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2017年 02月 03日 ( 1 )

ひめちゃご55 新延の鎧塚古墳群と剣神社 剣岳に向かっていたヤマトタケルたち


ひめちゃご55

 新延の鎧塚古墳群と剣神社

剣岳に向かっていたヤマトタケルたち



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剣神社の境内の左手にある五つの古墳は円墳で、ささやかな大きさだ。

杉林の中にバイパスが通されたのだろうか。森の明るさが心地よい。

剣神社の創始に関わる人々の奥津城だろうか。

もちろん、ヤマトタケルの時代よりずっとあとのものだ。






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剣神社の神紋は八つの剣だった。それに渦の模様。











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祭神は素盞嗚命、宮簀姫命、應神天皇、高龗神、闇龗神、宗像三女神。

このうち、宗像三女神は境内に祀られ、

合祀された三座を除くと、本来の祭神は素盞嗚(すさのお)命、宮簀姫(みやずひめ)命となる。


福岡県神社誌を要約しよう。

「第12代景行天皇27年の冬に、
皇子の日本武尊が熊襲と西国の賊を征伐するためにここを通った。

行在所を経営して、軍事を謀られた。

こののち、日本武尊が帰途の際、ここに立ち寄り、報恩の為の祭を行い、
太刀と(かぶと)を置いていかれた。

ゆえに社殿のかたわらに埋めて永く神璽(しんじ)として崇信した。
これを(よろい)(づか)と言い伝えている。」








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この地は行在所だった。境内は高所にあり、見晴らしがよい。

ヤマトタケル十六歳。

軍議を行った中には武内宿禰もいただろう。十四歳ほどか。

そのことは佐賀の真手山の方に書かれている。


十六歳といえば、古代社会においては成人なのだろうが、

ヤマトタケルは景行天皇から疎まれていたように『古事記』は語る。

しかし、『日本書紀』では、
天皇からそれはそれは可愛く思われたように書かれている。

その饒舌さには、嘘を塗り固めた不誠実さが漂っていた。



さて、「脇巫女」の方もおさらいをしておこう。

前回の続きだ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

この「新延」で岩にもたれ息を引き取ったヤマトタケル

そのことを悟られまいとして一行が向かったのは剣岳

ヤマトタケルに従う者たちの地

五人はヤマトタケルを剣岳の麓に埋葬し

近くの木の枝を折り、それぞれ山頂に向け植えていった

そこは、以前「菊如」さんが見えない大きな鳥居を見たところだった

五人はヤマトタケルを埋葬した麓に再び戻り

ヤマトタケルを中心に五角形の位置に座り、永遠の秘密が暴かれぬよう願い

その場で自害した

  • ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ヤマトタケルは瀕死の状態となり、苦しさのあまり、側近に鎧を脱がせた。

そして、ついに息絶えた。それがここだということになる。

五人の側近はその亡骸と共に剣岳に向かったという。




この日、私たちもヤマトタケルを埋葬した場所に向かった。

剣岳に向かおうとしたとき、目の前に川があった。

その向こうの剣岳を見た時、一行の思いが分かった。

剣岳の支援者の元に行こうとしていたのだ。

そこにはヤマトタケルを歓待した「今朝麿」たちが作った仮宮があった。

八剣神社の縁起に、そう書かれている。

八剣神社について星読に尋ねると、「新北もののべ」だという。

同じ剣岳の西の方の熱田神社が「熱田もののべ」で、

サンジカネモチはその「もののふ」だった。

新北も熱田もヤマトタケルを受け入れたのに、

サンジカネモチ一人が反旗を翻した。

それが彼を悲劇に向かわせた。

それにしても、何故ヤマトタケルの五人の側近たちは自害しなくてはならないのか、

分からない。

そう、尋ねると、五人には帰る所がないのだという。

第二のヤマトタケルには別の側近たちがいたのだ。

そうか、主が亡くなると五人は邪魔者になってしまう宿命なのだ。



私たちはその墓所に向かった。


その手前で、「あれが亀甲」と星読が教えてくれた。

亀甲は熱田神社でも格別に聖地として大事にしている所だと聞いている。

山裾の流れ出した地形にある森だった。

「かめんこ」と呼んでいるそうだ。


ヤマトタケルの墓所はよく手入れされている所にあった。

私たちは手を合わせた。

その場所はどこをどう通ったのか、説明ができない。


剣神社 新延








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by lunabura | 2017-02-03 21:42 | 「ひめちゃご」 | Trackback | Comments(4)
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