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ひもろぎ逍遥

脇巫女Ⅱ49 アルゴラの王妃4 マナの壺は何処に?



昨夜、偶然にも、アルゴラの舞台となった嘉麻郡(かまぐん)の王塚古墳がNHKの古墳の番組に出ていた。見た人は、あの赤く塗られた石室のことだ。

以下は過去記事。



この古墳のさらに地下の部分に王妃が埋葬されていたという。







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この南に出雲があり、貴船神社が鎮座する。そこが巫女たちが教育されていた場所で、ヒイラギもそこで育った。

さらに南にホウケントウ古墳がある。前方後円墳だが、やはりその地下部分に王妃の魂だけが移されたという。考古学的には、ここからは弥生土器も出土しているという。

王妃の話に戻そう。

王妃は語った。
「遠い昔、今のように神が人間から遠くない時代、近い時代に、当たり前のように水が湧いたり、未来が見えたりすることは普通のことでした、星や月が語り掛けるのも当たり前でした。だんだんとそれを封印していったのです。そなたたちが探しているものはマナの壺ですか」

「はい」
「マナの壺はシナイの山にあります」

??王妃の手元に来たはずだ。もうシナイ山には無いのでは?

「シナイの山はご存知で?どういう風に聞かされております?」
「恐ろしい神が住む所。地の底より恐ろしい神が現れる場所だと」

「そこにあったマナの壺があなたの手元に来たと考えられるんですよ。
マナの壺は、遺体が埋葬された場所にあるという事ですね?」

「いや、今はもう無い。それで、行方を探しているのですね」

――今は王塚古墳にないなら、ヒイラギに渡したのか?

「あなたが最期に死んだ時、ヒイラギに預けましたか」
「もちろん、私の力と共にヒイラギに渡しましたよ」

「ヒイラギはその後、ずっと使ったんですよね」
「…」

「あなたの魂が埋められた場所(ホウケントウ)に埋めたのですか」
「代々の巫女はあの地に埋められました」

「ヒイラギは何処に埋められたのですか」
「代々の巫女はあの地に埋められます」

――王妃は答えを巫女の話にすり替えた。私の質問はマナの壺をホウケントウに埋めたかどうかなのだ。拒否のエネルギーを感じた。どうやって答えを引き出しそうか。

この時、菊如が「王塚古墳にはないような気がする」と言った。崋山も無いと手で答えた。

――ヒイラギが死んだあと、代々の巫女がホウケントウに埋められたなら、そこに黄金の壺も埋められているということになるのではないか。しかし、王妃の答えは曖昧だった。明らかにはぐらかしていた。

「あなたのお話では、あなたの魂を入れた青い壺と黄金の壺は一緒にあるという事になるんですけど、そうですか」
「…」

「もしかしたら、あの黄金の壺はマナの壺ではないということですか?」
「…」


答えないつもりだ。方向を変えて質問をすることにした。
「黄金の壺の使い道はどうして分かったんですか」
「水を張って満月に映します。すると、交信ができました」
菊如が「それは御神託で分かったんですね」と付け加えた。
私は
「それは若返りではく、実際には交信が出来る水だったのですね」と確認した。

――水沼族は月の光を水に映して変若水を作っていたが、それとは違っていた。


菊如が王妃に尋ねた。
「あなたはあのホウケントウ遺跡には霊体の亡骸として来ましたか。遺体は王塚古墳から移動したのですか。」
「青い壺の中に我が魂が封じられて運ばれました」

「遺体は王塚古墳の下に残っているんですね」
「ええ。いつか蘇りし時のために。蘇るためにあの側で」

私は尋ねた。
「あなたは既に転生したのではないですか」
「まだ、準備が整っておりません。すべての者が揃いし時、その時が来るまで」

「それは今ではないのですか」
「今ですが、今ではありません。それをどうこう出来るのは先々、3年後か、5年後か、100年後か。この流れの進み具合で。でも本当は転生が無くなるのが一番ですが。
何かに委ね、生きることは良くないのですが。あの時は仕方がありませんでした。知恵がありませんでした。今は一人一人、立ち上がれる時代になっているではありませんか。神々は必要な時動きます。必要のない時は動きません」

「でもですね。五人の内の一人は、もう転生して待っているんですけど」
「準備が整えば」

「準備というのは、私たちの方ですか、それともそちらの方ですか」
「こちらの準備が整えば、彼も動き出します。まだまだ荒れた時代、国がひっくり返るような事が起きます」


ここで菊如が私に「王塚古墳と地下とは全然時代が違うんですか」と尋ねた。
「300年ぐらい違う」と答えてから、私は王妃に尋ねた。

「王塚古墳といって、あなたの御墓の上に、大きな古墳が出来たんですけど、それを見てあります?ご存知ですか」
「ええ。私を隠すように。物部が一帯を守りました。私は譲るしかなかったのです」

――王塚古墳の成立は磐井の乱の時代に重なっている。ここが物部氏なら麁鹿火(あらかひ)ではないか。

「その古墳に埋葬されているのは物部麁鹿火ですか」
「いいえ。あの一帯を治めた者。のちに守った者です」

――名前が伝わらない物部氏がここの長になったようだった。


王妃は「国がひっくり返るような事が起きます」と言った。これを聞いた昨年の12月には想像もつかなかったが、これが今の状況だったのだろうか。


<20200325>






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脇巫女Ⅱ49 アルゴラの王妃4 マナの壺は何処に?_c0222861_18414040.jpg

by lunabura | 2020-03-25 21:23 | 「脇巫女Ⅱ」 | Comments(0)

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