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ひもろぎ逍遥

ウーナ55 七つの珠17 ワダツミの神



ウーナ55

七つの珠17 

ワダツミの神
 

その翌日、3月14日。
緊急の案件があって結願に参加した。

五つの珠に関して確認をし、それから、問題解決のための結願をした。
無事にそれを終えて休息していると、語り掛ける存在があった。

それは祭壇に置かれた二つの石を通して現れた。
そして崋山に懸かった。

その存在はゆったりとアグラをかき、上機嫌で拍手をした。
パチパチパチパチパチ。

「あわてぬとも良い。良き、良き。
この時のため、この場所にいた。
今から始まる。
さあ、何が聞きたい」

菊如は既に誰なのか分かっていたようだが、改めて尋ねた。
「どなたさまでしょうか」

「ワダツミの神のほんの一部だ。
竜宮の門を開けよ。
大島の竜宮だ。
わが本体はあの日しか、あの門を開けることはできぬ。
あの海より船で渡り、七つの道具を我が血筋、投げ入れよ。
集める物をあの門より投げ入れよ。
ワダツミの神の復活。
そのままでよい。
いずれ本体をつなぐ役割をする。

和布刈(めかり)に行き、わが杖を。
そして最後に竜王崎に豊玉姫を迎えに行き、預けた竜宮の門の鍵をもらい、
玉手箱の中にすべてを入れ、門の鍵を上に置き、投げ入れよ。

すべてのワダツミの祠(ほこら)にワダツミが戻る。
海より来たる敵、我が国を滅ぼさんとする者、封じることとなる。
あとは任せればよい」

「和布刈神社ですね。金と銀の扇を持った人と行った所ですか。
九州と山口の間の波が回る所の下ですね」

「杖はそこで。午前中に行けばよい。
白皇がすること。手を広げればよい。その手に私の杖が乗る。
縮めれば小さくなる」

そう告げると、しばらくして石に戻って行った。

その石は数年前、菊如たちが志賀島の勝馬(かつま)すなわち、沖津宮のある浜からもらってきた物だった。

二つある。
一つは船、一つは帆のような形をしていた。
組み合わせるとまるで帆掛け船のような形になった。

ワダツミの神の言葉を聞いて私はいささか驚いた。
これから困難があるのかと思っていたが、
いともあっさりと二つの奉納先が告げられた。

一つはやはり和布刈神社だった。
そして、もう一つは糸島。
道に迷って偶然に行った船越の綿積神社だった。

それから、揃った物を持って行くところは大島。
そこにある竜宮の島。
それが何処にあるのか。
候補はあったが、これまた行ってみないと分からなかった。

持っていく日は5月3日。
その日に竜宮祭が行われるのは分かっていた。
既にその祭に参加することを決めていた。
連休なので、宿も早くから抑えていた。
決行するのはその日だ。
場所はきっと現地で分かるだろう。
多分、厳島神社から見える海だ。

その前に、あと二つを奉納しに行こう。
四人の日程を合わせればよい。

既に時間は22時になろうとしていた。

これで終わりだと思ったが、話そうとする別の存在が現れた。



20180621




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Commented by チェリー at 2018-06-21 22:45 x
不思議なお話というだけですが、糸島船越の綿積神社から和布刈神社まで 60.00°となりました。
和布刈神社から逆方向 239.99°に進むと可也山頂上の神社あたりになると思います。この場合は奈多の志式神社をかすめて通ります。
Commented by lunabura at 2018-06-21 23:47
あれまあ、ですね^^
Commented at 2018-06-27 18:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by lunabura | 2018-06-21 21:20 | 旧「ウーナ」 | Comments(3)

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