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ひもろぎ逍遥

脇巫女 31金星の聖図形と断層


脇巫女 31
WAKIMIKO
金星の聖図形と断層


前回の続きになるが、聖なる幾何学模様が大地に描かれた時代を
考察する手掛かりとして、古代の大地震の例を真鍋の本からもう一つ、
書いておくようにとの朝のメッセージ。

それは早鞆瀬戸の誕生のことだ。
響灘と瀬戸内海を結ぶのが関門海峡だが、その一部に早鞆の瀬戸がある。

そこに水が通るようになったのは仲哀帝6年(197)のことだという。
明治22年の測量では水深が18m。

この開通の事情は本には書かれていないが、
神功皇后が穴を開けたという伝承はいくつか目にしたことがある。
もしかしたら地殻変動の記録が神功皇后の神通力で通した
という伝説に変化したのかもしれない。

神社縁起には見えないので、まだ現地がどこなのかも知らない。
これが脇巫女の時代のすぐ後の話になるのだ。


ここまで考察したときに、古月からメールが入った。

断層の痕跡は聖なる幾何学模様の断絶と修正の痕跡を
発見した古月によって想定されたものだが、
その研究のさなか、当ブログのために格別に作図を寄せてくれたのだ。
(いただいた画像は大きすぎてトリミングして、さらに縮小してようやく投稿できた)



脇巫女 31金星の聖図形と断層_c0222861_2091599.png

これがその図だ。金星による聖図形だという。

画面の左上から右下に掛けての薄桃色の太い直線が断層だ。
既知の断層の延長上にある、知られていない断層だろうということだ。

六ケ岳の場所がお分かりだろうか。
中央、やや右上の剣神社の斜め左下に緑色で「六ケ岳」と書かれている。

全体に五芒星が沢山描かれているが、黄色の五芒星に注目してみよう。
黄色が一番古いもので、中央付近のえ剣神社から左回りにラセンを描きながら
拡大しているのが分かる。

続けて白い五芒星を注目すると、同じように剣神社から発して断層を超えると
ずれたラセンになっている。
この白い五芒星と黄色の五芒星のズレが
途中で起こった断層のズレを修正して作られたものと古月は推定している。

現代はこの断層をまたいで高速道路や新幹線などが作られているのだ。

イチキシマ姫はこれを教えようとしているのだろうか。


ラセンは明らかに六ケ岳の結界を張っている。
阿蘇と同様に鎮める必要があったのだ。

ラセンほど強力なものはない。
これは強大な祈りの聖ラインだ。


それにしても、描かれた図形の美しさにほれぼれとする。
サイズと距離がフィボナッチ数列で引かれているそうだ。

これと金星の関係など詳しい説明は古月の登場をまたねばならないが、
同じようにフィボナッチ数列を利用して神社配列がされた例が
阿蘇山を巡る「炎のピラミッド」で証明されている。

これが古代日本の現実だ。

「炎のピラミッド」の基準はメートルだということだ。
遠賀川流域の測量基準もおいおい発表されるだろう。

この一つ一つが古月によって解説される日が待ち遠しい。


さて、図を見ていると、
Kさんがコメントで小狭田彦が創立したという六嶽神社と剣神社の
東西ラインも描かれているのが分かる。
この線を絶つように鞍橋神社が鎮座している。

筑紫君磐井の子・葛子の母は香月氏から嫁いだと香月文書にあるそうだ。

現物を見ていないので何とも言えないが、これが本当だとすると、
物部と安曇の結束があったことを意味し、
葛子の子供である鞍橋君(くらじのきみ)も両族の血を引いていることになる。

ところが香月氏に養子として入った男が磐井君の敵になって磐井君を滅ぼした。

両族の血を引く鞍橋君は鞍手に戻るが、
香月氏の造った何らかの結界を断ち切ったのではないかと
この東西ラインを見て想像するようになった。


さて、問題の聖地「鷹の口おだ山」は
下の図のような横ずれで盛り上がったものだそうだ。

脇巫女 31金星の聖図形と断層_c0222861_20104059.png

このために細長い丘陵地帯が出来上がった。
脇巫女の時代にはここが問題の地として登場するので、
丘陵が出来たのはずっと昔のことになる。







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脇巫女 31金星の聖図形と断層_c0222861_15184581.gif


Commented by furutsuki at 2016-01-08 21:20 x
「知られていない未知の断層」というよりも、「既知の断層の知られていない延長部分」と思われます。既知の断層が過小評価されているということだと思います。

あと、どうしてそのような神社の拾い上げ方で五芒星になるのかは、簡単な説明図を先ほど(21時頃)メールしました。腑に落ちない方が多いと思いますので、それで補っていただければと思います。
Commented by furutsuki at 2016-01-08 21:49 x
「炎のピラミッド」は知らなかったのですが、金星暦観測用の天球座標系を地に刻むことを考えていて、この結果にたどり着きました。天球座標観測に有用のみならず、方位だけでアドレッシングできる 狼煙や松明や反射光等を使う広域通信網の拠点として有用だったのだろうと思います。
Commented by lunabura at 2016-01-08 23:32
hurutsukiさん、本文、早速訂正しました。
五芒星の文は次回投稿しましょう。

「金星暦観測用の天球座標系」も教えていただけませんか?
あと、「金星の聖図形」と仮称を作りました。
使ってよい単語などありましたら、ご指摘くださいね。


Commented by タツ at 2016-01-08 23:52 x
るなさん、hurutsukiさん、こんばんは。
るなさんのお話から、どんな図だろうと思っていましたら、これはほんとうに
解説が待ち遠しいです。“金星による聖図形”とは8年周期で金星が黄道上に描く五角形のことですね?金星の位置を基に神社が配置されているとは凄いです。古代の測量術の解明に期待してます。

因みに、現在“明けの明星”は六ヶ岳上空にあります。六嶽神社から観て
1月2日の5時22分頃(これは終了)と2月23日の6時29分頃は六ヶ岳の
頂上から出ます。シリウス観たならこちらも観らねば…寒さ真っ盛りではありますが。
Commented by lunabura at 2016-01-09 00:48
タツさん、こんばんは。
週間天気予報がずっと曇りなので、新月の観測はダメになりました。
あの時行って正解でした。

金星が黄道上に五角形を8年周期で描く!
これはまた驚きです。
古月さんとタツさんの会談も必要ですね!
Commented by 星読 at 2016-01-09 22:45 x
ルナさん、古月さん、七色さん
今日は「鞍手」探索お疲れ様でした
最後までご一緒できませんでしたが、何か感じるものがあったら
幸いです。
Commented by lunabura at 2016-01-10 00:08
星読さん、今日はありがとうございました。
思いがけない、現地ならではの話をありがとうございます。
随分理解が進みました ♪
Commented by furutsuki at 2016-01-10 00:49 x
今日は、星読さんのご案内のおかげで、効率よくたくさん巡ることができました。特に長谷観音(十一面観音立像)は、思いかけず真近で拝観することができまして、たいへん嬉しかったです。星読さん、ルナさん、七色さんありがとうございました。

Commented by lunabura at 2016-01-10 21:20
流れに任せて必要な所に回れたのも、星読さんや七色さんのおかげでした。
またみんなでお会いしましょう♪
by lunabura | 2016-01-08 20:12 | 「脇巫女」 | Comments(9)

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