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ひめちゃご42 「7」はシュメールの聖数 



ひめちゃご42


「7」はシュメールの聖数 
 


神功皇后が「七日七晩」籠って祈ったという話が『日本書紀』に書かれているが、
この「7日」という日数を他でもいくつか採取した。

「七日七晩」

これを聞くと現代人は「ああ、一週間か」と簡単に脳内変換するが、
紀元200年(日本書紀説)ごろに「七日」という単位があることが
ずっと不思議だった。

「七曜」は平安時代に空海が唐から密教とともに「宿曜経(すくようきょう)」として日本へ持ち帰ってきたという。

神功伝からは、すでにその前から「七」という数字が
祈願成就の単位として存在していたということになる。

この「7」は聖なる数と言えよう。

どの民族かが自分たちの文化と共にその概念を倭国にもたらした。

この「7」について、真鍋は
シュメールの聖数が「7」だ、と書き遺していた。

以下、『儺の国の星』p20より。(読みやすく変更)

<古代中東のシュメール帝国(前2900~1955)は
天変地異の輪廻の明けを七百七歳としました。

七はシュメール民族の聖数でありまして、
現行の七曜はその遺風であります。

始元の数を一とする文化の発祥地であり、
零を始元とする印度アーリア民族とは異なり、
数え年(かぞえどし)の式例を日本にまで及ぼしました。

この値の由来は太陽暦706年と、太陰暦8732月の差が
わずか0.11354日であり、日食月食の会合周期として
暦書作成の基本としたからであります。>

これによると、
シュメールは707年ごとに天変地異が繰り返すという思想を持っていて、
「7」を聖なる数字としていた。

彼らは数字を数える時、「1」からカウントするが、
それに対してインドのアーリア人は「0」から数えた。

(インドの「0の発見」は仏教の「無の思想」と結びつけられている。)

これに対して「1」から数え始める思想は
私たち日本人が人生の年数を「数え」で表すことに反映されている。

これは胎内にいる10月10日(とつきとおか)を一年と数えるため、
生まれた時には既に一歳児となっているという考えが元になっている。

これでは不便なので、「0歳」からスタートする「満」を並行して使用している。

つまり、私たちの日常に始元を「0」、あるいは「1」とする二民族の思想が入り込み、
使い分けをしているということになる。


シュメールが「7」を聖数とし「707」を天変地異の輪廻とする理由は
暦の計算から来た。

太陽暦と太陰暦を併用すると、端数がずっと出て、
累積されると季節感もずれるために調整していくのだが、
約706年後に再び二つの周期が一致する。

この太陽太陰の会合周期と天変地異の周期が連動するというのが、
「7」を聖数とする理由となる。

言い換えれば、シュメールにとって「7」とは
災害警鐘の暗号が込められている鎮めの祈りの数なのだ。


さて、この「707」年の災害周期に関して、
日本でも「性空上人」(しょうくうしょうにん)によって確認されたということが
同書に書かれている。


<花山院(968~1008)の御意を承りて、
地震噴火の動静を会得した性空上人(91~1007)は、
筑紫の伝説でありました山焼(やまやけ)、山燃(やまもえ)、山篝(やまかがり)
即ち噴火の年代が678年8497月ごとに起こる事実を確かめました。

その差はわずか0.02683日でありますから、日本人はいつの頃か、
大陸より遥か程度の高い暦数を知っていたことになります。>

性空上人は脊振山でも修行しているので、筑紫の伝説に接したのはこの時だろう。

噴火が約700年ごとに起きているということを計算したようだ。

有明海の津波も「夜渡七十」すなわち70年ごとに起こっていた。

「7」は、天変地異のサイクルとして畏れられていたのだろう。


さらに、この本は「スバルとシュメール」についても触れている。

<儒波屡(すばる)とは、
源順(911~983)の倭妙類聚抄にある万葉仮名であり、
中東では七星で描写されておりました。

シュメールの聖なる星が春分点に輝いた時代からの名が
伝えられたのかもしれません。>

倭妙類聚抄に「スバル」という読みが書かれていた。
つまり、平安時代には既にプレアデスを「すばる」と呼んでいたことになる。

スバルは六連星(むつれぼし)とも言い、後には六星と捉えられるようになるが、
古代には「七星」で描かれている。

シュメールはスバルを「七星」の聖なる星としていた。

さて、現代。

七色が七回登る「七面山」という意味には
災害を鎮めるというシュメールの聖数「7」の意味が
込められているのかもしれない。







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by lunabura | 2016-12-17 20:23 | 「ひめちゃご」 | Trackback | Comments(12)
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Commented by チェリー at 2016-12-17 22:16 x
世界各地でプレアデス(すばる)星団を七つの星と数えてると、本で読んだ記憶があるのですが、今数えると六つなんですよね?これは星がひとつ消えちゃったということなのでしょうか…どうやって消えちゃったんだろうか?それともみんな聖なる7の数を採用したのかな?不思議ですね~
お話が変わりますが、妙見を追っていた時に、黒崎駅の北東 1kmくらいのところに「妙見山」を見つけました。これが何と世界最小の火山と言われているではありませんか!間にある「道伯山」も火山とのこと…ええっ!北九州市って火山地帯だったんだ!!
この二つの火山から干珠・満珠を連想するのは、私だけでしょうか…
Commented by lunabura at 2016-12-17 23:41
七人娘の一人が行方不明になったという神話もあるようですね。
北九州、そういえば、富士山のような独立峰がいくつかあるけど、火山だったんですか(;'∀')
火山は海底まで続いています。
弓型の海岸は噴火口の跡という例もあるようです。
済州島がテレビであっていましたが、噴火口そのものでした。
溶岩がお土産みたい(^^;
Commented by tukifune83 at 2016-12-18 03:04
旧事紀に同じ様なことが書いてあるのを思い出しました。ニギハヤヒが亡くなった事を知った高皇産霊神が、7日7晩泣き暮らしたとか。

古代日本では偶数が聖なる数だったようで、ヤマタのオロチやヤツカの剣、トツカの剣、イザナギ、イザナミ大神の様に夫婦神その他色々、偶数が多いです。
3や7は海人族がもたらしたものだと前に何かの書物で知りましたが、すみません、その書物を覚えてないです。。。(>_<)

私はどうも古層の中でさまよっているようですね。(^-^)

By 水月
Commented by furutsuki_oto at 2016-12-18 10:16
現代人の目視でも見えるプレアデス星団の6つの星のうちのひとつは、お父さんのAtrasです。光度で7番目に明るいのはお母さんのPleioneです。聖なる数7は、長女Maiaを6人の妹たちが六角形にとり囲む形(つまり七曜紋の形)になっています。少なくとも現代の星図ではそうなっています。また、るなさんのご指摘のように古代にすでに(七曜紋状の)「七星」で描かれているのですが、探すと隣にお父さんのAtrasの星もだいたい描かれています。
Commented by 七色 at 2016-12-18 19:49 x
皆様こんばんは。
『7』という数字、七面山・七色…
シュメール…
『鎮めの巡礼』にて全国各地を飛び回っている七色として意味ある数字なんだと
ルーツや、このホシにきた意味が知れた気がして時系列の扉が開いた様な気がしちゃっています。
有り難うございます。
そして第6回七面山巡礼を出来る事を嬉しく思います。
Commented by まーりん at 2016-12-18 20:06 x
wikiの「プレアデス星団」を見ると、世界各地で7つ星と呼ぶ一方、実際に見える数はまちまちなようですね(通常で5~8個の星を数えることができ、視力によっては肉眼で25個見た記録がある)。
でも、wikiのそのページに載ってる、紀元前1600年ごろのネブラ・ディスク(青銅盤)には、古月さんがおしゃったような七曜紋状の星が金で描き込まれています。

夜渡七十も、本当に70年ごとに津波が来るのかもしれないのですが、707年という重要な周期を忘れないために、世代交代のたびに伝えるために設けた区切りなのかもしれないと思いました。歳差運動の72年(1度ずれるのに要する期間)を忘れないためのものかなとも思っていますが・・・。

西洋の民間伝承では7番目の子どもの7番目の子どもには魔術的あるいはヒーリングの特殊能力が授かるといいます。「7」が重なることには、超常的なもの、あるいは祈りの意味があるのかもしれません。
Commented by lunabura at 2016-12-20 19:36
月船さん、こんばんは。
聖数は氏族を知るうえで、すご~く興味深いですよね。
いつかモノにしたいなあ。
Commented by lunabura at 2016-12-20 19:39
古月さん、こんばんは。
時代ごと、民族ごとのプレアデスの描き方、新しい楽しみとななりました。
私の眼では、モヤモヤ星にしか見えないんですよ(^^;
Commented by lunabura at 2016-12-20 19:40
七色さん、六回目、もうすぐですね。
事の成就を祈っています。
Commented by lunabura at 2016-12-20 19:42
まーりんさん、こんばんは。
聖なる数には畏れの意味が籠っているケースがあるのを知りました。
どの数字にも、それぞれの歴史があるかと思うと、広く深い世界が広がっていきそうですね。
Commented by まーりん at 2016-12-23 22:03 x
「聖数7」について、追加情報です(^_^)

『輪廻/転生をくり返す偉人たち』に、ダビデが妻とし、ソロモンを生んだバテシバの名前に関して、こう書かれています。

”「シバ」には、「7」「7番目の娘」「7人の娘」「充足の尺度」という意味がある。それはまた、「約束を必ず守る」という意味のヘブライの誓いの言葉、「7にかけて誓う」の古代形でもある。後に彼女の名はバテシュアに変えられたが、その名にはバテシバを越えた霊的意味がある。「シバ」は成就の誓いをあらわしているが、「シュア」は成就そのものの象徴である。”

日本にシバ=7の名残はないでしょうかね
七色さんの巡礼、最善がもたらされることをお祈りします。
Commented by lunabura at 2016-12-23 23:56
興味深い話ですね。
日本でも和風に変化したものがあるかもしれません。
気を付けてみます^^
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