2010年 08月 15日
古高宮・「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました
宗像大社(4)
古高宮
「たま出版」創始者・瓜谷侑広氏と参拝しました
10年以上前の話です。
イベント企画・コモンセンスの諏訪さんに頼まれて、たま出版の当時の社長の
瓜谷侑広(うりたにゆうこう)氏(故人)を、宗像大社に案内した事があります。
福岡空港まで車で迎えに行って、ここまで私の車で来ました。
第一宮から高宮まで案内して、せっかく東京から来られたんだからと、
この山の頂きにある「古高宮」まで行きました。
距離は短いのですが、山道を歩きます。
瓜谷氏は80歳前後でしたし、スーツに皮靴です。
照葉樹林は落ち葉がとてもすべりやすいので、まずかったなと反省しました。
でも、なんとか登って三人で参拝しました。
その前後、若い私の未熟な話を熱心に聞かれます。
社長さんにべらべら話す私も私ですが、それを受け入れて耳を傾けられる謙虚さに、
感激した事を覚えています。
帰京されると、自伝の本『無視の愛よ 永遠に』を送って来られました。
そのお礼の手紙を書いたりするうちに、ときどき電話でお話をするようになりました。
ある時、「これからの日本には古神道の教えが必要ではないか。」
言われました。そして、
「古神道についての原稿を各神社に書いてもらって本を出したい。」と。
御利益や建物の立派さなどではなく、祈りの原点としての神社の姿を模索されたようです。
私もこの宗像大社の沖ノ島の祭祀こそ、原点だと思っていたので、
嬉しくていろいろと話をしました。
今でこそ、神社を再認識する時代になって、紹介本が沢山出ていますが、
当時は、そうではありませんでした。残念ながら、瓜谷氏の考える本は出ませんでした。
さて、今、宗像大社の古高宮にいます。祠があるだけです。
古墳があるそうですが、ざっと見てもそれは分かりませんでした。
ペトログリフ(岩に書いた古代文字)があるとも言いますが、それも見つかりませんでした。
祠の中には、かつては赤っぽい自然石が祀られていたと記憶しているのですが、
今回参拝してみると、緑の丸いパワーストーンが置かれていました。
さらにその四方に丸い石を配置してあります。
思い起こせば、初めてここに来た時は、ペトログリフを捜しに、
反対側から山の斜面をよじ登って来ました。
女二人で、道なき道をのぼったら、頂上に祠があるのでびっくりしました。
それから、「あれ、道がある」と言って、その道をたどると宗像大社に出たので、
またまた驚きました。友達が言いました。
「私、宗像大社の巫女をしてたのに、こんなふうにつながっているって知らなかった。」
「ええ?巫女さんしてたの?そのあなたがこの祠を知らないなら、宗像大社の人に教えなきゃ。」
そうして、私は後で神社の人に
「こんな所に祠がありましたが、ご存じですか?」と尋ねました。
「はい。お祭りの時には、ここでも祭祀をしています。」という返事でした。
ここは「高宮」に対して、「古高宮」と言うそうです。
…なんとも若かったなあ。
山を降りると、この山から二つの光が現れてサーチライトのように輝きました。
そして、一つになりました。二人とも興奮して見ました。
その光がなんであったのか今でも分かりません。
ルナのちっちゃな冒険記です。
★「武内宿禰」の古事記と日本書紀の現代語訳が完了しました。
長かったです。でも面白くて、ハマってしまった…。
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H22.10.2 am 3:49
ありがとうございます。
「ありがとうおじさん」のHPですね!行きましたよ!私もあの山の中に、雪にスリップしながらはるばると尋ねました。懐かしいです。
不思議な御縁で、あれよあれよと年末に、行ってボランティア活動をしました。今でも、ありがとうございますは大切な言霊にしています。
瓜谷侑宏氏については、創設した「たま出版」のHPに、名前も書いてないのでここであえて出しました。精神世界という言葉を作った方ですが、その深い思いはなかなか人々に届かなかったようです。
古高宮からは、磐座が発掘されていると思います。埋め戻したものかどうか、知りません。ほかに宇佐、石上でも検出していたような。
祭祀形態の変更は、権力の変質と不可分でしょうから、誰か教えて~と思っていました。埋められた磐座や陪神とされたフルなどは当初のツングース系の祭祀だ、とする記述を、はるか昔に読んだ記憶があります。
権力者のものより、鎮守様や御岳(うたき)などの民衆信仰に愛しさを覚えます。縄文の精霊信仰のつつましさが好きです。僧侶や神主の友人たちは、釈迦やキリストやアマテルなんか嫌いだ、と言うとバカ受けしてくれますが、コイツ本気だ、と知っています。