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脇巫女26 六獄神社縁起


脇巫女26
WAKIMIKO

六獄神社
むつがたけじんじゃ


今日は肝心の六嶽神社に関して過去記事を編集しなおしてみようと思う。

西川を遡りながら町の一番大きな山に向かって行くと、
田んぼの中にぽつんと鳥居が見えて来る。

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両脇の植え込みを過ぎると石段だ。


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ひと登りすると、さらに石段と鳥居が迎えてくれる。


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だんだん古代の世界にいざなわれるようだ。


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ここちよい杜の中を抜けていく。
足元は松の落ち葉がふわふわと気持ちいい昔ながらの道だ。
ずっと奥にお宮が見えて来た。

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とても古い趣だ。
古来、賑わった華やかな残り香がそこかしこに漂っている。


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陽光が降りそそぐ、拝殿前に出た。


参拝を済ませて、案内板を読んでみた。
六獄神社由来
紀元前700年のころ、皇女三神 霊山六獄崎門峰に御降臨あり、この地を上宮と定め室木の里に下宮を建立し、安産交通安全の守護神として鎮守の杜とす。
御祭神 田心姫の神 湍津姫の神 市杵島姫の神
大祭日  春季大祭  4月8日 秋季大祭  10月17日
六獄神社社務所


今から2700年頃前に、三女神が霊山・六ケ岳(むつがたけ)の
崎門峰(さきとやま)に降臨されたので、
そこを上宮とし、麓の室木の方を下宮としたという。

三女神は現在は宗像市に祀られているが、降臨の地はこの鞍手町の六ケ岳という。

この山は特別な山として崇敬を集めていた。



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正面が六ケ岳。
最高峰から左へ、旭岳(あさひだけ)、天冠(てんがい)、羽衣
高祖(たかす)、崎戸(さきと)、出穂(いずほ)。

この山にはニニギノ命の御陵も伝わっている。
旭岳になきがらを、天冠岳に冠を、羽衣岳には衣を埋葬したという。

左手前の方にはヤマトタケルの住まいがあった八剣岳が見える。
この六獄神社は右下の方にある。

境内は巨木に囲まれて、森厳な趣に包まれているが、
裏手に木がなければ六獄を遥拝できたと思われた。


御神体は玉と鏡だった

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『福岡県神社誌』を見てみよう。
六嶽上宮としていて、
由緒は宗像三女神が影向(ようごう)された霊地である。

成務天皇7年、室木の里の里長(さとおさ)の長田彦が神勅を頂いて、
この山上に神籬(ひもろぎ)を営んだ。

これがこの神社の始まりで、昔は堂々とした社殿だったが、
享禄年間に燃えて、社殿が無くなってしまったので、
御神体を下宮に移してその後、社殿が再び作られる事は無く、
今わずかに石殿が一宇あるだけである。
 
影向(ようごうー神が一時姿を現すこと)
神籬(ひもろぎー神が降りる所)


成務天皇の御世に、長田彦に神示が降りて、
六ケ岳の山上にヒモロギを作って、お祀りをしたという。

昔は山上に社殿が建っていたのが、戦国時代に火災に遭い、
石の祠だけが残った。御神体はこの下宮に移された。

成務天皇と言えば、ヤマトタケルの弟である。
と言う事は、そばの八剣岳でヤマトタケルをもてなした記憶が
まだ新しい頃の話だという事になる。



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続きを読もう。

『宗像宮縁起』の記事に『西海道風土記』に、宗像大神が天より降って、崎門山にいます時から、
青蕤(ずい)玉」を奥宮の表に置いて、
八尺瓊(やさかに)の紫玉」を中宮の表に置いて、
八咫(やた)の鏡」を辺宮の表において、
この三表が御神体の形となって三宮に納めて、人の目に触れないようにした。
これによって身形(みのかた)郡といい、後の人が宗像(むなかた)と言い改めた。
『筑前国続風土記附録』


「奥宮、中宮、辺宮」という三つの宮のそれぞれに御神体が置かれたという。
それはどんな姿だったのだろうか。一つずつ調べて行こう。

「青蕤(ずい)玉」
「蕤(ずい)」を調べると「垂れさがる花・実」の意味とあった。
「青」は古代では「青」も「緑」も青と呼んでいた。
さらに「灰色がかった白」を指すこともある。
形は垂れさがるイメージからは勾玉だろうか。

「八尺瓊(やさかに)の紫玉」
「八尺」は長さの単位。
「八尺の長さの紐に通した」という説や「大きい」という説がある。
「瓊」は玉。
「大きな紫玉」という事か。

「八咫鏡(やたのかがみ)」
「八咫」も古代の寸法だが、「大きい」という意味で解釈されている。
真鍋は13歳の女子が両手の親指同士、小指同士を合わせた円
の大きさと伝えている。




次の写真は地元の古墳から出土した玉である。
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(鞍手町歴史民俗資料館)





地図 六ケ岳 六嶽神社 神興神社 宗像大社


福岡県鞍手郡鞍手町室木





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by lunabura | 2015-12-28 21:28 | 「脇巫女」 | Trackback | Comments(0)
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