2020年 07月 06日
淀姫様とバックウォーター現象
今年の梅雨も大きな災害をもたらしている。
「頭がハゲるほど降らんと梅雨は明けない」と親が良く言っていた。
これは梅雨前線が太平洋高気圧に押されて北上するときに、大雨をもたらすことを意味する。
筑後川は河川敷が茶色の水に浸からないと梅雨は明けないと、電車の窓から見て思っていたものだ。
各地の神社巡りをするうちに、地形に敏感になった。
佐賀県には淀姫様を祀る神社が多いが、川が合流する地点の高台にある。
大雨の時に支流の流れが本流に流れ込めずにあふれ出す場所に祀られているのだ。
つまり、バックウォーターを起こした場所に「水の女神」を祀っている。
「淀姫」さまは「夜渡姫」さまとも書く。
筑後地方では七十年に一度、有明海の水が津波となって遡り、筑後平野の中を何度も行き来する現象があり、そこからついた名だと真鍋大覚は言う。「七十」の読み方は「よと」だった。
昔の人たちは村の人々の命を守るために、あるいは子孫に「ここまで水が上がった」と教えるために「淀姫さま」を祀った。
水があふれて引いたあと、疫病がやってくる。
そこには「祇園さま」「牛頭(ごず)さま」と言ってスサノオ神を祀る。
雨が上がったら地元の神社を回ってみよう。
地主神や「淀姫」「祇園」などが摂社(せっしゃ)として祠に祀ってあるなら、その土地はそのような経験をした所だ。小さな祠(ほこら)に祀られている。
古い神社は弥生時代から水害に合わない場所に建てられた。
避難する時、避難所に行かずに車中で過ごす場所を探す時、神社の位置は大いに参考になる。
バスハイクで各地を回った時に気になったのが、昔のレンコン堀や水田に瀟洒な団地やショッピングモールが建っていたことだ。やはり浸水被害を受けていた。が、そのすぐ近くの神社は浸水していなかった。ほんの少しの高低差でも命を救う。
家族を連れて避難するときのために、雨が上がったら、地形図を見ながら神社を目指して散歩をしてみよう。
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