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ウーナ24七つの珠3 アジャーシタ 玉依



ウーナ24

七つの珠3 

アジャーシタ 玉依
 


前回のつづき。糸島市船越の綿積神社にいる時だ。
崋山は豊玉姫を探しているらしい。しきりに裏手の崖の上を見ていた。


私はあちこち写真を撮っていたが、「るなさん、るなさん」と菊如が呼んだ。
見ると、崋山が祠の前でしゃがみこんでいた。
そして、小さな声で話していた。
私はそれを急いで書き止めた。

「姫は山上で待っておられます。
豊玉姫の分御魂(わけみたま)。

わしゃ、このサンゴの中に入っている。
底深く、竜宮城が我らの住む地。
しかし、門が閉められた。
閉められると、その地では生きていけん。
再び門が開き、行き来ができるようになった。
わだつみの者たちも行き来できるようになった。
見よ。
この瀬。
われらはこの地に来れた。
わしの名はアジャーシタ。
昔、玉依(たまより)として働いておった。
代々、姫たちの子を育てる役目が玉依じゃ。

神の力が宿りたる子たちを育て、学ばせ、人々のために働けるように育てるのが玉依の務め。

何人もの人が神を宿してこの地を治めて、その御魂を持った者たちが集まり、この国を建て直す。

わしゃ、812年前に閉じ込められた。
この国は島国、海とのつながりが欠かせぬ。
またこの地の門が開いて、やっとこれで海に帰れる。
亀が迎えに来ている。」
そう言って、アジャーシタは去っていった。







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見ると、崋山の前には30センチほどの高さのサンゴが祀られていた。
アジャーシタはこのサンゴに812年前から入っていたという。
この話は2017年の事だったので、812年前は西暦1205年のことになる。
この年、何が起こっただろうか。

1205年は元久2年。天皇は土御門天皇。鎌倉幕府の征夷大将軍は第3代将軍・源実朝である。執権は初代・北条時政から第2代執権に北条義時に変わった。

あまりピンとこない。

それよりも、玉依というのは役職名で乳母的な存在だったという話が新しかった。

海の底の竜宮城には、わだつみの者たちが住んでいて、姫の子は神を宿した人として教育され、陸の地を治めたということのようだ。
人間とわだつみの者は違う種族というのか。
分からない。

崋山は崖の上を見やっていた。
そこには石の台と石碑があるように見えたが、切り立った崖はコンクリートで覆われて道が無い。
岬の突端のようだ。

私たちは岬の反対側から登る事にした。




<20180321>



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by lunabura | 2018-03-21 22:54 | 「ウーナ」 | Comments(0)
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