2016年 04月 23日
脇巫女59 独白
脇巫女59
独白
サンジカネモチはその生を振り返った
◇◇ ◇
「熱田」と「新北」の分裂
これは敵を欺くための戦略
・・・「熱田」に武器は無い
「熱田」の武器はいずこかへ持ち去った
二人の姫を守るために「新北」と取った作戦だった
他のモノノベたちは知らない
全てはこの地を守るため
われはこの地を守るために戦ったのだ
・・・そう信じたい
二人の姫は分かってはくれまいか・・・
二人の姫のことを思うと・・・いまだに体の震えが止まらない
「熱田もののふ」・・この地を代表して戦いに挑んだ・・その名は三師金持
「宗像」三郎昭政はこの地を奪った
・・・「宗像もののべ」は「熱田もののふ」の死を知って
この地を我が物としたのか
「熱田もののふ」の死に関係しているのか
「香月」実篤三郎太はこの地から去った
・・・「熱田」と「新北」が分裂したと思い込んで
他の多くの「モノノベの者」たちよ
われはそなた等を裏切ったのではない。欺いたのでもない
われのこの思い、分かってはくれまいか・・・
◇◇ ◇
ミヤズ姫がまだ生きていたころ、
ヤマトタケルと神功皇后の密談が行われていた。
ヤマトタケルから見たら、神功皇后は息子の嫁に当たる。
夜になると、安全な木月で作戦会議を行った。
この作戦会議は、夜な夜な二人が遭っている、という噂となり、
カネモチの耳にまで届いた。
◇◇ ◇
サンジカネモチは・・・星読は・・・つぶやく
俺は本当にこの地を守ったのだろうか
俺はこの地を守りたい
ただ、それだけの気持ちだった
この地を、他の者に渡したくなかったのだ
俺は本当にこの地を守ったのだろうか・・・
あのときは、
武人として強靭な武器を持ち
その力にうぬぼれたいたのかも知れない
あのときは、
ヤマトタケルを操る後ろの者たちのことなど考えもしなかった
この地を守ることは敵を・・・
目の前の敵を倒すことだと信じていた
もっと広い考えを持つべきであった
もっと広い視野を持つべきであった
なぜ、ヤマトタケルとの話し合いの席に着かなかったのか
いっときの感情に支配された・・・
そうだ!
ミヤズ姫のあの言葉で・・・繰り返されるあの言葉で・・・
冷静さを失っていた
魂の記憶が蘇る
そうだ
あの言葉・・・
「なぜ、タケルは来ぬのか」
われらは一度はヤマトタケルと和議を結んだ
この地の平安を得るための和議を結んだ
大切な「姫」と引き換えに・・・
その「姫」が悲しんでいる・・・
「なぜ、タケルは来ぬのか」と
ヤマトタケルは神功皇后と頻繁に二人で会っている
夜・・・二人で・・・
そう知らされた
「姫」を差し出したことも腑に落ちない
なぜ、われらの「姫」を大切にしないのだ!
なぜ、われらの「姫」をないがしろにするのだ!
われらの「姫」は幼き頃より活発な御子
このままでは、「姫」は神功皇后の命を奪うやも知れぬ
そのようなことになれば「姫」は確実に返り討ちになる・・・
剣の力は神功皇后には適わないことは明白
「姫」の命を守らねばならぬ
如何なる方法で「姫」を守ればいいのか
俺が代わって皇后の命を・・・いや出来ない
女の命を奪うことなど「もののふ」は出来ない
ならば、ヤマトタケルの命を・・・
これしかない・・・「姫」を悲しませないために・・・
「姫」の命を守るために・・・
われら「熱田もののふ」が手助けするために同行する、と使いを出し
部下を連れてヤマトタケルの軍勢へと向かった
それを信じたヤマトタケルは油断していた
われは真っ先にヤマトタケルに切りかかった
一瞬早く、我が剣がヤマトタケルの鎧を貫いた
しかし、ヤマトタケルが戦いで命を落とすことは想定されていた
すでに身代わりの者は常に訓練されていた・・・
進行を続けるために
短慮であった
ヤマトタケルの命を奪っても
「姫」は・・・「ミヤズ姫」は喜ぶはずもない
短慮であった
ヤマトタケルに戦いを挑んだことで
他の「モノノベ」たちは困惑したに違いない
短慮であった
しかし別の方法は考えられなかった
「姫」を守る方法は・・・
短慮であった
◇◇ ◇
サンジカネモチがヤマトタケルを殺した動機が語られた。
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馬上の武人はサンジカネモチさんなのかしらん?
ミヤズ姫の言語とヤマトタケルさんの言語は近いものだったかしら?
意思の伝達はスムースだったのかしら?
剣と腕は革紐で結ばれている。切り落すは難しい。
目が青く疎まれた。
目が青く恋い焦がれた。
隕石は強い剣
なんかこんなフレーズが浮かんでは消え浮かんでは消え
取り敢えず今回の地震で沖ノ島まで続く断層がズレるのは防げたと
ぱらさん、さすが鋭い。
たった今、60回をUPしました。
お察しの通りです。
言語はどうでしょうか。
星読さんが、詳しいですね。
沖ノ島方面、先日、ノロシ雲を見たので、気になっています。
織幡神社、誰か参拝してくださるといいな。
地震のすぐ後、星読みさんと直方はこの国を生みこの地を寿ぎ鎮座まします多賀神社さんへ参拝。丁度春のお祭り鵲桃祭の餅まき時だったので霊験あらたかな桃のお干菓子とお餅を沢山頂きました。早速おだ山や鞍手のドラゴンカーブ上のポイントにお供えさせて頂きましたよ。福知山英彦山エッチラオッチラ。
織旗神社さんはモチロンのこと宗像さんから沖ノ島さん拝詣。後一箇所ポイントがある筈なので探してみます。
思えばあの時。織旗さんから手探りで地層と鉄と植物火山と地震。人はなぜここに集まり国を生み人の営みがあるのかを辿り、この物語がスタートする日高速道路の鞍手を通過する事ができず、ここを通らずには先に進めない何かを探し、4月の震災。脇巫女の物語と共にあった5ヶ月でした。
るなさんの記事もさる事ながら皆様のコメントの数々。有難い気付きが数多く今を生きるよすがと成りました。有難うございます。
歴史カフェの再開を心待ちにしております。
公民館とか公共の会議室とかサークル活動とか勉強会とかとかとかとか笑
この「脇巫女」は読者も参加するような形になればいいなと
思いながら始めたのですが、
多くの方々のコメントや探査の協力があって、
想像以上のものになりました。
あと一か所?
よろしくお願いしときます。
歴史カフェも、再開の準備を始めています。
もう少ししたら、告知できると思います。^^









