2017年 07月 31日
卑弥呼より400年前の奴国は青銅器製造が花盛り 春日市須玖 岡本遺跡とタカウタ遺跡
卑弥呼より400年前の奴国は青銅器製造が花盛り
春日市須玖 岡本遺跡とタカウタ遺跡
テクノポリスだった奴国が具体的に見えてくる
2017年7月26日付け西日本新聞より

【把頭飾の鋳型の出土】
春日市の須玖タカウタ遺跡で「把頭飾」(はとうしょく)を造るための
土製鋳型が発見されました。
把頭飾とは銅剣の柄の先端に付ける飾り。

この「把頭飾の土製鋳型」の発見は国内で初めてとか。
把頭飾は従来、半島や大陸由来説が主だったので、
歴史観の見直しが必要になるのでしょうね。
紀元前2世紀頃のものなので、卑弥呼より約400年ほど前の工房。

【把頭飾の出土】
同じ春日市須玖の「須玖岡本遺跡」で
紀元前150年ごろの銅剣と青銅製の「把頭飾」が出土しています。
国内産の可能性も視野に入ってきました。
卑弥呼から約400年前の人物です。シルクや水銀朱も出てますね。

【多紐協の鋳型】
須玖タカウタ遺跡からは、多紐鏡の鋳型も出てますよ。
これも輸入品とされていたのが、国産品の可能性を示しています。
これまで歴史講演で、把頭飾や多紐鏡が出てくると、
朝鮮半島や中国大陸製と決めつけている印象があって、
その論拠が分からなかったのですが、
やはり、輸入品と決めつけることが出来ないのを知って納得です。
春日市、大注目ですね。
ちなみに奴国(なこく・ぬこく)の「奴」には「大きい」という意味があります。
博多湾を囲んだ「大きい国」という意味かも。
もちろん、志賀島も入っていますし、
香椎宮は儺(な)の県(あがた)ですし、
那珂川町も儺の国の一部です。
古代は海や山を中心に考えると分かりやすいです。
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