2019年 03月 27日
春ワカメ
先日、3月21日の志賀島の沖津宮の神遊瀬でワカメを採る人たちがいました。

ここは「御手洗」とも言い、
「イザナギ大神、与美国の穢れを洗い清め給いし所という」(訳)
と、『志賀嶋所聞録』に記されています。
ここを「大戸小戸」とも言います。
ちょうど、こんな風にイザナギ命は海に入り、黄泉の国の穢れを清めたのだろうな。
江戸時代には周知の話がいつの間にか忘れ去られたのでしょう。

沖津宮の西の方は強風のため、波が泡立っています。泡は波の華のように固まっていて手に取れます。
そして、東の方は一転して波が穏やかです。
私も春ワカメが欲しいなと思ったのですが、海に入るわけにはいかないし。
打ち寄せられたワカメは、思えば砂だらけで、洗うのが大変なのですね。
ワカメを採るということは海に入らないとできないことで、これが「禊の印」でもある訳です。
だから、玄界灘の神社ではそんな風に砂だらけの海藻が奉納されているのを見かけます。
ああ、これを持って来た人は本当に海の中に入って禊(みそぎ)をした証拠を持ってくるんだなと理解するようになりました。
丸い袋がついてる海藻は「ガラモ」というんですね。
それが志賀海神社の奉射祭で採られるもの。
「冬至にうたう『阿知女作法』」のアフタートークで教えてもらいました。
さて、よい風物を見せてもらって有り難いなと思って帰ると、その二日目に採ったばかりのワカメをいただきました。
小さなレジ袋に入っていたのですが、これでも意外と量が多く、大鍋でやっと茹でることが出来るほどの量なのです。
そして、今日もいただきました。砂が付いていないので、やはり海に入って採られたのでしょうが、春の海は冷たいよねえ。
先月もいただいたし。海の幸は嬉しいです。
さて「大量 ワカメ」の時には、ワカメスープにします。
ごま油でワカメとシイタケを炒めて、水を入れ、お吸い物の味付けにするのです。
ワカメは炒めると意外にも茶色になりません。
とろけるような春のワカメスープです。
あとは冷凍しようっと。
◆歴史カフェ福津◆
3月31日(日)2時~4時 江戸時代の志賀島の記録 ―志賀嶋所聞録を読むー
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