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カテゴリ:輸入オオカミ導入( 2 )

「オオカミ導入」記事へのコメントをいただきました。


「オオカミ導入」記事への
コメントをいただきました。



先日、外国のオオカミ導入の記事を書きましたが、
それについて、訪問者の方から、丁寧な説明を頂きました。
ここにそのまま、掲載します。

初めまして。私は動物飼育を仕事としているものです。
オオカミの専門家ではありませんが、学生時代からオオカミ関連書籍をいくつか読んできました。少ない知識ではありますが、わかる限り、疑問の答えを挙げさせていただきます。

まず、導入する「輸入オオカミ」ですが、これはハイイロオオカミという種類です。たいていは2頭から数頭の群れで行動しますが、1頭の場合もあります。ニホンオオカミは残念ながら、明治時代に絶滅してしまったため、もう地球上には存在しません。しかし、ニホンオオカミはもともとハイイロオオカミの亜種なので、ハイイロオオカミが日本に根付けば、ニホンオオカミに近い形になる可能性があります。


次にハブとマングースの問題ですが、これは完全に生態調査不足です。ハブは昼行性、マングースは夜行性なので活動時間が合わず、夜行性のアマミノクロウサギなどが被害にあっています。これは動物業界の誰もが知る事実で、二度とこんな愚行をしてはならないと皆、肝に銘じています。

オオカミの場合は調査・研究が世界で行われていますし、日本にも専門家がいるので、ハブとマングースのような間違いは起きません。


オオカミと獲物に関しては、シカ、イノシシ、ノウサギなどを狩ります。その中でも、狙うのは幼獣や弱った個体です。これにより、シカなどの増大を防止、感染症の蔓延を防ぐ効果があります。

鳥インフルエンザや口蹄疫の病態・死骸も捕食すると思いますが、感染症の不拡大に繋がります。これらはオオカミには感染しません。

口蹄疫の侵入禁止区域については、オオカミには生息域の制限・監視がつくので、他の野生動物よりも侵入の危険はないと思われます。

また、オオカミが狩りをするのは、自分のグループの縄張り内のみです。これは縄張り外ならば捕食されないということでもあります。獲物が食べつくされないのはこれが理由です。オオカミが増えた場合も、縄張りと縄張りの間に隙間が生まれ、獲物側もそこを利用することで頭数を維持することができます。

人害に対しては、人への警戒心、恐怖心をもたせることで防げます。オオカミ導入に成功しているポーランドでは、人の居住区とオオカミの活動地域か重複しているにも関わらず、人害はまったくありません。これは国民性が関係しているのかもしれませんが、日本人は野生動物にエサを与えてしまうことが多々あります。

サルやクマの問題は、人が安易に餌を与えたこと、ゴミを放置したことが原因です。この行為は野生動物に人への警戒心を忘れさせ、襲われるなどの被害を生むだけなのです。これに関しては専門家も、オオカミにもこのような行為が行われれば、サルやクマと同じ問題が起きるだろうと危惧しています。

しかしこれは、オオカミや他の野生動物の問題ではなく、人間の問題です。人とオオカミの距離をきちんと保つことで、子供やペットを守ることができます。

害獣の頭数に関しては、専門家によって全国で調査されています。
家畜被害に関しては、放牧していなければ被害はほとんどありません。また、きちんと被害補償の検討がなされていますのでご安心ください。
私が応えられるのはこの程度ですが、不明な点は専門家に伺われてはいかがでしょう?疑問がハッキリしていらっしゃるので、専門家の方も回答のしがいがあると思いますよ。
長々と失礼いたしました。

サアサさん、コメントありがとうございました!きちんとした説明が伺えて嬉しいです。
ニホンオオカミ協会のHPを見ても、生態などが分かりませんでした。
これで、自分なりに考えることができます。

この説明で解決したものと、未解決の課題がはっきりとしてきました。
鳥インフルエンザには人間がうつって死亡する例があるので、
オオカミも例外ではないだろうな。
オオカミはたぶん電波発信機をつけて放たれるのでしょうが、
次世代以降にはどうやって付けるのかな。
多くの農家では、ニワトリやらアヒルやら小動物をそこらあたりで飼っています。
そんな安心な暮らしが失われませんように。

もっともっと専門家と当時者と外野と話し合っていただけたらいいなと思いました。

それでも、無視できないイノシシなどの被害。
九州では、山野に近い畑や田んぼには長々とトタンの塀が築かれているのをよく見かけます。
電気のサクの事もあります。イノシシよけです。
広い畑を全周するのですから、費用や労力は大変です。
でも、シカはそんなものは簡単に飛び越えます。
アライグマも増えていて、これはよじ登って侵入します。

しかもイノシシは直接人間を襲っています。
畑で草取りをしていた女性が襲われたり、神社で体操していて襲われたりしています。

オオカミ導入はこれらを食べてくれるのを期待しての事ですが、
もっと皆で関心を持って話し合う事で、別の方法が見つからないかなと思っています。

例えば、ハブの件は、役所が一匹数千円で買い取るようにしたら、
住民が沢山捕獲して、予算を追加する事になったと聞きます。
マングースを利用するより、この方がずっと賢明でした。

イノシシやシカは、日本人は昔から食べています。最近はどうなのでしょうか。
イノシシはブタより臭みがなくて柔かいので、もっと食べられてもいいのでは。
イノシシの焼き肉はおいしいです。歯ごたえは牛肉に近い。
イノシシ鍋はボタン鍋と言われてますよね。

シカは部分が数千円で売られているのを見ました。
一村一品運動のように、みんなで料理法を開発すれば、
オオカミに食べてもらうよりも、ずっと多く消費されるのではないでしょうか。

そのような解決法も視野に入れて、
不確定なオオカミに頼らない方法を探す方がいいのではと思っています。



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by lunabura | 2011-01-18 19:54 | 輸入オオカミ導入 | Trackback | Comments(6)

外国のオオカミ導入計画を知っていますか?



外国のオオカミ導入計画を
知っていますか?


狼はイノシシやシカだけを食べてくれるだろうか。

そんな素朴な疑問に誰が答えてくれるのだろうか。
「害獣を駆除するためにオオカミを山に放つ計画」が進められています。
まずは2011年1月の西日本新聞から。
オオカミ構想に熱視線
豊後大野市の害獣駆除策

害獣による農作物被害に悩む大分県豊後大野市が、対策として提唱する「オオカミ導入構想」が全国に広がりを見せている。同じ状況に置かれた地方自治体による連絡組織をつくる動きが出ているほか、国政の場でも勉強会が始まった。生態系に及ぶ影響や安全性など多くの課題が指摘されているものの、決め手となる害獣駆除策がない中で「オオカミ」論議が熱を帯びている。

山に囲まれた豊後大野市はシカやイノシシ、サルによって、食い荒らされる樹木や農作物の被害額が年間約3000万円に上る。募る被害にたまりかね、海外のオオカミを導入して山野に放つ計画を進めており、来年度予算でオオカミ研究者らによるプロジェクトチームの設置費を計上。その後「オオカミ研究センター」を開設して研究する方針を10月に打ち出した。

同市の「オオカミ構想」が明らかになると、市には長野、三重両県の市町から「一緒に研究を」と申し出があった。ほかにも四国などからも問い合わせがあるという。

 反響の大きさを受けて、「日本オオカミ協会」(会長=丸山直樹東京農工大名誉教授)は、同市など全国数カ所に「研究センター」を設置し、データを共有する協議会設置を全国の自治体に呼び掛けた。10前後の自治体から打診があるという。

波紋は国政にも広がっている。11月にツルネン・マルティ参院議員(民主)が呼び掛け人となり、川口順子元環境相(自民)や江藤征士郎衆院議員(同)ら、超党派の国会議員が名を連ねる「オオカミを復活させる勉強会」を発足。日本オオカミ協会の会員を講師に、絶滅したニホンオオカミや、害獣駆除のためのオオカミを導入した欧米の実践例の説明を受けた。

豊後大野市によると、オオカミ構想に対して地元では賛同の声が大半という。橋本祐輔市長は「今後は賛同する自治体と連携して、オオカミ導入に向けて取り組みたい」と話している。

以上、新聞記事をそのまま書き写しました。
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私自身、大分県の豊後大野市の近くのなずな農場で、昼、イノシシが数頭、走っていくのを見たことがあります。「もののけ姫」のアニメそのままに、突進するスピードに驚きました。

また熊本県の阿蘇の畑の大根がサルの被害を受けたのを見ました。200坪一面の大根を一本ずつ引き抜いて、一口かじっては捨てていました。商品価値ゼロです。

このような被害を実際に見ていますが、それがオオカミ導入に発展しているのを知って驚いています。

山に放つのは輸入オオカミであって、ニホンオオカミではありません。生態系の問題はどうなっているのでしょうか。

有名な生態系の破壊として、マングースとハブの例があります。ハブを絶滅させるためにマングースを導入したら、絶滅危惧種の卵や子供を食べてしまったという、残念な話です。そんな問題を素通りして、計画を進めるのは残念です。

こんな疑問が生まれました。
オオカミはイノシシと鹿と猿だけを食べてくれるだろうか。
オオカミは豊後大野市だけで仕事をしてくれるだろうか。
豊後大野市にいる害獣の個体数はいくつで、オオカミ導入後はいくつになるか、
きちんと数字が出ているのだろうか。

人間の希望通りにイノシシと鹿だけを食べてくれたとして、
オオカミが増えて新たな生態系が出来た時には、
オオカミの個体数もかなり増えているのだろうが、オオカミは群れにならないのだろうか。
野犬より安全だろうか。
山道でオオカミに会ったらどうしたらいいのか?
大分県は登山のメッカです。

オオカミは観光客の与える餌を食べないだろうか?ゴミをあさらないだろうか。
イノシシもシカもサルも人間の食べ物の味をしめて、人間を襲うようになっています。
熊でさえも、人間の家の中に入って食べ物を求めています。

オオカミは子供や犬猫のペットを絶対襲わない保障があるのだろうか。
家畜は襲われたデータがあるようです。
農業被害を抑えるために、家畜農家の被害への配慮は無し?

オオカミは鳥インフルエンザで死んだ鳥に決して近づかないだろうか。
口蹄疫で進入禁止エリアが出来た時、決して侵入しないだろうか。

こんな素人の疑問にも、きちんと答えを出してほしいと思います。
また、全国の人が知らない内に輸入オオカミが放たれる事のないように願います。

外来種の導入はよくよく慎重にしてほしいものです。


続きはコチラです。
「輸入オオカミ」記事へのコメントをいただきました。2011年1月18日
http://lunabura.exblog.jp/15785599/



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by lunabura | 2011-01-12 21:56 | 輸入オオカミ導入 | Trackback | Comments(26)
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