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志式神社 (Ⅰ)海と松林の宮

志式神社 (Ⅰ)
ししき じんじゃ
福岡県東区大字奈多字宮山
海と松林の宮


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福岡県東区の三苫の方面から志賀島に向かって車を走らせると、
右側に深い緑の松林がずうっと続きます。
その向こうには美しさで屈指の奈多の浜があるのですが、
豊かな松林のせいで、海の傍を走っている事も気づきません。

志賀島の海に向うゲートのようでワクワクして来る頃に志式神社の案内板が目に入ります。

志式神社はその豊かな松林の中にありました。
車を降りると、松の葉が砂の上に落ちています。


一歩踏み込むと、松の木の香りに包まれました。
ほの暗く、ほの明るい。
ここは白砂と青松の作りだす異界です。


鳥居をくぐって石段を上る所で空気が変わります。
見回すと圧倒的な高さを誇る松のドーム。
そして拝殿へ。
その中で手を合わせると、優しさに包まれるようです。


目を開けると、正面には板が渡してあり、不思議な盛り砂がいくつも。
どうやら、脇にある桶の砂を一掴み取ってお供えするようです


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説明板がありました。
お潮井
奈多では奈多浜のお潮井(真砂)をテボ(篭)に入れ、
家の玄関口に備え、外出の時、身に振りかけて、災厄からのがれる事を祈り、
家屋の新築の際には敷地を清め、田畑に撒いては豊作、虫よけを祈ります。

この起源は非常に古く、神代に神々が行われた禊払に基づくものです。
又、毎月1日、15日はお潮井汲みが今日も続けられております。
                      昭和59年厄除記念
                              41才同年中

お潮井は箱崎宮が有名ですが、そこに限らないのですね。
これについては、面白い話を見つけました。すぐ後ほどに、まとめて書きます。
さあ、有り難く、砂をとって、盛りましょう。


さあてっと御祭神はどなただろう。
上を見上げると、説明板がありました。現代語に書き換えます。

「神功皇后が三韓に進軍された時、この奈多の浜に鎮座される荒ブル神のお前で、
戦勝の神楽を奏して戦地に向かわれた。

ここを神楽岸、または躍り坂と伝え、当時神功皇后の料理に奉仕した祖先の意思が受けつがれて、
今日の早魚(はやま)神事として伝承されている。

いにしえは三郎天神と称えて、後に志々岐三郎天神と称えたのは
志々岐の三郎が勧請合祀した為だろう。明治の代になって志式神社と改称された。

祭神は
   ホアカリの神 ホスセリの神 豊玉姫
   十域別神 雅武王 葉山姫神   
で、火難、盗難、難産を免れ、家運を開く神として広く世に知られる。-略―


(あれっ、ここにも神功皇后が来てる。三韓に進軍された時?
なるほど、いよいよここで戦勝祈願をして、出征されたのか。

その荒ブル神がホアカリの神とホスセリの神?

豊玉姫は海神の娘で自分のご先祖だし。この姫神に航海の安全を祈ったんだな。)

そう思いながらも、ルナのお楽しみの裏にある松林と海へ。

 お宮の右手に、海に続くその小道があります。
古いゆかしい鳥居をくぐりぬけると、そこは松林の中。
松の木でできた巨大な空間はまるでドームの中にいるようです。
ここは格別、松林の魅力にあふれた場所。

松林は見通しも明るく、心が高揚してきます。
足元の落ち葉と砂で出来た道は、今の時代となったら、
贅沢きわまりない、散歩道です。

平坦な道を歩くとすぐに道は下り坂になります。
その坂はコンクリートで作られていて、手すりまでついています。
きっとお祭りの日には、お宮からこの坂を通って、
お潮井を汲み取りに行くのではないだろうかと、想像しました。


「ここの砂は砂時計に使えそうな細かい砂だね。」
とルナパパ。
「そう言えばそうね。」
ルナはそう返事をしながら、沖縄の星の砂なんかを思い出していました。

その坂を下りる途中から、もう海が目に入って来ます。潮騒が呼んでいます。

松の木に遮られていた視界が一歩ごとに開けて行くと、
わあっ。きれいな海!
砂に足を取られながら、汀に立ちました。


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 そこは穏やかな海。
透きとおった海の色はベージュ色の砂が透けて見えて、
柔らかな空色です。
あちこちに市民が憩う姿が見えます。
海は入り江になっています。

左に志賀島。正面には相島(あいのしま)。
右手には三苫の磯崎鼻が見える。

そう、ここは奈多の浜。

格別に美しい海です。
神の杜として、昔から人々が大切に守って来た松林と砂浜。
人を受け止めてくれる、優しい表情の浜辺です。

私は左にある護岸によじ登って、とっ先まで行きました。
そこに座ると、水は透明で緑がかっています。
底の方には、波が作る砂紋が見えます。

波は一瞬たりともとどまることを知りません。

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そして水平線に目をやれば、船で漕ぎ出したら、すぐに届きそうな島々が見えます。

「こんな美しい奈多の地に鎮座される火明命とはどんな神様なのだろう。」
と考えました。

火に関する神様で、火難除けとして人々に祀られているのは、
もちろんのことでしょうが、もっと深い意味があるのだろうと思うと
真実を知りたいなと、つい考えてしまいます。

何度か足を運んでいるうちに思いがけなく氏子さんからいろんなお話が聞けました。
 

                        (Ⅱ)へつづく  

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by lunabura | 2009-11-23 14:46 | 志式神社・ししき・福岡市 | Trackback | Comments(4)
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Commented at 2009-11-23 20:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2009-11-23 20:25
ありがとうございます。
載せようとした海の写真が
少し曇りだったので、イマイチでした。
今朝、天気だったので、
ひとっ走りして、撮り直して来ました。
みなさんにはこの奈多の浜の魅力が
伝わればと思います。    るな (^-^)
Commented by チェリー at 2015-05-10 03:18 x
lunaさん、こんばんは
また、引用させていただきました。「地図でつなぐ聖地の旅 筑後国一宮「高良大社」その5」です。http://sakurasaku0911.blog.fc2.com/blog-entry-84.html 毎度毎度ありがとうございます!
すっごくお暇な時に、チラッと見てくださいね。
「炎のピラミッド」本当に楽しみです!!
Commented by lunabura at 2015-05-10 23:44
なんだか、本当に不思議ですね。古代社会っていったいどういう意識なんだろ、と思いました。
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