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ひもろぎ逍遥

歴史カフェ827・906『高良玉垂宮神秘書』-アントンイソラと神功皇后―




歴史カフェ827・906

『高良玉垂宮神秘書』
-アントンイソラと神功皇后―


次回の歴史カフェは
『高良玉垂宮神秘書』-アントンイソラと神功皇后ーです。

「秘すべし、秘すべし」という文で有名な本の解説をします。

この『神秘書』は、保房という人に
老人(高良大菩薩)が三日間現れて、天地開闢から未来までを伝えたので、
これを裏紙に書きつけたというものです。

しかし、読んでみると、
実際はそのようなものではありませんでした。



カタカナで、しかも歴史的仮名遣いで書かれ、
略字が多用されているために大変難解ですが、
漢字交じりの平仮名文に変えると、面白い世界が広がっています。


冒頭の1条と最終の550条は捏造感が強く、
例えば、兜率天にいた住吉神が二十歳の若者に変身して降臨し、
神功皇后と夫婦になったように書いています。

上の内容だけでも、神仏混淆の時代になってからの創作だと分かります。

1条と550条を比較すると、内容が違っていて自己矛盾を起こし、
説明が破綻してもいます。

これはひとえに、住吉神と神功皇后の間に生まれた子供がいて、
それが応神天皇だと主張するためです。
しかし、無理が過ぎて辻褄が合わなくなってしまいました。


自己矛盾を起こした1条と550条を省いて読んでいくと、
本来の伝承が蘇ってきます。



6条に出てくる「アントンイソラ」とは安曇磯良のことですが、
『日本書紀』でその名が消され、
『神秘書』でも「高良大菩薩」という表現に替えられ、
それが誰を指しているのか分からなくなっていました。

今回は、アントンイソラと神功皇后の関わりを中心に、
仲哀天皇の崩御後の三種の神器の行方、
干珠満珠の行方、
高良玉垂宮の名称の由来、
神籠石の由来、
神功皇后とのこと
大菩薩の覆面、
磯良の最期と墓所、
九躰皇子は誰の子か、
白鳳2年の事件、
など、筑紫の謎について、『神秘書』ではどう書かれているのかを紹介します。

なお、『神功皇后伝承を歩く』をお持ちの方は上下巻とも持参してください。
関連神社を紹介します。
本が無くても大丈夫です。
また、購入希望の方はその旨、書いていただければ当日お持ちします。


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今回は8月27日(土)と9月6日(火)の二日を設定しました。
どちらも同じ内容で、時間も2時~4時、会場「ひふみ」です。

申し込みの際は
歴史カフェ827希望
歴史カフェ906希望
のいずれかを明記してください。

日程 8月27日(土)2時~4時
    9月6日(火)2時~4時

会費 1500円 (別途、ドリンクを各自でご注文ください)
   (会費は当日、受け付けにて)
募集人員 18名(要予約)
会場  オーガニック広場 ひふみ
 福岡県古賀市天神1丁目2-3 
    (JR古賀駅前) 駐車場はありません。
092-944-5755
申し込み方法 
「歴史カフェ827希望」もしくは「歴史カフェ906希望」と書いて、郵便番号 住所 氏名 をご記入の上、メールでコチラに送ってください。
(コメントでハンドルネームを使われた方、よかったらそれもご記入くださいね♪)
メールはサイドバーの「メールはコチラ」からでも大丈夫です。
一度参加された方は、住所は書かなくても結構です。
申し込みがあれば必ず返信しております。返信が無い場合はブロック解除、あるいは「アドレス違い」がないか、調査をお願いします。





オーガニックな食材のお買い物が出来ます。(^-^)
地図 オーガニックひろば ひふみ
 皆さんのご参加をお待ちしています♪






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Commented by くじら at 2016-09-06 19:34 x
今日は私の地元久留米の謎解きに、欠かすことのできない古文書の貴重なる解説を、拝聴させていただき、誠に感謝の念にたえません。元々難解なこの書物が、ルナさまの手に掛かると、こんなにも、分かりやすくなるのですね!古代筑紫城たる明星山、涼しくなったら、探索してみたいと思います。ありがとうございました。
Commented by 筑後国造 at 2016-09-07 07:41 x
クジラさん、昨日はありがとうございました。
様々な、興味、課題をいただき、今後の方向性が少し見えました。
地元でしか、できないこと等、少しずつではありますが、やっていこうと思います。
今後とも、よろしくお願いします。
Commented by lunabura at 2016-09-07 23:09
くじらさん、筑後国造さん、
地元の方に伝えられたのが一番うれしいです。
ありがとうございました。
by lunabura | 2016-09-05 20:46 | 歴史カフェ | Comments(3)

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