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ひもろぎ逍遥

火清鳴弦御祈祷 ひきめんごきとう


ことのかたり

火清鳴弦御祈祷
 ひきめんごきとう

巫女が語った。


神功皇后さまが出産されるときは、
まだ戦(いくさ)のさなかということで、
周囲には八人の兵士がそれぞれ白い旗を掲げてお守りしていました。

皇后さまは槐(えんじゅ)の木に取りすがって出産されましたが、
難産でございました。

亡霊たちの障りがあってはならぬと、
磯良さまは弓を取って鳴らし、魔を払われました。

これを火清鳴弦(ひきめん)御祈祷と申します。

風浪宮でも大善寺玉垂宮でも、後の世までも
幾久しく執り行っていると聞きます。




大善寺では高良大菩薩がされたというのですか?

風浪宮でも火清鳴弦は磯良さまがされたと伝えているので、
高良大菩薩と磯良さまは同じ方なのでしょう。

火清鳴弦は船を出すときに行うものと聞いておりますゆえ、
海の民の風習なのでございましょうよ。



その甲斐もあって、皇后さまは、見事、玉のような皇子をお生みになりました。
それはそれは、皆の衆は喜びに沸きたちました。

落ち着いてから、皇后さまは警護の十分な久山の斎宮に遷られました。
皆はそこを聖母(しょうも)の宮と呼びました。


しかし、皇后さまの産後の肥立ちが悪く、皆はとても心配しました。

ご神託を受けることになりました。
すると、武雄で療養するように、とあったのです。

そう、そこには温泉が湧いているのでございます。

武内宿禰さまのご実家がある所でもあり、警護も充分な場所ということで、
良き日に遷られました。

あとから豊姫さまも向かわれました。
豊姫さまは神功皇后の御妹で、武内宿禰さまのお妃さまです。


真冬の寒さ厳しい日々でした。
私どもは、どれほど心配してお待ちしたことか。

皇后さまが元気になって戻って来られると、皆、寒さも忘れて喜んだものです。

皇后さまが皇子様にお乳をふくませると、皇子様の頬が真っ赤になって、
お世話する私たちも幸せな心持ちになったものでございます。




火清鳴弦御祈祷 ひきめんごきとう_c0222861_212214.jpg


『神功皇后伝承を歩く』77 風浪宮

82 宇美八幡宮
37 斎宮




<20160625>

他の物語はコチラ<ことのかたり>に置いています。
http://lunabura.exblog.jp/i235/






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Commented by tukifune83 at 2016-06-25 22:15
何だか娘、息子を出産する時を思い出し、全身がゾワゾワしました。(^_^;)その時の銀の顔も思い出したり。(笑)
いつの時代もお産は神聖で危険で幸せなひと時なのでしょうね。 by水月
Commented by lunabura at 2016-06-25 22:20
なんだか、水月さんのコメントもうっとりとします。
by lunabura | 2024-04-03 19:00 | <ことのかたり> | Comments(2)

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