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ひもろぎ逍遥

八咫烏4 賀茂神社 うきは



八咫烏4 賀茂神社 うきは



 古事記や日本書紀に描かれた八咫烏は、神武天皇の道案内をする烏として描かれていました。高木神か天照大神が遣わしています。

一般的に、道案内として小動物や鳥、蝶などが登場する物語があるので、
読んだ人は烏が神武天皇の前を飛ぶ様子しか想像できませんね。

「八咫」という大きさは様々に言われますが、
真鍋の言う「八咫」のサイズは
「十三歳の少女が両手の親指と親指、小指と小指を合わせてつくる丸い形」だといいます。

そうすると、日本書紀の「頭八咫烏」という表現は「普通の烏よりも頭が大きい烏」という意味で書かれたのかもしれません。
頭(かしら)=長(おさ)というニュアンスかもしれませんね。

ところで、八咫烏とは烏ではなく、賀茂大神すなわち賀茂建角身命(たけつぬみ)の事だというのは、うきはの賀茂神社の縁起に書かれています。

浮羽(うきは)賀茂神社
「賀茂大神は最初にこの地に天降り鎮座され、神武天皇が日向から大和へ御東遷のみぎり、宇佐から山北へ来られ、賀茂大神は八咫烏となって御東幸を助け奉られたので、今も神武天皇と賀茂大神を奉祀する」
 
山北というのは浮羽の地名です。
神武天皇は宇佐から山北へ来た、というのですから、
記紀とは違うルートがあったのかもしれませんね。

のちに景行天皇もここを訪れますが、
その時には県主すなわち猿大海が案内しています。
猿大海は水沼ですね。
水沼と賀茂氏が同系統だと考えて古代を見ると、
これまでとは違う世界が見えてきます。

20180205





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by lunabura | 2018-02-05 20:39 | 歴史カフェ | Comments(0)

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