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ひもろぎ逍遥

住吉神社(2)能楽殿ー天守物語ー日本建築の音響空間はすごい


住吉神社(2)

能楽殿ー天守物語
素晴らしい音響空間を体験しました


南門の近くに大きな建物があります。
その脇から路地を入っていくと、能楽殿です。
建物の間の軒下を通ると、レトロな空間。
昭和の初期にタイムスリップです!
靴を脱いで上がると昔の受付があり、使いこんだ木の暖かさに包まれます。
そして、階段を数段上って、目に飛び込んで来たのは能楽の舞台。
桟敷席は舞台をL字型に囲んだ畳の席です。
わあ、ホンモノだ!これこそ和の空間だ!
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舞台が始まる前に宮司さんがこの能楽殿の話をしてくれました。
これは昭和13年に、能楽を愛する博多市民の人たちの
援助によってできたそうです。
皇居の能楽殿を作った棟梁が建築したので、
それに近いものではないかという事でした。

驚いたのは、話す声が直接、聞こえてくるのはもちろんのこと、
舞台の床板や天井などの反響を交えて、
とても多層的な響きを持っていた事です。
こんな音聴いた事無い。
その音は私の体まで共鳴板に使っているように響いてきます。
耳で聴くというより、身体全体で聴くという感じ。
コンクリートで作った現代のホールとは全く異質な音なのです。

その秘密はこの建物が総ヒノキ造りであった事にもあるのですが、
この床の下の空間に、壺がいくつも置いてあるという事で謎が解けました。
素焼の壺が客席のいろんな方向に置かれていて、
スピーカーの役目をしているのだそうです。
そして、一つは演じる人そのものにも向いているとか。
そこに立つのを「思う壺に入る」というのだそうです。
みんな冗談だと思って笑ってしまったのですが、
「本当ですよ。」という事でした。
(壺の写真はホームページの「能楽殿」に掲載されています。)

音のすごさは、舞台が始まってから、さらに迫って来ます。
人の声がクリアに、艶やかに聞こえて来ます。
雨や雷の音の時にはそのリアリティーで、思わず天井を見上げてしまいました。
録音だとは分かっていても、屋根全体に雨が叩きつけるように聞こえてくるのです。
これは素晴らしかった。
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(説明をされる宮司さん)

そして、光の取り入れ方が未知の体験。
窓は天井近くの所だけにずらりと付いていました。
夕方6時から舞台が始まったのですが、明るい日光が自然に入って来て、
ほの暗い空間が心地よい。
そして日が暮れるとともに、刻々と舞台がその明るさを変えていきました。
自然光の変化は舞台の色彩も変えて行きます。
舞台の盛り上がりと共に、身の周りが暗くなっていくので、
自然と舞台に集中して行くのです。
目からも、耳からも、体験したことのない感覚を醸し出す空間。
これぞ、日本の建築の極み。
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(舞台正面)

「天守物語」を見ました。


この日鑑賞したのは、大徳寺昭輝氏の演出、主演の「天守物語」です。
泉鏡花の代表作です。
大徳寺昭輝氏はラジオで「天の夢」という古事記の神武天皇の物語を
放送しています。
その声の朗々とした美しさはなかなかのもの。
その大徳寺氏が自ら、劇団を率いて奉納をされるのを二日前に新聞で知って、
とにかく行ってみたら、残席わずかの中に滑り込めました。

大徳寺氏がもちろん姫の役をするのですが、
気品と愛らしさと毅然としたさまは、まさに天守閣にすむ異世界の姫神。
その声と演技の素晴らしさに、すっかり引き込まれました。

演劇はみなさん素人との事ですが、見ごたえがあって、面白かったです。
舞台が終わって、涙を流すお客さんもいました。

この能楽殿は広く市民に開放されていて、誰でも借りられるんですって!
詳しくはホームページを見て下さい。
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(神門。舞台が終わって、夜遅く参拝しました。)

御遷宮スケジュール

25年に一度、装いを新しくする住吉神社の御遷宮。
その遷宮神幸は先日ありましたが、
それを祝う奉納行事が11月中続きます。(2010年)

11月6日(土)横綱奉納土俵入り(本殿)
   7日(日)歩射祭(9時)
        地球交響曲第7番「ガイアシンフォニー」上映会
   13日(土)えにしの唄会(琉球民謡・能楽囃子)
   15日(月)七五三子供祭(10時)
   16日(火)~18日(木)アントンクルーのワ―ニャ(翻訳創作劇)
   20日(土)「face to ace」ライブ
   23日(火)新穀感謝祭(10時)
         すみのえ海幸山幸・宝市(南参道)
   27日(土)琉球舞踊「二人舞への誘い」
(出かける方はHPなどで確認してください。)

土俵入りは白鵬ですね!
                          (つづく)




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Commented by jumgon at 2010-11-07 20:10
能楽殿のこと住吉神社のHPを見ました。
こんな立派な能楽殿があるなんて、すばらしいですね。素敵な体験をされましたね!
Commented by lunabura at 2010-11-07 20:52
そうですね。能楽殿は初めてでした。この環境を守るために冷暖房装置も付けていないそうです。こんな文化財を市民の人たちに解放されているのも、素晴らしいです。生きた文化財。アーティストの人たちは、ここで演奏したら、喜ばれるだろうなと思いました。
by lunabura | 2010-11-02 21:33 | 住吉神社・福岡市 | Comments(2)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25