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ひもろぎ逍遥

ウーナ65七つの珠26 コノハナサクヤ姫とコケムス姫



ウーナ65
七つの珠26 

コノハナサクヤ姫とコケムス姫
 



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この若宮神社には古計牟須姫命と木花開耶姫命が祀られている。

崋山に懸かっているイワナガ姫に、この神社の女神たちのことを尋ねた。
「ここには古計牟須姫と木花開耶姫が祀られていますが」
「コノハナサクヤ姫はこの地にはおられません」

「富士山ですか」
「この糸島のサクヤ姫はわれらの思いの集合体でございます。

桜の花が、桜前線が、少しずつ北の方に上っていく、まるで天女のように上っていく、暖かい空気、それらを含んだものがサクヤ姫でございます。

また、コケムス姫とイワナガ姫はこの地では同じものと言われますが、違います。

コケムス姫は762年(あるいは762年前)、小さな祠に祀られてからでございます。
元はこの国ではございません。

今で言えば、ここより海を渡り、半島の左下、姿は目も髪も黒い。怒っているような言葉を話す所にいました。

ある人が石に御魂を封印して、ここに連れてきたのです。
イワナガと似ていると思って。

いつしか同一視され、イワナガ姫となり、ここに祀られ、山の奥におります。
厭な思いはしてはおりません。
神々の思い。
私はこの地の者ではございませんから、ひっそりとしております」



木花開耶姫と並んで祀られているからだろう、古計牟須姫はいつしかイワナガ姫と同一化されていったという。
名前からして、働きは別のものだ。

古計牟須姫について尋ねた。

「コケムス姫とは?」
「苔はどんな所にも緑を生やし、増えていきます。
何も無い所から生え、どんどん子孫を増やす、それがコケムス姫でございます。
子孫繁栄。
この地には、子を生めない方が多くいたので、石に願をかけました。

子を欲しいという人々の思いが、漁師の子が生まれてほしいという思いが、詰まった石でございます。

それが一つの形になって、子を生めない人が他所からも、ここに祈りに来るようになったのでございます。
私の力ではございません」

ここには陰陽石が祀られている。






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この石のことだろう。



「コノハナサクヤ姫は人々に春を呼び込む神でございます」

サクヤ姫は春をもたらすというが、「春」には、これからの時代、一度冬を迎える意味が隠されているのではないか。そんな疑問が生じた。
北からのミサイル実験が連続して、不穏な空気が漂っている日々だった。


「その前に日本の冬が来るのですか」
「いつも危険と隣り合わせでした。そのために神々が動き、今までは安泰だったのです。新しい時代に新しい考えがある人たちがこの国を動かします。

「どうにか安泰だったということは、これからどうなるのですか。戦いがあるのですか」
「表向きで騒ぎ、奥で脅威を振るう者、陰でひっそりとねらう者、この地を狙う者がいます。が、案ずることではありませぬ。

日本はいざという時はしっかりと立ち上がります。
神々が動き、しっかりと守ります。

あなたたちのように、神々の思いを受け取る者たちがひっそりと、この地を守ろうと現れるのです。
代々そうして来ましたから。

静かなこの地でそれを願っております。永遠に続くように」

そう言ってイワナガ姫は去っていった。




異世界小説
20180718





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Commented at 2018-07-19 18:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by lunabura at 2018-07-19 21:37
そういえばそうですね。
by lunabura | 2018-07-18 23:13 | 「ウーナ」 | Comments(2)

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