2018年 02月 18日
邪馬台国論争 拝聴
邪馬台国論争 拝聴
今日は飯塚コスモスコモンで「古代の鉄」のフォーラムがあったので、
拝聴してきました。
鍛冶施設が全国規模で展開する話など
普段は聞けない内容がありました。
中国北部から朝鮮半島にかけて古い形態の鉄生産があり、
漢などに先進の鉄が出てきても、その技術は渡らないようにしていたそうです。
古い形態のエリアが、ちょうど一目国~高句麗壁画の分布と重なります。
賀茂氏が全国に展開するのも似ていますね。
「戈」(か)は北部九州独特のものらしいです。
飯塚の綱脇神社境内から出土したのも銅戈でしたね。
「鉄戈」もまた段々巨大化していくそうです。
武器が「祭器」となっていくのは日本独自の展開ですが、
武器が殺傷のためでなく、神を宿すものとなっていく様子は、
例えば物部氏が「ふつのみたま」「ふるのみたま」など、
「剣の霊力」を神として祀る点と符号します。
また、剣から三女神が生まれてくるという思想も武器とは違う霊性を
剣に見出したからといえます。
鉄の素材を朝鮮半島に求めたと魏志倭人伝などにありますが、
弥生時代の製鉄遺跡は朝鮮半島ではまだ出てこず、
古墳時代からようやく出てくるそうです。
素材としては鉄鋼石か砂鉄しか話題に出てきません。
スズ鉄に関しては、これまで一度も考古学では調査結果を聞くことができないので、誰も研究していないのかな、と寂しく思いました。
工学系の古代鉄にはスズ鉄の話がきちんと出てきます。
邪馬台国の時代は鉄に関しては北部九州が圧倒的に進んでいたそうで、
奈良ヤマト説の論拠として、北部九州が進みすぎでいる。
卑弥呼のクニはもっと原始的な世界だ、
だから奈良なのだという話が出ました。
鉄は国家というほど、重要な要素ですが、
鉄が無いクニが鉄を持っているクニを支配したような論の矛盾を感じます。
そして、北部九州より原始的な奈良ヤマトが、
その時代にいきなり日本で一番進んだ前方後円墳を造ったようなデータを出されたので違和感を感じました。
奈良の前方後円墳だけが弥生時代になってしまった考古学の世界。
全国のデータもきちんと整理してほしいです。
奈良ヤマト説の方々は最終的に「そうあってほしい」という言葉を言われましたが、感情や希望論は捨てて、論理的な整合性のある話を聞きたいなと一般人は思うばかりです。
20180218
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もう聞き飽きましたし、説得力 整合性まるでなし。
私は あなたのロマンが聞きたいわけでなく、ミステリーが解きたいっていつも思います。
松本清張の邪馬台国の本は面白いです。
小さく固まってしまうと、遅れてしまう可能性もありかも。
一般人が専門書を読める時代にもなったのですから。
硯が3枚も出ましたね。墨も。
コメントありがとうございます^^