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綾羅木郷遺跡(2) ここも命懸けで守られたのか


綾羅木郷遺跡(2)
ここも命懸けで守られたのか


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下関市立考古博物館に入ったとたん面白い光景にぶつかりました。
あれ?
あれあれ?
良く見るとリアルな人形が、発掘をしている!
洗いざらしのシャツや、動きが本物そっくり。
と面白がっていると、左の方はナ、ナント、弥生人じゃないの。

そうか。
弥生人たちが貯蔵していたものを現代人が拾い上げているんだ。

一階と地下の高低差を巧みに利用した再現ドラマにしばし見入ってしまいました。


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目を引く大型壺。線画が繊細。
筑紫では資料館といえば甕棺のでかさに圧倒されるけど、当館では見当たりませんでした。


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陶笛。
手前中央は宗像市光岡の出土ですよ!その右が綾羅木郷遺跡出土。
どんな音が出るのか、レプリカがあったけど、上手く音は出なかった。


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おお、これなら筑紫でも出ているぞ。



そして、すごいものがあった!

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高さ数センチの人形です。
美豆良だ!
これこそ、一番知りたかった姿。
まさしく倭人のヘアースタイルです。
古墳時代より高い位置で結ってませんか?
意外に面長ですね。
これは貯蔵庫から発見されたそうです。

平成25年度 企画展 2013年6月30日まで
響灘沿岸の遺跡 -海に生きた人々―
観覧無料
この企画展は、各遺跡の出土品が展示されていましたが、
遺跡ごとにデザインや焼成温度などが違って、ここまで個性の差があるんだと驚きました。
土器に詳しい人はそれぞれの集落がどこから来た人たちなのか、分かるんだろうな…。
その中でもひときわ瀟洒で美意識が高い土器群があったのですが、
それが次の訪問地の中ノ浜遺跡のものでした。
企画展は撮影禁止だったので、残念。
(美術展のように、カタログがあればいいのに…)



私がこの綾羅木郷遺跡を知ったのは、銅鐸の鋳型に含まれる珪砂を検索していたとき。
下関に産地があって、その珪砂の下から遺跡が出て来たという話を見つけて、
ずっと気になっていたのです。

この遺跡はブルドーザーで破壊されようとするのを、必死で発掘したのですね。
最終日は11台のブルドーザーが集結して、一挙に破壊しようとする寸前、
ついに国指定がなされ、その破壊が止められたということです。
う~ん。飯塚市の王塚古墳を思い出す。
(なんで命を懸けないと先人の遺跡を残せないんだ)
関係者のみなさん、守ってくれてありがとう。

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(綾羅木郷遺跡への招待より)


地図 下関市立考古博物館





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by lunabura | 2013-06-08 19:27 | 響灘の遺跡めぐり | Trackback | Comments(2)
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Commented by 前立腺隊じっちゃマン at 2013-06-10 11:48 x
陶笛が吹きたいっ! 今日しかないっ!!
残念ながら、月曜は休館日なのですね。

人は、アイヌの口琴のような倍音に富む音を好む傾向にある、と思っています。サイン波に近いシンプルなスペクトラムを示す尺八など、江戸期まで女性と虚無僧のものでありました。彼方の地域でも、ド素人のフリードリヒ2世(あのルートヴィヒではありません)がフルートでオケに参加するとダダをこねるまで、素人のものであった、と友人のピアノ弾きが言ってました。リードが無いので、無簧(こう)管楽器と分類されます。簧は舌の意と思います。
どこぞのレリーフに刻まれた2本持ちの笛は、ひちりき、オーボエと同じダブルリード。一本の管で1オクターヴの倍音が発生しないシングルリードの開発は遅く、クラリネットが現今の形式に達したのは明治中葉。異なるピッチの管を2本つなげる考え方です。

陶笛は外来文化、あるいは持ち込み文化として、銅鐸のように貴種の人々に珍重されたかもしれません。でも、祭祀や娯楽の場で、長期に渡り普及したとも思えません。歌声・打楽器・舞踏などのダイナミクスと釣り合わない気がします。
光岡の陶笛は、天地サカサマに展示しているような気が・・・
Commented by lunabura at 2013-06-10 21:02
音楽もまた詳しいのですね。
確かに、志賀海神社で聞いた音楽と陶笛は別次元のような。
光岡のはそうなんですか?
素人にはよく分かりませぬ。
何としても、確かめに行かないといけませんね (^-^)
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