2014年 04月 10日
君は磐井の水を飲んだか
君は磐井の水を飲んだか
磐井の末裔についての本を書きながら、いつも心は磐井の水をさまよっていた。
高良山の登山道はいくつかあって、石段を下るのがいやなときは、
右に降りて行くルートを辿った。
麓に着いて、右に曲がると磐井の水がある。
苔むした岩の壁があり、その手前に自然石で造った水受けがあって、それを飲んだ。
その甘さを今でも覚えている。
あの時、私は磐井との縁が出来たのだろうか。
『宮地嶽神社と磐井の末裔たち』を書きながら、時々そんな思いに駆られた。
君はあの水を飲んだ?
もう一度飲みたい。
今回、その再訪の願いがかなったのだが、車で行ったせいか、全く土地勘が再現されなかった。

しかも、そこには見知らぬ御堂が。
その左手に磐井の水がある。

これが現状。
全く記憶が残っていない。
私はここで水を飲んだ?
信じられない。
「磐から水が湧く。磐井そのものですね」
そう言われてはっとした。
「すべては高速道路が駄目にしたんです。それまではきれいな水が湧いていたのです」
記憶が辿れないことと、磐井がこうなっていることにショックを受けていた。
気を取り直して観察すると、壁面も岩だが、水をためる所も岩盤のような印象だ。
壁から湧き出た水は畳一枚ほどの窪んだ岩に溜まっていたのだろう。
「ここの水はどこに流れたのですか」
「多分、地下でしょうね」

そう言われて、右手に行くとまだ泉が残っていた。
ここには落ち葉や枯れ枝がびっしりとあったが、水は清らかだった。
左の泉が生きていた頃は右手の泉に合流して流れたのだろう。
その水の清らかさに安堵を覚えた。

これが「磐井の清水」。
「磐井川はどこですか?」
その存在を先日、知ったばかり。
尋ねると、磐井の清水のすぐ隣を流れていた。

上流は岩盤になっていて、岩の隙間を流れている。
案内してくれた氏子さんはここで泳いだそうだ。
「もっと水があったんですね」
きっと冷たい水だろう。
下流はこんな感じ。

右上に見えるコンクリートの構造物は洗い場で、野菜を洗っていたそうだ。
三井郡の地名の由来となった三つの泉。
一つは味水御井神社。(うましみずみい)
そして、ここ、磐井の清水。
そして、三つ目は諸説あり。
久留米は「水と緑の町」ではなかっただろうか。
歴史の始まりである三つの泉は…。
かつては、満月の水を写しては、変若水(おちみず)を取っただろう。
戦に行く時は、この水を汲んで水盃を交わしただろう。
忘れ去られた聖地がここにあった。
磐井の清水
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当地は物部が大祝として連綿と続いているので、ニギハヤヒも見つかるのではないでしょうか。
隣の明星山辺り?
くじらさんが、詳しいんですけど。
又々ご無沙汰しました
ノートパソコンに馴れず更新もまばらで(ToT)
磐井関連が沢山在るんですね♪
磐井の水は、どれだけの時間経過があったのか分かりませんが、もしかしたら次元の違う場所に誘われたのかも?と妄想しました(//∇//)
そんな時ありません?
磐井の水。
十歳ごろの少女が何度も山の中をうろうろしたのですから、実は異界を歩いていたのかも知れませんね。
そう、考えると、気が楽になりました (^-^)








