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ひもろぎ逍遥

ワダツミ21 再び大島へ 竜宮祭1



 ワダツミ21  

再び大島へ 

竜宮祭1

 
  
 
七つの宝具を手に入れてから一か月ほど、
邪魔が入らぬようにこの件は他言しなかった。







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竜宮祭は5月3日だ。
私たち四人は竜宮祭に向けて前日から大島の漁師の宿「旅館 ふじ島」に泊まり、祭について話を伺った。

竜宮祭は年に二回、春と秋に大漁祈願のために行われる祭だ。
春は5月3日。

船溜まりからボート(漁船)で竜宮神社のある岩に行って祭を催行する。
例年15人ほど、五組のボートで執り行うという。

この祭には地元の婦人たちは参加しない。
直会も男性だけで行われる。

竜宮神社がある所は厳島神社ではない。
そこからさらに北西に続く荒磯の先にある。

普段は舟で渡るが、引潮時には磯伝いに行くこともできるという。
行くのは簡単ではなかった。

女人禁制という訳ではないが、
いよいよの時には白皇だけが参加することになる。

宝具は竜宮社に向かってワダツミの血を受け継ぐ者が投げ入れれば良かったので、
白皇が船から投げればよいだろうと考えていた。

ところが、話を伺ううちに竜宮社が二つあるということを聞いた。
二つある???
いったいどちらに納めればよいのか。
もう一つは本村の方にあるという。こちらは新村。
はて、さて。
誰も、どちらなのか、イメージが来ない。

しかも、最悪な事態が発生。
シケのため、船が出ないことが前夜の内に決定された。
船が出ないなら、干潮時に磯伝いに歩いていくしかなかった。

早朝五時だ。
新村と分かっているならそれで決行する。
しかし、どちらか分からない。








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それにしても、この海の幸の数々はどうだ。
これは単なる前菜。
魚の本当の美味しさを初めて知ったのである。


20181009




異世界小説 c0222861_15184581.gif

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by lunabura | 2018-10-09 20:24 | 「ワダツミ」 | Comments(0)

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