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ひもろぎ逍遥

古高宮・「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました


宗像大社(4)
古高宮 
「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました

古高宮・「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました_c0222861_1153159.jpg


10年以上前の話です。
イベント企画・コモンセンスの諏訪さんに頼まれて、たま出版の当時の社長の
瓜谷侑広(うりたにゆうこう)氏(故人)を、宗像大社に案内した事があります。

福岡空港まで車で迎えに行って、ここまで私の車で来ました。
第一宮から高宮まで案内して、せっかく東京から来られたんだからと、
この山の頂きにある「古高宮」まで行きました。

距離は短いのですが、山道を歩きます。
瓜谷氏は80歳前後でしたし、スーツに皮靴です。
照葉樹林は落ち葉がとてもすべりやすいので、まずかったなと反省しました。
でも、なんとか登って三人で参拝しました。

その前後、若い私の未熟な話を熱心に聞かれます。
社長さんにべらべら話す私も私ですが、それを受け入れて耳を傾けられる謙虚さに、
感激した事を覚えています。

帰京されると、自伝の本『無視の愛よ 永遠に』を送って来られました。
そのお礼の手紙を書いたりするうちに、ときどき電話でお話をするようになりました。

ある時、「これからの日本には古神道の教えが必要ではないか。」
言われました。そして、
「古神道についての原稿を各神社に書いてもらって本を出したい。」と。

御利益や建物の立派さなどではなく、祈りの原点としての神社の姿を模索されたようです。
私もこの宗像大社の沖ノ島の祭祀こそ、原点だと思っていたので、
嬉しくていろいろと話をしました。

今でこそ、神社を再認識する時代になって、紹介本が沢山出ていますが、
当時は、そうではありませんでした。残念ながら、瓜谷氏の考える本は出ませんでした。
古高宮・「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました_c0222861_1161774.jpg

さて、今、宗像大社の古高宮にいます。祠があるだけです。
古墳があるそうですが、ざっと見てもそれは分かりませんでした。
ペトログリフ(岩に書いた古代文字)があるとも言いますが、それも見つかりませんでした。

祠の中には、かつては赤っぽい自然石が祀られていたと記憶しているのですが、
今回参拝してみると、緑の丸いパワーストーンが置かれていました。
さらにその四方に丸い石を配置してあります。

思い起こせば、初めてここに来た時は、ペトログリフを捜しに、
反対側から山の斜面をよじ登って来ました。
女二人で、道なき道をのぼったら、頂上に祠があるのでびっくりしました。
それから、「あれ、道がある」と言って、その道をたどると宗像大社に出たので、
またまた驚きました。友達が言いました。

「私、宗像大社の巫女をしてたのに、こんなふうにつながっているって知らなかった。」
「ええ?巫女さんしてたの?そのあなたがこの祠を知らないなら、宗像大社の人に教えなきゃ。」
そうして、私は後で神社の人に
「こんな所に祠がありましたが、ご存じですか?」と尋ねました。
「はい。お祭りの時には、ここでも祭祀をしています。」という返事でした。
ここは「高宮」に対して、「古高宮」と言うそうです。

…なんとも若かったなあ。

山を降りると、この山から二つの光が現れてサーチライトのように輝きました。
そして、一つになりました。二人とも興奮して見ました。
その光がなんであったのか今でも分かりません。
ルナのちっちゃな冒険記です。


★「武内宿禰」の古事記と日本書紀の現代語訳が完了しました。
長かったです。でも面白くて、ハマってしまった…。


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Commented by sinjikeito21 at 2010-10-02 03:51 x
・初めまして。(「古神道についての原稿を各神社に書いてもらって本を出したい。」と。・・・瓜谷氏の考える本は出ませんでした。・・・)だったんですね。
・小生ここのもの(http://www.geocities.jp/nkkdepart1/page038.html)を学んでいます。
H22.10.2 am 3:49

ありがとうございます。
Commented by lunabura at 2010-10-02 09:45
コメントありがとうございます。早速、紹介されたHPを訪問しました。
「ありがとうおじさん」のHPですね!行きましたよ!私もあの山の中に、雪にスリップしながらはるばると尋ねました。懐かしいです。
不思議な御縁で、あれよあれよと年末に、行ってボランティア活動をしました。今でも、ありがとうございますは大切な言霊にしています。
瓜谷侑宏氏については、創設した「たま出版」のHPに、名前も書いてないのでここであえて出しました。精神世界という言葉を作った方ですが、その深い思いはなかなか人々に届かなかったようです。
Commented by ‘前立腺隊じっちゃマン at 2013-06-24 09:19 x
るな様、お早うございます。新聞に遷宮の記事がありました。それは、また改めて。

古高宮からは、磐座が発掘されていると思います。埋め戻したものかどうか、知りません。ほかに宇佐、石上でも検出していたような。
祭祀形態の変更は、権力の変質と不可分でしょうから、誰か教えて~と思っていました。埋められた磐座や陪神とされたフルなどは当初のツングース系の祭祀だ、とする記述を、はるか昔に読んだ記憶があります。

権力者のものより、鎮守様や御岳(うたき)などの民衆信仰に愛しさを覚えます。縄文の精霊信仰のつつましさが好きです。僧侶や神主の友人たちは、釈迦やキリストやアマテルなんか嫌いだ、と言うとバカ受けしてくれますが、コイツ本気だ、と知っています。
by lunabura | 2010-08-15 11:15 | 宗像大社・むなかた・宗像市 | Comments(3)

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