人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

ひもろぎ逍遥

名島神社(4)君が代の歌のルーツがあった


名島神社(4)
那の国王が志賀島に渡る歌が残っていた。
それが君が代のルーツだった。

「志賀海神社との関わりを教えてください。」と尋ねると、
宮司さんは志賀海神社に伝わる歩射祭の歌を歌って下さいました。
今宵 夜半に着き給う 御船こそ たが御船ありけるや
あれはや あれこそは 阿曇の君の召し給う 御船になりけるよ
(今夜、夜中に到着なさる御船は誰の御船だろうかなあ。
あれはなあ、あれこそは阿曇の君が乗っておられる御船だよ。)
そう、歌ってから
「これは志賀の島に来る那の国王をお迎えする歌ですよ。」
と言われました。
「へえ、そうなんですか。」

歌の中には、はっきり阿曇の君と歌われています。
すると、阿曇の君那の国王という事になります。
国王は別の所にお住まいです。
それはどこか。
それを宮司さんは名島だと言われるのです。
そして、それを裏付ける話を別の出会いから教えられることになりました。

(神楽歌については、宮司さんの歌を書き写すのが間に合わなかったので、
一部違うのですが、『香椎宮史』の中に載っていた江戸時代の本から紹介します。
天保年間に採取された歌です。
『古伝神楽歌』 天保初年 志賀島所聞 宮崎大門)

この江戸時代に書かれた本を読んでいると、続きにこんな歌が書かれていました!

君が代は 千代に八千代に
 細石の 巌と成りて 苔の産霊(むす)まで

皆さんご存じの日本の国歌です。この「君が代」は志賀海神社に古くから伝わる神楽歌だったのです。
ネットで調べると、この志賀海神社の神楽歌が「君が代」の元歌ではないかと言われていますが、
やはり、その通りだと言う事になります。
この神楽歌が国歌になった事情についてはある神社の宮司さんが推挙されたと聞いています。
(出典が分からなくなったので、確実になったらはっきりと書きますね。)
(追記…香椎宮の木下美重宮司だと分かりました。
詳しくはサイドバーから【「君が代」ゆかりの三社参り】を見て下さい)

歌の情景を想像してみました。
日が暮れると、人々が浜辺で明々とかがり火を焚いて暗い海を見つめた。
潮騒だけが響く。闇の海の上に船の灯りが見えて、近づいてきた。
静かな湾をすべるように走る船。人々が歌い出す。
「今夜、夜中に到着なさる御船は誰の御船だろうかなあ。
あれはなあ、あれこそは阿曇の君が乗っておられる御船だよ。」

灯りがだんだん大きくなり、船の影が見え始め、かがり火に照らされた人々の姿も見え始めた。
そして、船が着くと、国王がじきじきに姿を現された。「おおっ。」人々のどよめきが響き渡る。

ふなべりに国王が立って手を挙げられると、人々は歌い出した。
「阿曇の君の世は、千代に八千代に続きますように。
小さな石が集まって大きな岩になって、苔がつくまで。」

こんな神楽が古代から歌われているのが志賀海神社でした。

名島神社(4)君が代の歌のルーツがあった_c0222861_14321927.jpg

(志賀島からは福岡市のビルがよく見えます。左奥に福岡タワーなどがあるのが分かりますか。
この海が神楽歌の舞台です。)

これは驚き!
君が代は名島神社にもあったよ。
阿曇の君は名島に住んでいた!


共時性が起こりました。名島神社のあと、聖洲さんに初めて会いました。
するとその時、名島神社に君が代のルーツがあると言われたのです。絵まで描かれていました。

名島神社(4)君が代の歌のルーツがあった_c0222861_1433447.jpg

絵の女性は豊玉姫と玉依姫?

吾が君は 千代に八千代に 
細石の 巌と成りて苔の生すまで
(伝 国家発祥の地)

これは名島神社に伝わる歌だそうです。志賀海神社とは初句が少し違うだけです。
そう、「君が代」とほぼ同じ!

ここの「吾が君」とは「那の国王」を指しているそうです。名島神社の宮司さんが言われた通りでした。
名島神社と志賀海神社とは深い関わりがあるのが分かりました。
こうして互いの島にそれぞれにこの歌が伝わっているなんて、奇跡のようです。

次の絵はそんな那の国王が川を渡って人々の暮らしを見に行かれる様子です。

名島神社(4)君が代の歌のルーツがあった_c0222861_1435254.jpg

これも聖洲さんの絵です。
那国王、宮殿を出て、庶民の弥栄(いやさか)を祈って、
輿(こし)に乗って、行幸(ぎょうこう)さる。

絵が細部まで描き込まれていて、古代の様子が手に取るように分かります。
もちろん想像画ですが、当時の歴史をずいぶん調べたそうです。
輿などは、ユダヤのアーク(聖櫃)と同じイメージだそうです。
韓流の歴史ドラマを見ると、輿の形はこれとよく似てますね。
江戸時代の駕籠を見慣れている眼にはとても新鮮です。



Commented at 2012-05-01 18:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2012-05-01 21:23
ずいぶん深い層のお話をありがとうございます。
こちらと岐阜や紀伊半島のつながりについて、全く手掛かりがなかったので、参考にさせていただきます。
五十猛はもう少ししたら取り掛かれると思っています。

名島神社の宮司さんはご年配です。が、尋ねるといろいろと話して下さいます。
まだ、私には理解出来ない話なので、取り次ぎが出来ません。
直接尋ねられて大丈夫だと思います。

これからもいろいろと教えてくださいませ。 (^-^)
Commented by 名前・・・。 at 2012-05-03 00:28
えっと、なんて名前でコメントしたか忘れてしまいました。(⌒_⌒;
お返事ありがとうございます。名島神社や志賀島神社でいつかお話を聞いてみたいです。今後もlunaburaさんのサイトで色々勉強させて頂きます。
Commented by lunabura at 2012-05-03 00:58
こんばんは。
連休にどこか行かれますか?
渋滞を思うとついつい家に籠りたくなります。
志賀海神社の新緑が見たいです。 (+_+)
でも、あの辺りはシーズンオフでないと近づけませんね…。
Commented by Kino at 2012-05-03 03:19
海外に住んでいるので、なかなか神社巡りする機会がなくてつまらないです。
志賀海神社は新緑が綺麗なのですか。写真を見ましたが素敵な所ですね。
連休中は混み合うのですか。
友達に行くよう勧めてしまいましたσ(^_^;)




Commented by lunabura at 2012-05-03 09:58
海外からですか!
それでは神社巡りが出来なくて残念ですね。
どうぞ、このブログでその雰囲気だけでも楽しんで下さい。

志賀海神社は参道は潮風に耐えた常緑樹が並んでいますが、
境内の裏手には柔らかな枝ぶりの落葉樹があって、植物相が豊かです。
新緑なら、桜のある所はどの神社も美しい季節です。
志賀海神社への道は途中の志賀島海浜公園へ向かう車で、混み合いますが、そこを抜けたら楽しいドライブコースです。
きっと大丈夫でしょう。
私はほんのちょっとの渋滞にもめげるタイプです。 (・.・;)
by lunabura | 2010-04-11 14:42 | 名島神社・福岡市 | Comments(6)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25