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ひめちゃご47 八所神社2 「二」という地名



ひめちゃご47

八所神社2 「二」という地名
 


さあ、ようやくこの物語に戻ろう。
水巻町の八所神社の途中で中断していた。

この八所神社の鎮座地は遠賀郡水巻町二西四丁目一の一だ。

住所の「二西」は「ふたにし」と読む。

この「二」(ふた)という地名がヤマトタケルに由来していた。
『水巻昔はなし』を参考に概略を書こう。


ヤマトタケルが船でこの「浮島」という山にやって来て、
山上に十握剣を立てて天地の神に祈った。

すると、剣から一筋の雲が立ち昇って、入り海の数か村を覆い、
叢雲(むらぐも)で蓋をしたように垂れ込めた。

そのうち叢雲の中から、宝剣の形をした光が燦然(さんぜん)と輝き、
南斗、北斗破軍星、太白、鎮星、九曜、七曜、二十八宿の諸星が
光る宝剣を守るように八方から照らし、南の方をさして進んで行った。

これを見たヤマトタケルは感激して、
「これは皇祖天照大神と素戔嗚尊のお召しによる瑞雲だ」
と思って決意を新たにすると、叢雲がたちまち晴れた。

それから、この地を蓋叢雲郷(ふたむらぐものさと)と呼んでいたが、
これが略されて蓋叢郷となり、蓋叢村と変わり、
二村村、二村、二と変化していったという。



この話から、二つの事に注目したい。
一つは十握剣と天叢雲剣。
もう一つは星の描写だ。


まずは一つ目のヤマトタケルの十握剣と天叢雲剣について。

ヤマトタケルが手にしているのは十握剣だが、
「叢雲」の中から出現した「宝剣の形をした光」は
明らかに「天叢雲剣」を象徴している。

この「天叢雲剣」は八岐大蛇(やまたのおろち)のしっぽにあった剣で、
スサノオが取り出したものだ。

スサノオはこの剣をアマテラスに渡した。
それがニニギ尊に降ろされて、倭姫(やまとひめ)に伝わり、
ヤマトタケルに与えられた。

のちに草原で火に囲まれた時に、その剣で草を薙ぎ掃ったことから、
草薙剣というようになった。


そうすると、今ヤマトタケルが手にしているのはその天叢雲剣、
あらため草薙剣そのものの可能性がある。

だから、その剣を立てたら叢雲が沸き起こったとするのだ。
そして、ヤマトタケルに
「これは皇祖天照大神と素戔嗚尊のお召しによる瑞雲だ」
と言わしめた。

まさに叢雲剣の霊威が現れ、勝利を約束された瞬間だった。



いかにもビジュアルに仕立て上げられた話だが、
ヤマトタケルを愛する里人がその話を何度も繰り返して
子供たちに言い聞かせたようすが目に浮かぶ。








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この像はその話を描いているのが、こうして理解できた。

惜しむらくは、ヤマトタケルはまだ16歳のころだ。
ヒゲはまだないかもしれない。
このあと、女装してもバレなかったのだから。(^_-)







八所神社
遠賀郡水巻町二西四丁目











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by lunabura | 2017-01-22 18:00 | 「ひめちゃご」 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ta at 2017-01-23 06:03 x
思わず「剣心」をタケルに、妄想してしまいました(アホです)^^:

友人で「二村さん」という人がいましたが、地元の名前なんですね^^
Commented by lunabura at 2017-01-23 21:23
「剣心」なるほどですね。
細マッチョで、いいかも^^
Commented by furutsuki_oto at 2017-01-29 13:52
関西や中部で二村さん複数知っています。ちょっと調べてみると岐阜県下呂市や愛知県名古屋市が二村さん集中居住地です。海部氏・尾張氏と関係があるご一族なんでしょうか。
Commented by lunabura at 2017-01-29 21:25
可能性は高いのでしょうね。
弥生式のコンミューンがあって、複数の氏族によって形成されて、移動しているのかもしれませんね。
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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