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ひもろぎ逍遥

ヒッタイトの製鉄技術は離散した



さて、引田部赤猪子の「引田」はヒッタイトの末裔の名だと真鍋は記していたが、そもそもヒッタイトとはどのような民族なのか、ウィキペディアを見てみた。

<ヒッタイト(英:Hittites)は、インド・ヨーロッパ語族のヒッタイト語を話し、紀元前15世紀頃アナトリア半島に王国を築いた民族、またはこの民族が建国したヒッタイト帝国(王国とも)を指す。(略)

他の民族が青銅器しか作れなかった時代に、高度な製鉄技術によりメソポタミアを征服した。最初の鉄器文化を築いたとされる。>

ヒッタイトは紀元前15世紀には王国を築き、高度な製鉄技術を持っていたという。

<近年、カマン・カレホユック(英語版)遺跡(トルコ共和国クルシェヒル県クルシェヒル)にて鉄滓が発見され、ヒッタイト以前の紀元前18世紀頃(アッシリア商人の植民都市がアナトリア半島一帯に展開した時代)に鉄があったことが明らかにされた。その他にも、他国に青銅を輸出或いは輸入していたと見られる大量の積荷が、海底から発見された。>

ヒッタイトより古い時代に鉄が作られていたことが、最近報道されていたが、このことだろうか。
青銅も産出していた。

ヒッタイトの滅亡について。

<紀元前1190年頃、通説では、民族分類が不明の地中海諸地域の諸種族混成集団と見られる「海の民」によって滅ぼされたとされているが、最近の研究で王国の末期に起こった3代におよぶ内紛が深刻な食糧難などを招き、国を維持するだけの力自体が既に失われていたことが明らかになった。>

ヒッタイトは紀元前1190年頃に滅ぼされている。相手国は「海の民」となっているが、諸種族の混成集団とみられている。

真鍋は「アッシリアに追われたヒッタイト」と記している。混成集団にアッシリアが含まれているのかどうかは私には分からない。





ヒッタイトの鉄についても、ウィキペディア 「鉄器時代」を読んでみた。

<最初の鉄器文化は紀元前15世紀ごろにあらわれたヒッタイトとされている。

ヒッタイトの存在したアナトリア高原においては鉄鉱石からの製鉄法がすでに開発されていたが、ヒッタイトは紀元前1400年ごろに炭を使って鉄を鍛造することによって鋼を開発し、鉄を主力とした最初の文化を作り上げた。

ヒッタイトはその高度な製鉄技術を強力な武器にし、オリエントの強国としてエジプトなどと対峙する大国となった。

その鉄の製法は国家機密として厳重に秘匿されており、周辺民族に伝わる事が無かった。

しかし前1200年のカタストロフが起き、ヒッタイトが紀元前1190年頃に海の民の襲撃により滅亡するとその製鉄の秘密は周辺民族に知れ渡る事になり、エジプト・メソポタミア地方で鉄器時代が始まる事になる。

カタストロフによってオリエントの主要勢力はほぼ滅亡するが、その後勃興した、あるいは生き残った諸国はすべて鉄器製造技術を備えていた。>

滅んだ国の民が脱出するとき、製鉄技術を持つ集団は優遇され、そうでない民は流浪したのだろう。

引田部赤猪子の祖先もこの影響を受けてシルクロードを越えて日本に辿り着いたのだろうか。


流出した鉄鉱石の製鉄の技法が日本まで到着するのは飛鳥奈良時代と考えられているようだ。

一方、砂鉄による精錬が糸島の九大キャンパス造成中に見つかっている。
元岡・桑原遺跡だが、今は草ぼうぼうで放置されているらしい。

ここにあった石ケ元古墳群の中の円墳の墓道に砂鉄を原料とする精錬滓が置かれていたそうだ。

これで6世紀後半にはここで砂鉄精錬が行われていたことが明らかになった。しかし、この古墳も消滅している。

近くには正倉院文書の断簡にある702年(大宝2年)の筑前国嶋郡川辺里の戸籍に肥君猪手(ひのきみのいで)に近い。両者の関連性が井澤英二によって指摘されている。

「猪」は製鉄関連を表すことは何度も記した。(真鍋)
私も十分に可能性があるだろうと思う。




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志摩歴史資料館に鉄滓などが沢山おかれ、川辺里の推定地が二階の窓から見えている。





(話が逸れてしまった…。ま、いいか)




今日も歴史カフェ623の「オリオン座」の予習。

真鍋の知識はあまりに広い。新しい話ばかりでは混乱してしまう。
当日、「あ、あの話だね」と思えるように、ここで予習をしておこう。


<20190610>







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by lunabura | 2019-06-10 20:54 | ◆古代鉄・スズ鉄 | Comments(0)

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