2017年 03月 24日
ひめちゃご62 二見岩の穴の向こうは八女の奥まで
ひめちゃご62
二見岩の穴の向こうは八女の奥まで
この二見岩の穴はランドマークではなく
天文祭祀ラインではないかという新たな謎に、チェリーが応えてくれた。
以下、チェリーからのメールだ。
***
「志賀島 二見岩」の記事、ありがとうございました。
相島、立花山をのぞんだ写真がとても美しく、
やはり志賀島はこの周辺の中心的な意味を持った島なんだなぁ〜
と思いました。
さて、 二見岩の穴は、北西-南東の方向に近く穿たれていると思います。
可能性があるのは最も南寄りに出現する太陽=冬至の日の出が
この穴を通過するかどうかです!
二見岩から見た今年の冬至(2017年12月22日)の日の出の画像を作りました。
lunaさんの「志賀島 二見岩」の記事の最後の写真に合わせています。
http://lunabura.exblog.jp/26504548/
カシミールの画像は二見岩の上に立った位置からですが、
それほど誤差はないと思います。
う〜ん、微妙ですねぇ…光が通ることは間違いないと思いますが、
それが志賀島の岸部に、または海面に届くかどうか、
これは現地で確認するしかないかなぁ…
日が昇る地点は、三郡山と宝満山の間の稜線のどこかです。
もうひとつの考え方としてなんですが、
穴の正面がどこを向いているかなんですけど、
要するに、うちのサイトが扱っているところの「何かが通る」と
仮定した場合なんですけど…
志賀島の岸部から二見岩が南東に見える画像を添付します。
二見岩の上から南東方向をのぞむ画像も添付します。
正面に見えるのは大嶽です。
そして、大嶽の向こうに見えるのは八女の一番奥、
大分県との境にそびえる山々でした。
釈迦岳には二つのピークがあって、普賢岳は標高1231mの最高峰ですが、
大分県に属します。
もうひとつの本釈迦が標高1229.5mで、福岡県の最高峰なのです。
(普賢岳の頂上には気象観測所があるようです。
本釈迦は魅力的な岩峰のようです。)
二見岩から大嶽神社まで 134.8°
二見岩から釈迦岳(普賢岳)まで 135.12°
そして、何故志賀島から直接八女の山々が見えるかと言うと、
大嶽の向こう側は海が続いていたのです。
「針摺の瀬戸」だったのでした!
※二見岩の上に立っての画像ですので、穴の中心から釈迦岳が見えるのかどうか、
微妙なところです。
でも、八女の山々が見えることは間違いないと思います。(石割岳も!)
逆に、釈迦岳から見た志賀島の画像は
「地図でつなぐ聖地の旅 筑前国一宮「筥崎宮」(1)九州王朝 その13 」
http://sakurasaku0911.blog.fc2.com/blog-entry-66.html
を御覧ください。
***
どうやら冬至ラインはダメだった。
穴の正面の景観に意味があるのだろう。
そこからは、八女方面が見えているという。
チェリーのブログ記事には釈迦岳からの眺望が載せられていて、
それを見ると志賀島が見えていた\(◎o◎)/!
冬至のような真冬の澄み切った季節には志賀島からも釈迦岳が見えるのだ。
まさかの距離感だった。
大岳(地名)の木々が低ければ、容易に見えるのだろう。
その釈迦岳の裏側には鯛生金山がある!
考えすぎか。
しかし、八女の飛形山からの展望で思ったばかりだった。
「野望を持つ人」は見える範囲をすべて掌握したいと思うだろうと。
それが逆に身を滅ぼすことになった。
それが磐井の乱ではなかったかと。
そんな感想を持ったことが思い起こされた。
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二見岩は、少なくとも「大嶽」とは関係があると思いました。大嶽はすごく大事な場所だったんではないかと、昔から思ってたんですけど…
志賀海神社が島の北側にあった時は、二見岩が、島のこちら側の信仰の場所になっていた可能性もあるのでは…?と、これも想像でしかありませんけど…
小国町に岡本とうふ?だったか。
もう10年以上前に1度だけ行ったことある
っていうか立ち寄ったことあるんですが、
その近くに巨石があった記憶が。
磐座っていうんですかね。
googleで見ると直線になるから、もしやと
思っただけですけど。
漠然としたものがはっきりしてありがたいです。
大嶽神社は磐座の上に建っているので、原型は磐座のみの聖地だったのでしょう。そこから周囲を展望したとき、志賀島や沖ノ島への祭祀を思い起こしたものです。
「見える」という点ではおっしゃる通り二見岩が重要で、祭祀ラインの中継点だったのかもしれませんね。失われましたが「銀印」が出土したというので、改めてその重要性が惜しまれます。