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ひもろぎ逍遥

ワダツミ23 竜宮祭3 封印解けし時



 ワダツミ23  

竜宮祭3

封印解けし時

 
  
 



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大島の船泊を出ると、船は大きく左に旋回した。




東へ東へと朝日の方向に進んでいく。




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そして、二つの岩が見えた。
小さな方に赤い鳥居が見える。







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これが竜宮神社だ。

祭なら海上から参拝するのだが、この船は幟を立てるために出されたものだ。
私たちも上陸の機会を与えられた。







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岩によじ登ると赤い鳥居。そしてその奥に石の祠。
それを見て私は思わず「鍵穴だ」と叫んだ。

そう、七つの宝具の一つは「鍵」なのだ。
鍵で開けて宝具を入れる算段だった。

菊如が祝詞を挙げ始めた。
白皇が宝箱の封印を解くと崋山が宝具を取り出して祠に向かった。

そしてその穴に入れると、戻ってくるときに巫女になっていた。
いや、豊玉姫だろう。

そして、白皇に「よう来られました」と告げた。

それから船を出してくれた人の前に立ち、「連れて来てくれてありがとう」と述べた。

さらに「何があっても驚かないでください」と言った。
確かに…。私たちは慣れているけど、初めての人には…。
こんな岩場で何が起こる?

そう思いながら見ていると、崋山はいったん体をかがめ、それから大きく伸びをした。
その時には別人になっていた。
ワダツミの神の姿だった。
海に向かって立ち、伸びをすると、左手でコブシを作って腰に当て、右手を開いて突き上げた。

二千年の封印が解けた姿だった。


そして、白皇をねぎらい、船を出した人に礼を言った。
「これから栄える。魚が戻ってくる」と。
そして「海から我が国を守る」と力強く言った。

こうして無事、私たちは七つの宝具を奉納し終えた。

思えば最高の神仕組みが待っていた。








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その後、船から振り返ると、龍の形をした雲が集まっている。
そうだね。ワダツミの神は龍神なのだ。
祝福の龍雲だ。

「それにしても、後で思ったけど、崋山は鍵を開けた?」
と菊如に尋ねると、
「あの時、崋山は鍵を開け忘れたから、私が祝詞を読みながら開けたよ」
という。
ああ、左手でコチャコチャとしたのがそれだったんだ。


20181011







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Commented by 木の国 at 2018-10-11 20:12 x
初めましてるなさん。偶然このブログを見つけて真鍋大覚のことを知り
るなさんのブログの解説を頼りに四苦八苦しながら読んでいます。
格調高い文章ですが下世話な私には敷居が高いです(´-`
出版、講演とご活躍の様子ブログで初めて知りました。
久留米大でのありなれ川の講演会、知っていたら行きたかったです。残念。
初めてのコメントで不躾ですが、過去の講演会の記録(文、映像等)があれば
ぜひ拝見したいのですが。有料でも構いません。よろしくお願いします。
RKBラジオの古代の福岡を歩くも過去の分から聴いています。
るなさんの話、すごく分かりやすいです。
隠された古代史の発掘楽しみにしています。
Commented by lunabura at 2018-10-13 22:12
木の国さん、はじめまして。
真鍋大覚のこと、面白いのですが、ホント難しいですね。
少しずつ調べてまとめながら歴史カフェで発表しています。
映像はありませんが、資料は歴史カフェの時、過去資料も販売しています。
また、案内しますので、よろしくお願いします。
by lunabura | 2018-10-11 19:30 | 「ワダツミ」 | Comments(2)

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