2011年 12月 19日
矢埜竹神社・皇后軍は矢の竹を切った
矢埜竹神社(田神社)
やのたけじんじゃ
福岡県朝倉市矢野竹
皇后軍は矢の竹を切った
矢埜竹神社は喰那尾神社から900mほどしか離れていません。
喰那尾(くいなお)神社は山の頂上にありましたが、
矢埜竹(やのたけ)神社は谷に下って行く所にあります。
ケンポナシの古木があるので有名らしいのですが、どの木かな。
ガードレールの切れ目から入って数軒で目に入るのがこの巨木。これが神社の目印です。
このまま道を進むとすぐに突き当たるので右に曲がると境内の駐車場に出ます。
正面が何処か、よく分からず、きょろきょろして鳥居を見つけて
扁額を見ると「…埜竹…」という字が辛うじて読めました。
このように時を経た物が好みなのでついつい写真を沢山撮ってしまいます。
参道の長さはわずか10mほど。
石灯籠が残っています。
石灯籠ってずっと昔の時代は一つだけだったそうですね。
参道を終えて振り返るとこのように「下がり宮」になっています。
ここが「下がり宮」だというのは地元の方に教えてもらいました。
この特殊な形に特別な宮の思いがします。
本殿です。
本殿正面です。御祭神を隣家に尋ねたりしましたが、分かりませんでした。
この神社は何故か、あれこれと尋ねるのがはばかられて、
踏み込む気持ちになれません。
そして本殿の裏手に廻って驚きました。石の祠が真裏にあったのです。
隠れキリシタンのように、本殿でお参りすると
この祠を参拝するようになっていました。
これがその祠です。
神紋を見ると2本の矢が彫られています。「並び矢」です。
後で、紹介していただいた方に電話で尋ねると、現在ここは田神社というそうです。
羽白熊鷲の伝承がないかと尋ねたのですが、それは分からないという事でした。
皇后軍が竹を切って矢竹にしたという伝承は伝わっていました。
その特殊な竹は川の方、少し登った遺跡の所に今も生えているという事です。
遺跡がある?!と思ったのですが、具体的には尋ねそびれました。
矢は消耗品です。
皇后軍の兵士たちは矢じりだけは沢山所持していて、
矢竹は現地調達だったのでしょう。
矢に使える特殊な竹をここに見つけて、必死で矢を造ったのを
村人は見ていて、今に言い伝えたのではないかと思いました。
地図 矢埜竹神社
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