2017年 03月 19日
洞(くき)と企救(きく)の地名の由来
洞(くき)と企救(きく)
の地名の由来
北九州市に「くき」と「きく」という間違えやすい地名があります。
洞海湾を昔は「洞の海」と書いて「くきのうみ」と呼んでいました。
また、その東にある企救半島は「きく」と読みます。
菊や聞の字を当てるケースもあります。
「くき」の海と「きく」半島の地名の由来は
「北斗七星」から来ていると真鍋大覚は伝えています。
「北斗七星」を「規矩の星」(きくのほし)と呼ぶ集団がいました。
中国語で「規」とはコンパス、「矩」とはサシガネ(L字型定規)のことです。
北斗七星の柄をサシガネに見立て、
マスの部分をコンパスで描いた円に見立てたのです。
そのサシガネと円の形を洞海湾と企救半島に重ね合わせた結果、
クキとキクという表現が生まれました。
洞海湾と企救半島に地名がまだ無い時代、
北斗七星になぞらえて表現した訳です。
サシガネとコンパスはいつの時代からあるのでしょうか。
伏羲(ふっき)と女媧(じょか)は
中国神話に出てくる「人類を創造した神」ですが、
女媧の手にはコンパス(規)、伏羲の手にはサシガネ(矩)があります。
太古からこの二つの製図道具があった証しです。
北斗七星は北にあるので、南に住む人が名付けたことになりますが、
真鍋は宇佐からの見立てだと言います。
宇佐に住む集団が北斗七星を見て、規と矩を連想し、
宇佐の北にある北九州市の地形を呼ぶとき、
洞海湾はサシガネのように細く曲がった地、
企救半島は円の中に入る地、
そんなイメージを持って、北斗七星の印象を重ねたということになります。
「キ」と「ク」だけでは分からないので、
「キクのキ」「クキのク」と強調表現をしたのでしょう。
新羅が攻めてこないように、関門として、北斗七星を並べたそうです。
北斗七星(規矩の星)の守護を願ったのでしょうか。
<2017年3月19日>
※ コメント欄が現在使えないようです。連休明けに直るかな? (´-ω-`)
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