら働き、
自然の理を観察することに夢中で、
人に喜ばれることを喜びとするような社会像が浮かんできます。
権力社会ではないんですね。

日本人の思考によい影響を与えてくれた人たちなんだなと思ったりします。

かつては玄界灘から有明海まで海が連なっていた頃、
舟を運行するのは難しかったはず。

太陽を見、月を見、そして星を見て、干満の差を見極めた。
そんな彼らは太陽暦も太陰暦もお手の物でした。

そんな自在な国栖は自然には逆らわない。
でも、天智帝はそれを太陽暦一本にしたかった。
新しい支配者の時代を象徴しているかのようです。

水城で♪ 太陽暦の鐘を鳴らすのは 天智天皇~♪

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by lunabura | 2015-01-03 22:20 | <真鍋大覚儺の国の星> | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2015-01-04 19:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2015-01-04 20:20
あけましておめでとうございます。
真鍋の本は驚くことばかりですが、多くの謎の答えを秘めているので、少しずつ理解を進めているところです。

これからもよろしくお願いします^^
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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