2018年 06月 24日
ウーナ57 七つの珠19 サワラビメのミコト2
ウーナ57
七つの珠19
サワラビメのミコト2
そして、サワラビメのミコトは
「別の者を仕立てて逃げた」
と、あざ笑うように白皇を横目で見た。そして「生かして逃がすか」と言った。
「見つけ出したのですか。本物を」
サワラビメのミコトは否定しなかった。
「その後、何をしたのですか」
「まだ、わしらがウガヤフキアエズを殺(や)った時はワダツミの神は健在だった。わしらは怒りに遭って船もろともに全滅じゃ。
ワダツミの神は我らには邪魔だ。海上を行き交う者にとっては邪魔であろうが。
我ら人間のものよ、ここは。のう」
サワラビメのミコトは私たちに同意を促した。そして、続けた。
「ウガヤフキアエズは神の子か?
死んだぞ。
神を尊ぶ者は、神を信じぬ者には邪魔な者。
二つの種類の人間が行き交う時代だ。
神を信じぬ者には邪魔な者たちだ。
我ら人間は神を超える。そういった時代に神は邪魔。
われら人間がこの世を征する。
ワダツミの神が神なら自分の孫が殺されるのをどうして止められぬかのう。
この世に神などいない」
サワラビメの一族はワダツミの神を敵対視していた。
海での遭難をワダツミの神のせいにし、志賀島に攻め入った。
この時、熊本の宇土に逃げたのはウガヤフキアエズのダミーなのか。
本物は見つけ出して殺したという。
今日の結願(けちがん)では、ワダツミの神が出現して復活の方法を授けた直後に、サワラビメのミコトが現れた。その目的は、ワダツミの神の復活を邪魔したいのか。
それを確認することにした。
「どうされるのですか。ワダツミの神に対して」
「神の復活は許されぬ」
「どうやって止めるのですか」
「さあ、どうやって止めるのかのう。復活させてみるがよい。
善なる者には善なる力が付く。
われらが善なる者という訳ではないが、力を貸す者はいる。
心してかかることだな」
サワラビメのミコトは含みを持たせた言い方をした。
いったいこの男の一族とは何者なのか。歴史上に名を残しているのか。手かがりを求めて私は尋ねた。
「末裔がいますか」
「あの海の一族か。我らの一族か」
「あなたの一族です」
「サンジ」
と、きっぱりと言った。
私たちは顔を見合わせた。
サンジカネモチだ。
「脇巫女」に登場した、あのサンジカネモチのことだ!
熱田モノノフ。
まさか、ここに繋がるとは。
20180624
異世界小説
◆歴史カフェ福津◆
第19回 7月8日(日)2時~4時
シリウス 真鍋大覚の世界 ー倭人の暮らしと渡来の記憶ー
六嶽神社 真鍋大覚のシリウス完全版
詳細はコチラ
申し込みはコチラへ
①氏名(フリガナ)②住所(市町村字)③708福津希望
◆歴史カフェ小城◆
7月14日(土)第4回 3時~5時
1部:綾部八幡神社 聖徳太子の弟と共にやって来た綾部一族と旗占い
2部:神功皇后の伝承 久留米~
申し込みはコチラへ
もしくは小城鍋島家Tenへ電話で
①氏名(フリガナ)②住所(市町村字)③714小城希望
会場:小城鍋島家Ten
◆歴史と自然をまもる会◆
HPはコチラ
バスハイクの旧記事はコチラ
申し込みは 092-408-7140
7月12日(木) 皇后の出産 糟屋の里
詳細はコチラ








