2019年 01月 07日
書き変えられた絵巻
神功皇后の本を書いてから各地で講演をしましたが、志賀島や海ノ中道あたりの話になると、何故か久留米の高良大社の絵巻を使って話すととても便利でした。

(高良大社で許可をいただいて撮影しました)
「高良」は武内宿禰。黒の武内ですね。
「磯良」は安曇磯良。白の磯良です。
八乙女が浜辺で舞を舞うと、磯良が鞨鼓を叩きながら現れています。
それから「高良」と「磯良」が対面しています。
そして上の方では「豊姫」が干珠満珠を貰って武内宿禰に渡しています。
ここは志式神社の浜と志賀島舞能ケ浜の話が合わさったものです。
これを説明しながら腑に落ちない点が一つありました。
何故「磯良」は「高良」に手を付いているのだろう。
本来なら「磯良」が船と水軍を出すのだから、「高良」の方が挨拶するのではないか。
と、説明に困っていたのです。

ところが、佐賀の千栗八幡宮の絵巻に出会いました。
そこでは毅然とした磯良に武内宿禰が軽く頭を下げています。
「かたじけない」「よろしく頼む」と武内宿禰が礼を述べているシーンです。
これこそが、本来のストーリーなんですね。
これで物語が上手く進みます。
ですから、高良玉垂宮の方は意図的に書き変えられたのが分かりました。
それでも高良玉垂宮と志賀島、安曇磯良の縁の深さに変わりはありません。
20190107








