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ひもろぎ逍遥

豊玉姫の宮


志登神社の火災の画像を見て、私は木花咲耶姫の燃える産屋と重ね合わせていた。

一夜の契りで懐妊したことを疑われた木花咲耶姫は産屋を塗り固めさせ、火を付けさせた。
身の潔白を証明するために。
山の姫神ならではの方法だった。

一方、豊玉姫の場合。
懐妊に気付いた豊玉姫は三年暮らした夫を追い掛けて上陸。
産屋を作らせたが、屋根を葺くのが間に合わずに出産する。
亀に戻った姿を見られた姫は子供を残して泣く泣く故郷へ一人帰っていった。

しかし、妹の玉依姫はのちに普通に出産した。

炎(ほむら)の中で真実を伝えようとする国津神の姫の思いが
志登神社の祭神、豊玉姫の思いに重なった。

豊玉姫の真実は分からない。

多分、対馬を拠点としたと思われる海人族の姫は
舟に乗ってはるばると大きな島にやって来た。

その上陸地が志登神社の辺り。
弥生の湊があったのだろう。

志登神社 御祭神
豊玉姫命
相殿 和多津見神 息長帯姫 彦火々出見尊 武内宿禰命
相殿 高祖明神 志賀明神 神功皇后 高良明神 『和漢三才図会』
相殿 高祖明神 神功皇后 高良明神 『筑前国続風土記』
上記祭神の高祖明神は高祖神社祭神・彦火々出見尊、
高良明神は、高良神社祭神・武内宿禰命である。(hp玄松子による)


祭神の面々を見ると、あの神功皇后の時代の祭神たちまでもが祀られている。
ここは伊都国の領地だろうが、五十迹手より前の時代に、
綿津見の神を奉斎する安曇たちが船を着ける湊でもあったのだろう。

博多湾は干潟だったので、船を着けるとしたら伊都国か、阿曇鄕あたりの奴国が適地だった。
すでに志賀島から東を掌握していた安曇族は伊都国に豊玉姫を送り届けたのだろうか。
玉依姫と共に。

のちに、ここからも神功皇后の時代に安曇たちは新羅に向かって船を漕ぎ出した。
五十迹手(いとて)の軍船と共に。

志登神社の炎上は、神話のオブラートに包まれて隠された歴史の真実を
伝えようとしているように思えてならない。



ずっと前に見た夢があった。

童女が何日か続けて夢に出た。その童女が私を海の底に連れて行った。
そこで見たものは、力なく横たわる姫。
赤い着物を着ていた。
私は何とかしなくてはとエネルギーを送った。
エネルギーを送るなんて、現実界ではしないのに。

あれは豊玉姫ではないか…。最近、よく思う。

先日、やはり赤い着物の豊玉姫の夢を見たという人がいた。

そして、また、こんな夢を見た人も。

Mさん
平成18年3月21日の夢。
前後の記憶は無し。十二単のような古代衣装の女性から美しい玉串のようなものを受け取った。それを手にしたとき女性は「私はトヨタマヒメといいます」と言った。それを持って私は現代の屋根の高い体育館のような大食堂にいた。その出入口らしき一角に移動式簡易トイレのような錆びたように汚れが付着した灰色の箱型のものがあり、私が何をしようとしていたかわからないが、ここではないなと思って、玉串を持ってその場を去った…夢の記憶はここまでです。私はその玉串の置き場所を探してきょろきょろしていたようでした。

その玉串のようなものを詳しく説明しますと、葉の形や全体の感じはお正月の鏡餅の下に敷く「ウラジロ」をもっと団扇のように横広くした感じで、全体的な色は綺麗な輝くような黄緑色。紙のような質感の半分が赤色で半分が白色の小さな長方形をしたものが全体にちらばって付いてる。それと、ソラ豆のような形をした金色に光るものがこれも全体的にちらばって付いている。受け取ったときは根元が私向き。
憶えている限り、登場人物が自分を名乗った唯一の夢で、とてもやさしい声でした。

当時、死やトヨタマヒメに関心があったわけでもなく、殆どの場合夢は記憶の整理と思う
私にはとても突飛な夢で、今でも鮮明に蘇ります。何かの暗示のようにも思うのですが、これと思い当たる出来事は今までなかったように思います。

この夢は先日、知り合いの宮司さんに話しましたら、シダ類は海人族に関係が深いので、ご縁のある古代人からの通信かもねとのご見解。なんとも言いようがないというのが本音でしょうね。


るな
メッセージドリームでしょうか。
これは誰かに解釈してもらうものではなく、探求していくことで次が明らかになっていく。
そんな気がします。豊玉姫が挨拶をするような立場の人。すでに色々と調べられたのでしょうが、調べて行く過程そのものが重要なことかもしれませんね。
不思議に豊玉姫の縁を感じる人が多いです。私も、ブログを始める前に見た夢に出て来た人はそれだったのかなと思ったりしています。豊玉姫に関しては、真実を明らかにする必要があるのだろうなと思っています。
答えになりませんが、以上です。


Mさん
この玉串を届けてほしい、といったメッセージではなかったかという想いがあります。
問題はその届先で、どうやって探し出せばよいのか途方に暮れるのですが、でもそれを見つけなければ、死ぬに死ねない気がします。

夢で聞いた豊玉姫のお声はうまく説明できませんが、とても優しく柔らかく、しかしはっきりとして、何か包み込まれるようなお声でした。お顔は誰に似ているというのは思いつきません。また、玉串のようなものに付いていた金色のものをソラ豆のような形と表現していましたが、本当のソラ豆より全体にもっと丸みがある感じです。何か他によい例えがないかと思います。


これを投稿しようとした矢先の志登神社の炎上だった。

アマミキヨさんのブログにシダが出ていなかっただろうか。
誰かこの続きの夢を見ていないだろうか。




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by lunabura | 2014-07-16 22:48 | 相島 | Comments(0)

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