2019年 05月 17日
真鍋ノート 魏志倭人伝3「生口」とは海士・海女のことなり
真鍋ノート3
魏志倭人伝「生口」とは
海士・海女のことなり
魏志倭人伝に「男女生口三十人を献上す。」とあり、「生口」の意味は奴隷など、さまざまに訳されますが、真鍋は海士・海女のことであると伝えています。
海産物を不老長寿の薬として珍重したので、それを採る熟練士を献上したという意味になります。中国大陸の都は海から離れた所にあるので、海藻やウニ、アワビなどは特に珍重されたのでしょうね。
「生口」は「まかり」と読んだそうです。
「めかり」は和布刈神社(めかり)にその名が残っていますが、旧正月に夜中の海に入ってワカメを採って、神に捧げます。これも安曇磯良の干珠満珠の秘法からきています。
では、真鍋の本から
<魏志倭人伝に曰く、
男女生口三十人を献上す。
韓国済州島の海女を「まかり」と言う。昔は能登舳倉(へくら)から淡路岩屋まで季節を定めて出稼ぎにきていた。豊前企救(きく)和布刈(めかり)や筑前宗像鐘崎はその根拠地であった。
大陸民族は水を渡ること、あたかも戦々(恐々)として薄氷を踏むがごとくおそれるが、不老長寿の貴薬としての海藻(なまわかめ)、それから海肝(なまうに)の類は珍重するが、これを自ら衣を脱ぎ水にひたって採集することはできない。
そこで倭人の練達の士を召し抱えてこれに当たらせていたのである。「生口」(まかり)とは「なまめかり」と訓ずべき氏族であった。>
「生口」のイキグチの字は「魚」を表す近東語の「イクシス」から来たものだそうです。
過去記事に詳しく述べています。
済州島はもともと耽羅国であり、韓国とは別の国でしたよ。
※和布刈神社は下巻100です。
20180120
再掲