2018年 08月 18日
ウーナ70 七つの珠31 竜宮祭2
ウーナ70
七つの珠31
竜宮祭2
さて、夕食後の事だったろうか。
またもや、ピンチの話が出て来た。
翌日の干潮時間は朝の5時では無かった、という情報が入って来たのだ。
実際の干潮は、帰りのフェリーに間に合わない時間帯だった。
万事休す。
これで竜宮社に行く道は断たれた。
「最悪の場合、弁財天社から海に向かって宝具を投げればいいと思う」
と私は言った。
「七つの珠のことは言うなれば神々からの依頼なのだから、最後まで首尾よくいくように仕組まれてるはずよ」
とも思っていた。
正しくても間違っても、上手く行くようになっている。
いくつものケースをシミュレーションしながら、どれにも対応できるようにしておけばいい。
それが見えない世界との付き合い方。
人間があれこれと考える以上のことは良く起きる。
取りあえず、翌朝の食事は7時に普通に食べられることになった。
5月3日。
食事を済ませてボチボチと化粧をしていたら、崋山が外から戻って来た。
「すぐ行くよ」
「え?」
「急に海が凪いできたから、竜宮社に幟(のぼり)を立てに行くんですって。船で行くから乗せていってくれるって」
ホイ来た。
そう来るか。
ということで、大慌てで支度を済ませた。

幟が各家から持ち寄られてきた。
幟は赤色。
手描きで「奉納 竜宮祭」と書かれている。
ああ、これが本来の姿だ。

昨日の低い雲はすっかり消えて快晴だ。
さあ、出航だ。

20180818
異世界小説
最初から読む ウーナ1 https://lunabura.exblog.jp/28210844/
ウーナ 過去記事 https://lunabura.exblog.jp/i240/








