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(5)古代の紅とシルク


(5)古代の紅とシルク


さて、旗を振ったという高磯強石将軍(宗像大菩薩)の旗は何色だったのか?
神を先導する器としての長手は紅白ですが、軍旗なら白旗だけではなかったかという仮説を出しました。

古代の貴重な赤色はどうやって染めたのでしょうか。
その材料としては貝と茜があるのを思い出したのですが、ぱらさんが詳しく書いてくれました♪

「古事記上巻八千矛神の歌に出雲の大神が山畑に茜の種を蒔き染木の汁の染め衣を着ることをうたっております。また延喜式には日本茜の貢進は太宰府の大茜だそうですよ。

古代エジプトのミイラを巻く麻糸は藍や茜で染められていたとか。古代エジプト→ペルシャ→インド→中国と渡り日本へ来たのは秦氏と共に。おっとお話しが近くなりましたね〜〜(^-^)

茜の煮汁で染めて椿の灰汁や明礬や硫酸鉄を使用した媒染技術を伝えたこの頃から鮮やかな染物になったそうです。蘇芳やべに花も赤色ですよね。

茜をそのまま擦り付けて染める方法が古い技法ですが、単一染めでは黄色褐色のまさしく茜雲の色になるようで、それをタンニンを抜き色鮮やかに染める技術を持つってイノベーション。 秦氏凄いわー通婚しとかなきゃですよ。

出来た赤旗は神様に捧げたくも成りますっ!!随分と目立つ旗だった事でしょうね。」
るな
「紅のレポ、ありがとうございます。なるほどですね!
そういえば、八千矛神の茜のこと、染色家に尋ねた事思い出しました。太宰府の茜も三郡宝満山にあったはず。」


八千矛神すなわち大国主神はおしゃれな神らしく、家出(?)する時の服の色を何にしようか、と歌に読んでいて、その時に茜色の服の話が出て来たんですね。それで染色家に茜染めの話を尋ねた事を思い出しました。特に絹は染めやすいそうです。

そこで思い出したのが吉野ヶ里遺跡で出土したシルク。

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実験復元されたシルクの紫染めです。美しいですね。
有明海にはこの色に染めてくれる貝が自生しているとか。本当に宝の海だったんですね。(諫早の水門、早く開けてね。)





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こちら機織りの実演会場かな。
色がきれいです。草木染めは退色が速いから、色を定着させる技術を持つ古代豪族は他からも一目置かれたことでしょう。



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現代でも草木染めの色の定着は難しいそうで、中東辺りで赤色が褪めない特殊技術を日本人が学んでいるという番組がありました。その技術を秦氏が持っているとしたら、重要視されたことでしょう。


「紫」については貝を直接布にこすりつけている部族のビデオを見た事があります。布一枚を染めるためにはかなりの紫貝が必要です。クレオパトラが帆を紫か紅に染めさせたという話がありますが、これが財と権力の誇示だったのかよく分かります。

しかも、船の帆はシルクでないと物にならないとか。濡れても渇きやすいのが特徴で、綿や麻では使い物にならないと、昨日、ウラさんが教えてくれました。


そして、その日、マミさんが、筑後川の鵜飼の網もかつては絹だったと教えてくれました。

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シルクの需要は王族の衣装しか想像していなかったので、筑後川や遠賀川を走る小さな帆かけ舟の帆や漁具が絹で造られたと思うと、全く新しい古代像が生まれてきます。

筑後川には太宰府の直轄の連絡船があったのですから、それは間違いなく絹だったことでしょうね。


福津市の縫殿神社の集落で縫われた神功皇后の船の帆もシルクだった可能性が高くなりました。

秦氏。
秦氏一族(2万人?)が加羅に留まっていました。

神功皇后が新羅に勝ったお蔭で加羅と交流が始まったという縫殿神社の縁起とようやく繋がりました。
その後、竹内宿禰の子の葛城襲津彦が秦氏を迎えに行きます。

また、応神天皇が招聘した四人の縫い姫の一人が宗像大神の頼みで福津の奴山(ぬやま)に留まったのも、美しい衣装だけでなく、軍事的な需要があった可能性が出てきました。

そうすると、宗像大菩薩の振った旗もシルクだったかもね。





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by lunabura | 2015-12-16 08:53 | 宗像大社・むなかた・宗像市 | Trackback | Comments(2)
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Commented by こけこま☆ at 2015-12-16 13:04 x
帆がシルク!!

ちょうど縫殿神社の紹介してた所で更に詳しく知る事が出来ました、ありがとうございます

染井神社の色も想像が膨らみますね
Commented by lunabura at 2015-12-16 23:14
シルクの重要性が分かって、また見方が変わりました。
染井神社も、染色技術者集団がいたのかもしれませんね。
何せ五十迹手の国ですもの。
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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