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カテゴリ:高樹神社・たかぎ・久留米市( 1 )

高樹神社/神々の交代劇を暗示する縁起

高樹神社
久留米市御井町高良山
神々の交代劇を暗示する縁起
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高良大社の大鳥居から、しばらく行くと、左側に鳥居が出て来ます。
高樹神社です。
車道が石段を舐めるようにすぐ脇を走っています。
この急な石段を上ればすぐに拝殿に着きます。

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拝殿に向かって左は崖。右も崖になっていて、その下は車道。
山の傾斜を切り開いて、狭い境内にぎりぎりで拝殿が建っています。

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神殿です。屋根の色が森に調和して美しく輝いています。

さて、この神社には不思議な伝承が伝わっていました。
それには謎の多い高良山の歴史を解く重要な手掛かりが秘められていました。

境内にある由緒書きを読んでみましょう。
高樹神社
祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ)(造化の三神の一つ)。
古くは「高牟礼権現」と称し、高良山の地主神と伝えられる。
この神社はいわゆる国史現在社(正史=六国史に名の現れる神社)で、「三代実録」元慶2年(878)11月13日の条に「筑後国高樹神に従五位上を授く」とあり、やがて正五位下に進んだことが天慶7年(943)の「筑後国内神名帳」によって知られる。

もと地主神として山上に鎮座していたが、高良の神に一夜の宿を貸したところ、高良の神が神籠石を築いて結界(区画を定め出入りを禁ずること)の地としたため山上に戻れず、ここに鎮座するに至ったという伝説が、高良大社の古縁起に見えている。

高良山の別名を「高牟礼山」(たかむれやま)と称するのもこの神の名に因むものである。(後略)
例祭日 12月13日
何と興味深い伝説でしょうか。
地主神だったタカミムスビの神は高良山の山上に鎮座していたのに、一夜の宿を貸した為に、高良の神によって神籠石という結界を張られて戻れなくなったというのです。神籠石とは謎の列石群で、伝承そのままに、この神社の上の方に存在しています。

高牟礼権現とは?
このタカミムスビの神の別名は「高牟礼権現」と書いてあります。「むれ」は「むる・まる」と同じで「星」を表します。「高い所に群れ集まる星」と解釈できます。(韓国語にも「むれ」があると聞きました。これについて、どなたかご存知の方教えてください。)
また、タカミムスビの神の別名は高木の神と古事記には書いてあります。

この高樹神社にチャレンジするために、先に高木の神を調べました。それが前回の「アンドロメダ星雲の和名」です。アンドロメダ星雲を高樹の神(=タカミムスビ)と呼んだ時代があるんですね。

この高良山の神々の交代劇とは、アンドロメダ星雲を祭神とする集団が古くはここに存在していて、新たにやって来た高良の神を祭る集団と何らかの事情で入れ換わった話の象徴ではないかと思いました。

そして思い出したのが、この横の車道を登って行くと大学稲荷がある事です。「大学」って「大覚」と同じ語源です。「ダイカク」もまたアンドロメダ星雲でしたね。「イナリ」は鉄の武器庫や生産地でした。

すると「大学稲荷」という言葉も、やはり同じようにアンドロメダ星雲(=高木の神)を祀る人たちの製鉄所・武器庫という事になります。(⇒大嶽神社…あれれ?オオタケ神社もダイガクと読めるよ…。(@_@。)

前々回の袴着天満宮で分かったのは、隕石が落ちた目印のムクノ木と天体石がある事でした。そこに、はるばるとやって来て袴を着替えて正装して祈った菅原道真の祖先は熔鉄の神でした。ここまで来ると、この山の麓には鉄の民が集まっていたのがよく分かります。

古事記では?

では、高木の神って古事記ではどんな事をした神でしょうか。
高木の神の特徴は天照大御神と一緒に高天原を経営して、政治的な決定と指示をしている事です。

そしてイワレヒコ(神武天皇)が困った時に、八咫烏フツの御魂という剣を下ろして助けました。ヤタガラスって加茂氏で、鉄の民でしたね。(⇒八咫烏・高句麗古墳)ですから、古事記の中の高木の神は鉄の民を自由に指示できる立場にいて、アマテラスの子孫を強力にサポートする神です。

鉄の民は一つではなく、いくつもの氏族があるし、それぞれに技術の差があります。このエリアで起こった歴史的事件も、どうも二種類の鉄の民がからんでいるような気がしています。これを特定するには、まだまだ知識が足りません。今回は高木の神の理解を深める事で良しとして置きましょう。

古事記の冒頭の部分を書いて置きます。
天と地が初めて開けた時、高天の原(たかまのはら)に出現した神の名は
天の御中主(あめのみなかぬし)の神
次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)。
次に神産巣日神(かみむすひのかみ)。
この三柱の神はみな独神(ひとりがみ)となって身を隠されました。

この御祭神のタカミムスビの神は日本神話の二番目に出現してますよ!

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石段から桜並木が見えました。山里に咲く桜はしっとりとした美しさでした。

地図 高樹神社 高良大社 袴着神社の元宮 大学稲荷 神籠石


それでは、次回は高良の神が作った結界と言われる神籠石を見に行きましょう。



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by lunabura | 2011-04-12 17:42 | 高樹神社・たかぎ・久留米市 | Trackback | Comments(0)
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